儒烏風亭らでん「寿限無(ホロライブ)」 (33)(完)
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/21(日) 11:19:53.15:bEqxRbDMo (1/1)
御隠居「良いか。名前というのはだな、親から子供に与える初めての贈り物なのだぞ。本当に子供の事を考えるなら、親が好き勝手に名前をつけて良いというものではない。自分が良いと思う名ではなく、子供自身が一番喜ぶと思うであろう名をつけねばならん。少なくとも、わしはそう思っている。わかるか?」
八五郎「はい……御隠居」
御隠居「もちろん、今回は子供ではなく仔猫だ。だが、例えそれが我が子であろうと、仔猫であろうと、変わりはないだろう。わしはそう思うが、どうだ? お前さんはそうは思わないのか?」
八五郎「……いえ、そうですね。御隠居の言う通りです。おいらが間違っていました」
御隠居「うむ。分かれば良いのだ」
八五郎「家に帰って、お富ともう一回よく相談して決めます。必ず仔猫が喜びそうな名前をつけますから。御隠居、どうもありがとうございました」
御隠居「うむうむ」
らでん「こうしてまた八五郎は家へと蜻蛉帰り致します」
らでん「さて、これでいよいよ残すは結末だけとあいなりますが、気になるこの続きはウェブで公開中でございます。乞うご期待。あ、ここもウェブだったー」アハハハハ
らでん「えー、そんな小粋なジョークを挟みつつ、最後の締めでございます」
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/21(日) 11:21:50.55:rdftOwIGo (1/1)
らでん「八五郎が家に帰りますと、お富が嬉しそうな顔で出迎えて、開口一番こう言うのです」
お富「アンタ、ついさっき思いついたんだけど、『まよ』って名前はどうだい?」
八五郎「まよ?」
お富「そう。アンタがそんだけ迷って考えてたから、『まよ』。あと、魔除けの意味も込めてね。可愛いし、いい名前だと思わないかい?」
八五郎「なるほど。それで『まよ』って訳か」
八五郎「いや、確かにそれは良い名前だな。だがよ、問題は仔猫の方がその名前を気に入ってくれるかどうかだ。もしも気に入ってくれたら、お前の言う通り、まよにしよう」
らでん「そして、後日。実際に仔猫が家にやってきまして。その仔猫がよく鳴くんですよ。ミャーオ、ミャーオと」
らでん「その鳴き声がこの二人には、『マーヨ、マーヨ』と鳴いているように聞こえまして。これが我が子が可愛く見えるという親の心理でございましょうか」
お富「アンタ、今の声、聞いたかい?」
八五郎「ああ、この子も『まよ』って名前が気に入ったんだ。間違いねえ」
らでん「とまあ、こうして、この仔猫は『まよ』と名付けられ、大事に大事に育てられているとか」
らでん「ハピエン村の方々もにっこりの結末ではないかと思います」
31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/21(日) 11:23:26.15:RVHu90sSo (1/1)
らでん「さてさて、途中で脱線など致しまして、多少、予定の時間よりも長くなりましたが、私の話はこれにて仕舞いでございます」
らでん「皆様、最後までお付き合い頂きまして、誠にありがとうございます」
らでん「噺手はわたくし、前座見習いをどうにかこうにか卒業致しました儒烏風亭らでん」
らでん「演目は『マリオカートでコースアウトした時に拾って助けてくれるやつー(ジュゲム)』でございました」
らでん「それではこれにて、さよならでーん! バイバーイ!!」
32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/22(月) 01:04:43.93:we2KaoqJo (1/1)
乙
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/01/22(月) 20:12:21.68:wVHirVzYo (1/1)
おつおー
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