トップページに戻る

【後編】丑の刻参りを行う中年女の姿を見てしまった俺達は、女に狙われた。親や警察に助けを求めたがその恐怖は止まらず…家にアレの氏体が→女『ア゛ー!ア゛ー!』


791: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:10:12 ID:UOWDTjZwO

俺は最初、恐怖の余り、自分の足元しか見れなかったが、父に肩を軽く叩かれ、ゆっくりと視線を中年女に送った。
両肩を二人の警官に固められ、地面に顎を擦りつけながら『中年女』は俺を睨んでいた。
相当暴れたらしく、髪は乱れ、目は血走り、野犬の様によだれを垂れていた。
『オマエー!オマエー!どこまで私を苦しめるー!』
訳のわからない事を中年女は叫び、ジタバタしていた。
それを取り押さえていた警官が
『間違いない?山にいたのはコイツだね?』と聞いてきた。
俺は中年女の迫力に押され、声を出すことが出来ず、無言で頷いた。
警官はすぐに手錠をはめ、『貴様!放火未遂現行犯だ!』と言った。
手錠をはめられた後もずっと奇声を発し暴れていたが、警官が二人掛かりでパトカーに連行した。
そして一人だけ警官がこちらに戻って来て、
『事情を説明します。』と話し出した。




794: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 05:13:13 ID:/YKCGaVU0

中年女の放火未遂gkbr




802: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:27:36 ID:UOWDTjZwO

警官『自宅前をパトロールしてると玄関に人影が見えまして、あの女なんですけど、、
しゃがみ込んでライターで火を付けていたんですよ。玄関先に古新聞置いてますよね?』

母『いえ、置いてないですけど・・・?』

警官『じゃあこれも【あの女】が用意したんですかねー?』と指差した。
そこには新聞紙の束があった。確かにうちがとっている新聞社の物では無かった。
警官が『ん?』
と何かに気付き、新聞紙の束の中から何かを取り出した。
【木の板】
それには《○○○焼氏祈願》と俺のフルネームが彫られていた。

俺は全身に鳥肌が立った。やはり俺の名前を調べ上げていたんだ。
もし警察がパトロールしていなかったら・・
と、少し気が遠くなった。
母は泣きだし、俺を抱き締めて頭を撫で回してきた。

警官はしばらく黙っていたが『実は、あの女、、、少し精神的に病んでまして。。。○○町にすんでいるんですけど、結構苦情、、、まぁ、同情の声というのもあるんですがねぇ・・・』
と、中年女の事を語りだした。





810: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:55:14 ID:UOWDTjZwO

警官『あの女、1年前に交通事故で主人と旦那を亡くしてまして。。
それ以来、情緒不安定と精神分裂症というか。。まぁ近所との揉め事なども出てきだしましてね。。
山で発見された【少女の写真】であの女の特定は出来ていたんですよ。
二年前の交通事故・・・・・あの少女が道路に飛び出したのをハンドルをきって壁に衝突して主人と息子が無くなったんですよ。。。
飛び出した少女は無傷で助かったんですが・・・以来、あの少女の家にも散々嫌がらせをしているんですよ。
ただ事故が事故なだけに少女の家からは被害届けはでてないんですが。。。あの少女を相当怨んでいるんでしょうね。。。』

と。
俺はその話を聞き、同情などは一切出来なかった。
むしろ【中年女】の執念深さがヒシヒシ と伝わってきた。
何よりも警官も認める
『情緒不安定・精神分裂症』
これでは、すぐに釈放になるのではないか?
その後、又、『中年女』の存在に怯え生きていかなければならないのか?
警官の話を聞き、『安堵感』よりも『絶望感』が心に広がった。

それから5年。。。
俺・慎・淳はそれぞれ違う高校に進んでいた。




812: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 05:59:32 ID:inYQJl080

月日が流れるのは早いものッス・・・
たった二行の空白で五年もの月日が流れたッス・・・・




813: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 06:10:00 ID:UOWDTjZwO

俺達はすっかり会うことも無くなり、
それぞれ別の人生を歩んでいた。

もちろん『中年女』事件は忘れることが出来ずにいたが、『恐怖心』はかなり薄れていた。

そんな高一の冬休み、懐かしい奴『淳』から電話が掛かってきた。
『おう!ひさしぶり!』
そんな挨拶も程ほどに、淳は
『実は単車で事故ってさぁ・・足と腰骨折って入院してんだよ。』

『え?!だっせーな!どこの病院よ?寂しいから見舞いに来いってか?』
淳『まぁ、それもあるんだけどさぁ。。。
お前、【中年女】の事って覚えてる?事件の事じゃなくってさぁ。。顔、覚えてる?』

俺『、、、何で?何だよ急に!』

淳『。。。毎晩、面会時間終わってから。。。変なババァが俺の事を覗きに来るんだよ。。ニヤつきながら。。』




834: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 11:17:52 ID:inYQJl080

犯人の居所が分かった以上反撃開始だな。
うまくおびきよせて落とし穴にドボンだ。




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

後編 | 警察 | 丑の刻参り | 中年 | | 姿 | | 助け | 恐怖 | | アレ | | | |