【ウマ娘怪文書】本番という極限の状況下では思考に体がついて行かないことは珍しくないもしトラブルに見舞われたなら思考すら満足に働かないであろう。そんなとき明暗を分けるのが積み重ねた練習だ
2: 2/3 2022/10/10(月)20:07:21
『現在担当トレーナーが応急処置を施しています。容態が気になるところですが……』
『こうして並んでいると犯罪的な体格差ですね。私の性癖には合っていますよ』
出血量の割に傷口は浅かったが、トレーナーにとっては十分に痛々しいものに違いない
彼はウマドレナリンが痛みを緩和している間に治療を済ませると、今度は意識朦朧とするニシノフラワーの気つけにかかった
『どうやら治療が終わったようです。しかしニシノフラワーはよく片目の見えない状態で好走出来ましたね』
『それほどにペース配分を体に染み込ませていたんでしょう。相当な練習を積んできたのがうかがえます』
極力頭を揺らさぬよう、肩を掴んで呼びかける。二度、三度と力強く名前を呼んだとき、ニシノフラワーは目を覚ました
「あれ……?ここは……」
「ょ……よかったぁ!フラワー、気分は悪くないか?どこか痛いところは!?」
「トレーナー……さん……んっ」
「フラワー?大じょ……っっ!!」
意識を取り戻したものの未だ焦点の定まらぬ目で虚空を見つめるニシノフラワー
その目がぼんやりとトレーナーの輪郭を捉えた時、少女は慣れた手つきで彼の首に手を回し……その唇を奪った
3: 3/3 ユキノビジンシナリオの下世話なインタビュアーを想定しています 2022/10/10(月)20:08:41
数分後。無事完全に意識を取り戻したニシノフラワーは大歓声に包まれながら優勝者インタビューに答えた
「優勝おめでとうございます。ご感想をどうぞ!」
「と、トラブルもありましたが、練習の練習の成果が出せたと思います!」
「ありがとうございました。ではご感想をどうぞ!」
「えっ!?……こ、今度は周りに惑わされないように、スタートの練習も重点的に……」
「ご感想をどうぞ!」
「…………うまく言えないんですが……ぽーっとして、ふわふわして……き、気持ちよかったです」
「優勝者ニシノフラワーさんのインタビューでした。皆様、拍手をお願いいたします!」
その言葉を合図に客席からは今日一番の拍手喝采。『かわいい〜』の大合唱がレース場の外まで響いたという
思考すら追いつかぬ極限の状況下、最初に反応するのは体に刻み込まれた反復行動である
だからといって体格差の著しいカップルが目線を合わせた時にしばしば起きる行動を無意識に起こしたとしても、その常習性を疑う根拠にはなりえないので注意していただきたい
9: 名無しさん(仮) 2022/10/10(月)20:11:24
>>1
>ヒトミミの遅い足でよちよち駆け寄った彼こそはニシノフラワーの担当トレーナーである
これでも急いでんだよ!ほっとけ!
42: 名無しさん(仮) 2022/10/10(月)20:47:37
>>2
おい実況
5: 名無しさん(仮) 2022/10/10(月)20:09:44
>>3
>だからといって体格差の著しいカップルが目線を合わせた時にしばしば起きる行動を無意識に起こしたとしても、その常習性を疑う根拠にはなりえないので注意していただきたい
本当か〜?
8: 名無しさん(仮) 2022/10/10(月)20:10:40
>>3
欺瞞!