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歩夢「しずくちゃん、私だって限界あるんだよ!?」かすみ「かすみんに言われても」 (51)(完)


15: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:48:40.98:4/7xKwHB0 (15/51)

歩夢「よいしょ、っと……靴、脱がせるね」
しずく「え、あの」
歩夢「いいからいいから。……ずっと頑張ってたんだね」サス…
歩夢「この足にも、お疲れ様ってしてあげないと。……どう、痛めてない?」
しずく「……痛くはない、ですけど」
歩夢「よかった。……ちゅ、ちゅ……」
しずく「!?///」

歩夢「足先から、そのまま上……。……ほーら、まだ力が入ってる」ツツー…
しずく「あ、歩夢さんっ。くすぐったいです……///」
歩夢「だーめ、それは我慢してっ。……ちゅー……?」
しずく「うぅ……///」
歩夢「よしよし……よく頑張ったね、ゆっくり休もうね……」サスサス




16: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:49:09.97:4/7xKwHB0 (16/51)

歩夢「膝から、太もも……このまま、全身の力を抜いていこうね」ツツー…
しずく「っ……あ、歩夢さん?その、……当たって……///」
歩夢「あー……ふふ?それも我慢しててほしいかなー……?」
歩夢「段々、力が抜けてきたね。えらい、えらい……」
しずく「ん……」

歩夢「そろそろ私も隣に……っと」ポスッ
しずく「ぁ……」
歩夢「……いいんだよ、おいで??」
しずく「……、……」
歩夢「少しだけ、私の方に身体を倒してみるの。大丈夫、しずくちゃんならきっと出来るよ……?」
歩夢「一人じゃ難しいなら、私が手伝ってあげる。だから……ほら、少しだけ頑張ってみよう?」




17: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:50:03.29:4/7xKwHB0 (17/51)

しずく「……っ」ピク…
歩夢「……ふふ、そうそう。その調子だよー?」
しずく「……」モゾモゾ…
歩夢「あとちょっと、あとちょっと……」
しずく「……、……」ピト
歩夢「……よくできました?いい子、いい子……?」ナデナデ
しずく「ぁ……?」

歩夢「よしよーし?しずくちゃんは頑張り屋さんだねー、えらいねー……?」ギュ…
しずく「んぅ……」ギュウ
歩夢「ずっと頑張ってて、とってもすごい?ちゃんと休めるのも、とってもえらい?」
しずく「やす、める……?」
歩夢「うんっ?ゆっくり休めるのも、とってもえらいよー?いい子、いい子……?」ナデナデ
しずく「……えへへ……♪」
歩夢「ーー?」
歩夢(……よかった。やっと笑ってくれた……♪)






18: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:50:39.21:4/7xKwHB0 (18/51)



かすみ「ここ数日しず子の調子が良かったの、そういうことですか」
歩夢「あ、気付いてた?」
かすみ「なんとなくは」
歩夢「流石。あの時のしずくちゃん、すごく無理してたみたいだったし」
歩夢「お昼は一緒に食べるんだけど、終わったらすぐに走って行っちゃうの。不安だったのかな」
かすみ「そういえばそんなこと言ってましたね。大きめの弁当箱に二人分、でしたっけ?」
歩夢「そうそう。ああしてなかったらしずくちゃん、お昼もひとりぼっちだったのかな……ナイスだよ私っ」

かすみ「というかしず子、遅いですね……鞄置いて行くんだから、すぐ戻ってくるって思ってたのに」
歩夢「確かに。そもそも用事ってなんだったんだろう……?」
かすみ「……?……あ」
歩夢「……どうしたの?かすみちゃん」
かすみ「えーっと……そのままで聞いてください。しず子いました」
歩夢「えっ」
かすみ「ああもうそうやって振り向かない!」
歩夢「う、うんっ」




19: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:51:14.82:4/7xKwHB0 (19/51)

しずく「!……、……」

かすみ「……ふぅ。そこの物陰からこっち見てるんですよ。絶対何かありますって」
歩夢「あ、そっか……私が見てることに気付いたら、逃げちゃうかもしれないね」
かすみ「ですです。なんでこっち来ないんでしょうね」
歩夢「うーん……」

かすみ「……んー?何か持ってるような……」
歩夢「じゃあ、教室に忘れ物を取りに行ったのかな?」
かすみ「かもしれないですね。……よく見えないですけど、ここから動いた時には持ってなさそうでした」
歩夢「んー……これ以上は聞いてみないとかな」




20: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:51:47.99:4/7xKwHB0 (20/51)

かすみ「……どうします?さっきのでかなーり警戒してますけど」
歩夢「うーん……しずくちゃんがここにいた時は、私はいなくてかすみちゃんだけがいたんでしょ?」
歩夢「それなら私が一回そっちの物陰に移動すれば、しずくちゃんも戻ってこないかな」
かすみ「どうでしょう……何がしたいのかも分かりませんから」
かすみ「それに、ここに歩夢先輩が来るのはしず子にも分かり切ってたことでしょうし」

歩夢「一回、やってみるね。……かすみちゃん」
かすみ「歩夢先輩はあの壁の掲示を見に行った。戻ってきたらしず子が座ってた。とか?」
歩夢「じゃあそれで。お願いね」
しずく「!」
かすみ(動いた。……もしかして、持ってるものを歩夢先輩に見られたくないとか……?)
かすみ(あ、戻ってきてる……やば、これ正解だったかも。なんで今気付いたんだろ……)




21: ◆bncJ1ovdPY:2023/02/15(水) 16:52:15.65:4/7xKwHB0 (21/51)

しずく「……あ……か、かすみさん。お待たせ」
かすみ「ううん。用事ってなんだったの?」
しずく「ちょっと、その……忘れ物を取りに、ね」
かすみ「ふーん……」
かすみ(さて、歩夢先輩は……)チラ
しずく「っ」ササッ
かすみ(目を逸らした隙に袋の音……しず子、絶対今隠したな……)

かすみ(ま、多分問題なしですね)パチッ
歩夢(おっけー)グッ
かすみ(隠してたところは歩夢先輩が見てたでしょうし)
歩夢「……あ、あれーしずくちゃん?戻ってたんだ」
しずく「は、はいっ。歩夢さんこそ、鞄を置いたままどちらに……?」
歩夢「ちょっ、と……あそこの壁を見に行ってただけ」
しずく「ああ、そうでしたか……」




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