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【ウマ娘怪文書】「こんばんは、トレーナーさん」往来でダイイチルビーとあったのは本当に偶然だった


1: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:19:47

「こんばんは、トレーナーさん」
往来でダイイチルビーとあったのは本当に偶然だった
トレーニングを終え、一通りの事務作業をこなした時には日も落ち
さて夕食は最早出来合いで済ましてしまうかと考え事をしていると
見慣れた小柄な少女が近づいてきたかと思えば会釈されたのだ
しかし彼女にしては珍しい。こんな門限間際に出歩いているとは
「顔を見ていれば分かります。何故この様な時刻に、と思われているのですね」
当人は無表情に、けれどじっとこちらの目をみつめながら呟いてくる
「実はトレーナーさんをお探ししていました」
「俺を…?」
「えっ」
どういう事か、と疑問に思っているとすぐ側で聞きなれた声がした
ダイイチルビーである
目の前のダイイチルビーとは別
俺達の丁度横手にもう一人、ダイイチルビーが佇み目を見開いていた




2: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:19:58

一瞬そちらの方に気を取られた次の瞬間…
ばちん、という音と共に俺と
そして目の前にいたダイイチルビーとの間で衝突音がして身体が後方へ吹き飛ぶ
彼女の放った貫き手と、防いだ俺の拳がぶつかり合い発生した衝撃波が原因だった
「トレーナーさん…!」
俺の方へもう一人のダイイチルビーが駆けてくる
最初にいた方のルビーは弾かれた自らの手を暫く見つめ
そして再びこちらを見るとほんの少しだけ口元を綻ばせた
「…こうでなくては」
「そうか。君か…」
メ タ ルルビー
機械人形…
メタルルビーの外皮を覆っていたホログラムが解除され
そして灰色の肌と機械的な関節部分。そしてモノアイが姿を現す
「トレーナーさん…彼女は…」






3: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:20:57

「ああ。君も知っているだろう?選抜試験の時
樹海でトレーナー陣に放たれた君に酷似した機械人形群…その一体だ」
俺の言葉に俺と、メタルルビーを交互に見つめるダイイチルビー
「なんて?」
「その時彼女を迎撃したがまさか再びあいまみえる事になるとはね」
何かを言いかけるダイイチルビー
だがその言葉を一歩前に出たトレーナーが遮る
優雅な動作で動いたメタルルビーのスカートが展開し回転し
髪のロール部分に光が収束し、そして放たれる
ロ ールキャノン
超電磁砲の二条の閃光はしかし標的に命中したものの捻じ曲げられ
そして路上に二つの穴を穿ち消滅した 
「回し受け…あの時は回避するばかりと記憶ログにはありますが…」
「悪いがルビーの隣にいる為に研鑽は惜しんでいないからな」
「それは…重畳」





4: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:21:26

電磁砲を放った後の排熱の蒸気はまるで彼女の高揚の様にも感じられたが
その真偽を正す間もなく次の併走は既に展開されていた
「…リボンビット」
「ウマ娘…貫き手!」
放たれた互いの必殺の仕手がぶつかり合い大気を震わせる
その光景を見ていたダイイチルビーだったが
やがて自らの脳が思考を停止する前に
母親を問いただす為その場を後にした。




5: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:30:00

地獄の選抜試験は大変だったな…




6: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:34:57

トレーナーになるのって大変なんだな…




7: 名無しさん(仮) 2024/03/13(水)18:36:17

量産型ダイイチルビー…完成していたのか




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