千原ジュニア「えー、大魔王バーンを倒す勇者の特訓に付き合うた時の話なんですけど」 (24)(完)
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 18:54:12.02:hRQE5mPQ0 (1/24)
宮川大輔「え、何て?」
小籔千豊「大魔王バーンを倒す勇者て、あの男の子の?」
千原「そう、ダイ君」
松本人志「世界救った勇者様を君付けて」
千原「いや、そうなんです!
そうなんですけどもあえて便宜上は。今日のお話とも絡みますんでそこは」
サバンナ高橋「ホンマは様呼びでも足りんくらいの方ですもんね」
千原「そうやねん」
ほっしゃん「どんな仕事?」
千原「そう、それなんですけども」
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2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 18:58:35.14:hRQE5mPQ0 (2/24)
千原「最初は僕じゃなくてノヴァ君が出る仕事やったそうなんです」
麒麟川島「またエラい人の名前がポンポンと…」
松本「お前あんま言うのもアレやけど、北の勇者様を君付けて」
千原「いやいやそうなんですけども!」
松本「ww」
千原「まぁまぁあの、ノヴァ君は以前から割と親しかったんで、
普通に「ジュニアさん」「ノヴァ君」でやらせてもらってて」
千原「それはともかく、そのノヴァ君がある時、
『ジュニアさん、ちょっと僕の代わりに仕事に出てもらえませんか?』って言われたんです」
千原「おう何どうした、って聞いたら『ダイ君とのロケなんですけども』って言い出して、
ダイ君とのロケ!? って俺も」
高橋「ロケとかしはんねやww」
宮川「想像つかんなぁ」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:00:55.83:hRQE5mPQ0 (3/24)
千原「いやまぁ普通はね、勇者パーティーって例えば外にいるモンスター倒したり、
国の王様から仕事を請け負った際の報酬をもらって軍資金を得るらしいんですけども」
千原「あとは洞窟とかで拾ったアイテムを換金したりとか、ね、例えばですけど。
でもそれだけじゃどうしても足りない場合もあるそうで」
松本「まぁまぁ、そうやな」
小籔「世界を救う旅をすんねやから」
千原「だからどうしてもって時は、地方のイベントに出たりですとか、
そういうのの巡業とかで足しにするらしいんです」
ほっしゃん「なんか芸人みたいやな」
千原「いやホンマにそうやねん。
俺もそう思ったけど、ホンマに芸能人みたいな活動も立派な仕事になんねんて」
高橋「確かに宣伝効果は絶大と言いますか」
千原「そうっ。でまぁ、そのノヴァ君の代わりに僕が出た仕事も、
話を聞いてみればまぁまぁ割と普通のテレビのロケと言いますか」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:02:47.18:hRQE5mPQ0 (4/24)
川島「普通言うても勇者様が出はるんやから」
千原「いやでもホントに、美味しいもの食べてわー美味しいとか、
街ん中歩いてーとか、メインはそういうのやったらしいんですよ、当初は」
千原「で、ただ仰るようにせっかく勇者様も出てくれはるんやから、
何か勇者様すごいーみたいな画も欲しいなー、ってやっぱ制作側は考えるもので」
松本「まぁまぁ、うん」
千原「やっぱりあの、秘密の特訓シーンを大公開みたいな感じで、
例えば森の中行って、剣で木を切ってもらいましょうみたいな話になるじゃないですか」
宮川「おぉ」
千原「いやきっとそうなるやろ、俺なんかでええの、ってノヴァ君に聞いたら、ノヴァ君が
『じゃあジュニアさんでも使えそうな闘気剣の使い方教えときます』って言うて」
小籔「闘気剣?」
ほっしゃん「え、アレ素人でも出せるもんなん?」
千原「いや出せないんやけど、出せるアイテムを使いましょうと」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:05:37.38:hRQE5mPQ0 (5/24)
千原「何かそういう、宝石みたいなもんを剣の持つ所に埋め込んで、
これカチッてやるとこう、チャッカマンみたいに上手い具合に出てきますと」
千原「それスタッフさんに渡しときますから、ってノヴァ君が言うんです。
で、当日行ったらその剣がありまして」
千原「あ、そのロケってのはせいじも一緒やったんです」
松本「えっ、お兄ちゃんが?w」
千原「あんまこの歳で一緒にロケとかしたないんですけど、
あいつアホやから楽屋でその剣見てエラいテンション上がってて」
千原「ガハハハハどやぁ! 浩史ぃ、どやぁワイの剣捌きどやぁ!
って楽屋でブンブン振り回しよるんです」
宮川「www」
千原「54やであいつもう」
川島「リアクション困るなぁw」
千原「いやお前、そういう風に使うんやなくて、何かそこの赤い宝石みたいなん押すねんて、
って僕がノヴァ君から教えてもらった事を言って」
千原「ほんでせいじが、おぉうコレかぁ! ってポチッってやったら、
もうグゥゥワアァァァ~剣から闘気が!」
小籔「マジか」
千原「天井に届かんとばかりに、グアァァ~~言うて」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:07:22.54:hRQE5mPQ0 (6/24)
千原「さすがにせいじもビビッたんでしょうね、
おおぃこれどないすんねん!ってアタフタして、いや宝石のポチを放したらどうや、って」
千原「そしたら、闘気がスッ……って消えよるんです」
高橋「へえぇ良く出来てますねぇ」
千原「そうやねん。
で、じゃあ俺もやってみてええか、って一応せいじから剣取り上げて」
千原「俺も同じようにやってみたら、出ぇへん」
川島「え?」
千原「ここの宝石のポチを押しても、出ぇへんのですわ」
宮川「もうお兄ちゃんので出尽くしたとか、闘気が」
千原「そう、俺も何やそう思ったんやけど、それ見てせいじが、
ガハハハハハ浩史ぃお前センス無いなぁて、剣を引ったくって」
千原「ほんでポチしたらグゥゥアアァァァァ~~!言うて」
ほっしゃん「マジか」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:09:09.30:hRQE5mPQ0 (7/24)
千原「そんなやからあいつアホなんで本番前にすっかり気を良くしちゃって」
松本「ンフw……まぁまぁ、それはまぁええやろ、気を良くするのは」
千原「いやまぁ」
松本「実際ホンマにすごい事かも知れへんのやし」
千原「まぁ実際僕にセンスが無かったのはホンマやと思いますけど、
それは置いといて、で、そのうちにスタッフさんが僕達の所に来まして」
千原「せいじさんジュニアさんすみません、ちょっとあの、勇者様なんですけど、
忙しくてたぶん今日の台本を十分に読めていないかも知れませんと」
川島「あぁなるほど、番組側から出演を依頼した感じやから」
千原「そうやねん。実際はあの、こんな言い方すると感じ悪いですけど、
どうしたって勇者様の方が仕事を選ぶ側と言いますか」
高橋「勇者様の稼ぎのためと言うよりは、局とか番組の宣伝のためにどうか出てくださいと」
宮川「世界を救う忙しい旅の合間を縫って」