【ウマ娘怪文書】ウマ娘の本格化は桁外れの身体能力を齎すが、一度翳り始めれば全盛期の力を取り戻すことはない 長年支えてきた俺の担当ウマ娘、ダイイチルビーもその岐路に差し掛かっていた
1: 1/3 2023/05/06(土)14:36:34
ウマ娘の本格化は桁外れの身体能力を齎すが、一度翳り始めれば全盛期の力を取り戻すことはない
彼女たちの競争能力の喪失には肉体的な問題以上に『もう以前のように走れない』という精神的な問題に因るものが多いという
長年支えてきた俺の担当ウマ娘、ダイイチルビーもその岐路に差し掛かっていた
「連休中もお仕事お疲れさま。体は休められた?」
「はい。一族の結婚式やポニーカップ等にお招き頂きましたが、休養は十分に」
「それは良かった。調子はどう?」
「……万全です」
明確な回答の前の僅かな逡巡が今のルビーを物語っている
備えを尽くしてなお全盛には届かず。衰えを受け入れるには彼女たちはまだ若すぎた
「そうか。じゃあ安田記念を大目標として体を作っていこう」
「はい。ですが、その前にミーティングするべきかと……変えていかなければ勝利には届きません」
「!……ああ、そうしよう!」
全盛期を過ぎたウマ娘には全盛期と同じ走り方をして敗北を喫する者が少なくない
ルビーは今、衰えを認めつつも勝利を諦めない道を選んだ。この小さな双肩にかかる、一族の未来のために
「まずライバルを確認しよう。マイルで活躍中のウオッカさんだ」
2: 2/3 2023/05/06(土)14:36:57
「おっ母さん……!?」
「……?どうかしたのかルビー」
ルビーは突然何かに気づいたかのように立ち上がったが、すぐに冷静さを取り戻した
「いえ、何でもありません。あの瞬発力と長い脚……東京レース場で末脚勝負となるといささか分が悪いかと」
「いや、府中の末脚勝負は根比べだ。背負うものの大きいルビーだって負けない
秋の天皇賞では身長差を覆してオグリキャップさんに勝ったタマモクロスさんも……」
「たまごクラブ……!?」
「……?どうかしたのかルビー」
ルビーは突然何かに気づいたかのように立ち上がったが、すぐに冷静さを取り戻した
「いえ、何でもありません。春秋天皇賞制覇という偉業、映像記録越しでも分かるほどの気迫を感じました」
「ああ。そのあとすぐ引退したけど、現役を続けていたら彼女も永世三強に加えられたかもしれないな
オグリキャップさん、イナリワンさん、スーパークリークさんに並ぶ…」
「スーパークリーク……!?」
「……?どうかしたのかルビー」
ルビーは突然何かに気づいたかのように立ち上がったが、すぐに冷静さを取り戻した
3: 3/3 2023/05/06(土)14:37:27
「いえ、何でもありません。とにかく末脚勝負を恐れず、こちらから競りかけて行く方針で進めましょう」
「ああ。周りのペースに惑わされず、俺たちは俺たちで落ち着いていこう」
冷静な状況判断が彼女の武器なのだが、キャリアを重ねるごとに掛かりやすくなっているのもまた事実
特にティアラ路線のウマ娘は走る気力を失って引退する者が多いと言われており、精神的なケアには細心の注意が必要だ
なおそういった者たちは引退後すぐに結婚・出産するのが常だが、レースとの因果関係は明らかにされていない
4: 名無しさん(仮) 2023/05/06(土)14:38:12
スーパークリーク(スーパークリーク)
5: 名無しさん(仮) 2023/05/06(土)14:39:17
スーパークリークはおかしくないだろ!?
7: 名無しさん(仮) 2023/05/06(土)14:42:01
春・秋天皇賞制覇(史上初)
ウマ娘 たまごクラブ
13: 名無しさん(仮) 2023/05/06(土)14:45:15
>>7
たまごと聞いて走ってきたんだが