高校の時の初恋相手が俺のせいで氏んでしまった。氏なせてしまった女に贖罪をさせて欲しい
268: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:49:58.16 ID:COd6JsKY
「だって、たかおさ、あの頃めちゃめちゃ頑張ってたっていうか、ほら、
なんか部活でもいいところまで行ってたし、
全国大会まで出たんだっけ?バンドとかも人気あったしさ、
なんか敵わねーなって思ってたし、彼女も諦められないでいたしさ」
269: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:50:49.48 ID:COd6JsKY
Kは俺の本質に気付いていたわけではなかったのだ。
ただ、中学の頃の評判を嗅ぎまわってあんなことを言ったのだ。
270: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:51:34.27 ID:COd6JsKY
「おまえ、本当はそんなやつじゃないんだろ?」
271: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:52:31.25 ID:COd6JsKY
そして、そこには恋愛がらみの男の嫉妬があった。
誰にでも人当たりが良いKが俺にだけ当たりが厳しかったのも、
あかねとのことを応援したり、他の娘をけしかけたりしたのも、
Kが俺に付き合い始めた自分の彼女のことを紹介しなかったのも、
全てはそこに、理由があった。
272: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:53:22.10 ID:COd6JsKY
俺は、今日この会に来た理由、
つまり、Kにひとつだけ聞きたかった質問をぶつけてみた。
273: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:54:34.30 ID:COd6JsKY
「今さらだけど、おまえがあかねを振ったとき、
俺に悪いからって断わったんだってな?」
Kの表情が曇った。
「なんでだ?」
274: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 05:55:14.01 ID:COd6JsKY
Kは黙り込んだ。
「好きな娘がいるからでは駄目だったのか?」
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