千原ジュニア「えー、大魔王バーンを倒す勇者の特訓に付き合うた時の話なんですけど」 (24)(完)
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:48:06.98:hRQE5mPQ0 (15/24)
千原「とりあえずせいじさん、闘気剣を全開にしてそこに立ってみてくれませんか、
ってダイ君は言うんです」
千原「おおぉ分かった、って、いやあいつ絶対なんも分かってへんし、俺も分からんけど」
ほっしゃん「まぁそやな」
高橋「断る理由無いですもんね」
千原「そやねん」
宮川「言うたらマジの必殺技でしょ、アバンストラッシュって。ダイ君の」
松本「それを超える、大魔王を倒せる必殺技思いついたみたいな言い方をされれば」
千原「そう」
千原「で、そしたらそのダイ君が、こう構えまして……アバンストラッシュの構えですわ」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:49:59.73:hRQE5mPQ0 (16/24)
千原「そんでそっから、いきなりですよ?
ブゥワアアアァァ~~! せいじにかまして!」
宮川「え、何?」
松本「ww」
小籔「何があったん?」
千原「何っっにも分からん!
ホンマにいきなりブゥワアァァ~~いきなり襲いかかって、せいじもウワアアァァー!言うて」
高橋「うわうわうわ」
千原「そんで気づいたらせいじの持ってた剣粉々になって、後ろにあった林、
あ、林の中でロケやったんですけど、後ろにあった木とか全部なぎ倒されてて」
松本「それはそのダイ君が?」
千原「何や、斬撃なのかタックルなんか分からんくらい一瞬だったんで」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:53:48.02:hRQE5mPQ0 (17/24)
川島「斬撃と同じくらい高速で突進しつつ斬るみたいな」
千原「ものすごい簡単に言うとたぶんそうやねんけど違うねん」
ほっしゃん「どっちやww」
千原「いやホンマに分からへんねんけど、
それよりいきなり襲われたせいじが頭ブッッチィィーーーーン!! ってなって」
千原「おおぃ、ダイお前ぇぇ!!!」
高橋「呼び捨てですやんww」
千原「どういう事やお前ぇ、何考えとるんやぁ!!
台本と全然ちゃうやろがこらぁ!! おおおぉい!! ってもう肩グワングワン揺らして」
宮川「台本と違くても僕らがフォローしますよとか本番前言うてたのにww」
千原「もうそんな余裕ゼロでw」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:57:04.83:hRQE5mPQ0 (18/24)
小籔「いやでも実際無事やったから良かったものの」
千原「これ冗談じゃなく、ノヴァ君からもらった闘気剣が無かったら、
せいじの首が飛んでましたからね、ホンマに」
松本「ンフw……それは吉本を的な意味で?」
千原「いや!ww 吉本興業をクビになるのではなく、ホンマの物理的な意味でです、松本さん!」
高橋「でもホンマにシャレにならん事にならなくて良かったですね」
千原「実際後ろで見てた勇者パーティーの方々も結構マジに謝ってくださったんで、
ホンマに危なかったんですけど」
千原「でも冗談抜きにガチの新必殺技ができたらしくて、そういう意味でもその日撮ったヤツ全部カットになって」
松本「そらそうやな」
川島「魔王軍を倒すに当たっての勇者様の手の内を放送するわけにいかないですもんね」
千原「せやから結構他の局もそうらしいんですけど、勇者様絡みのロケって、
何だかんだアクシデントが発生してお蔵入りになることが多いそうなんです」
ほっしゃん「あぁ、それであまり俺達も知らんかってん」
千原「その後、魔王軍との最終決戦に向かったダイ君達勇者パーティーのご活躍は皆さん知っての通りで」
松本「いやあれ観てたけどホンマにすごかったもんな」
宮川「これもう映画やんって中継見ながら何度思ったことか」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 19:59:44.15:hRQE5mPQ0 (19/24)
千原「後でスタッフさんから聞いたんですけど、そのロケでせいじが受けた新必殺技、
アバンストラッシュXいうらしいんですけど」
千原「その技で大魔王バーンの腕を吹っ飛ばしたとか」
小籔「それもう素人がロケで受けてええもんちゃうやろ」
高橋「ホンマもんの世紀の特訓やないですか!」
千原「そう、せやからあいつそれ知ってからもう~~事あるごとに、
俺が特訓に付き合うてやったんやー! そのおかげでダイ君は勝てたんやー!」
千原「ちなみに俺のことは“西の勇者”って呼んでくれてええで、とかイキり出す始末で」
松本「うわ腹立つなぁ~それ」
千原「まぁぁ~~すっかりコレもんで(天狗のポーズ)」
川島「でもホンマにせいじさん、凄いは凄いですよね」
千原「まぁそう、言うてノヴァ君のくれた剣が無かったらどないなってたかという話」
千原「ではあるんですけども」
松本「ん?」
千原「続きがありまして」
宮川「え、何?」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 20:02:04.78:hRQE5mPQ0 (20/24)
千原「後日、ノヴァ君から連絡があって、二人で会うた時があったんですけども」
千原「おうノヴァ君、この間くれた剣で俺闘気剣出せへんかったわー、
あれどないなってん、何かコツあるんかー、って僕が話しかけると」
千原「ノヴァ君、なんや青い顔して、ジュニアさんすみません……」
千原「剣を間違えてました……って言うんです」
小籔「え、間違えてた?」
千原「違うヤツをスタッフさんに渡してました、って事らしいんです」
高橋「……それはつまり?」
千原「赤い宝石のポチを押しても、闘気剣が出ないヤツを渡してましたと」
ほっしゃん「え、えっ?」
千原「本来であれば素人が闘気剣を出せるはずがない剣を渡してましたと」
川島「いやいやいや…w」
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2024/10/02(水) 20:04:09.57:hRQE5mPQ0 (21/24)
松本「え、よう分からんのやけど、せいじは出せてたんよな? ロケで」
千原「えぇそうなんです」
宮川「つまり、素で?」
千原「素で」
小籔「ガチで?」
千原「ノヴァ君の話から察するに、せいじはガチで闘気剣を出してたことになるらしいと」
高橋「ええぇ…w」
ほっしゃん「ホンマに?」
千原「いや、せやけどそのロケでせいじ普通に闘気剣出してたで、ってノヴァ君に言うたら、
ノヴァ君もうエッラい血相変えて」
千原「今すぐせいじさんを説得しに行きましょう。
ホンマもんの勇者としての特訓をしてもらいましょう」
千原「芸人やらせてんのもったいない。
修行もせずにダイ君の剣を受けきるほどの闘気剣を出せるのは恐ろしい才能です」
千原「もうすっごい俺に捲し立てて」
松本「まぁ本職がそう言うのであれば」
千原「でも俺ノヴァ君に言うたんです。
でもなぁ、ノヴァ君、よう考えてみてくれ」
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