難病で母が亡くなって一年経った。ふと寂しさを感じるけど、生きてるうちにいろいろしてあげられた
47: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 02:57:33.63 ID:FL+ICrcx0
ある晩いつものようにご飯を食べ、母はいつものようにトイレに行き
10時ころに寝た。
おれもいつものように「おやすみ」と言って
かすれ声で母も「おやすみ」と言った。
普段通りのことだったがこれが母親との最後の言葉になった。
48: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 02:59:04.66 ID:FL+ICrcx0
次の日の朝、父親が母を起こした。
「うん」と言った後一切起きない母に何度か声を掛けたが動かなかった。
もう息をしていなかった。
49: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 03:00:50.90 ID:FL+ICrcx0
父親は慌てておれを起こした。
すぐに看護師さんを呼んで看護士さんが救急車を呼んだ。
忘れたように呼吸をしない。
かと思うと少し呼吸をしてはまた無呼吸の繰り返しだった。
50: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 03:03:17.71 ID:FL+ICrcx0
慌てていた父親に「落ち着け!」って何度も行ったが無理だったよね。
とにかく救急車で一緒に行けと言って私は家のことや各所に連絡をした。
看護士さんは「もう無理だと思う…」と私に伝えて帰って行った。
泣きじゃくりながら姉に電話をしてすぐに家を飛び出した。
51: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 03:06:17.11 ID:FL+ICrcx0
救急の治療室の前に着くと父と姉が泣きながら椅子に座っていた。
「もうダメなんだ…」と思って座って姉の手を握って
「大丈夫?」と何度も聞いた。
父は落ち着かず部屋の前を何度もうろうろしていた。
52: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 03:08:31.26 ID:FL+ICrcx0
お医者さんが出てきて話を聞いたところ
「まだ生きてはいるが、いつ呼吸が止まるかもわからない」
不思議なもんでスッと落ち着いてしまった。
「終わりなんだ」
悲しいとかの感情が無くなってしまった。
53: 名も無き被検体774号+ 2014/08/25(月) 03:12:19.89 ID:FL+ICrcx0
その後病室に移って何度も呼吸が止まり
その度にお医者さんが肺に空気を送るポンプで
呼吸を無理やりさせていた。
父親はガリガリに痩せてしまった母親の手を握り
「置いてくな。お母さん…息してくれ」と言っていた。
姉もずっとそばで「頑張れ!」って言っていた。
不思議なものでやっぱりこの時は時間が流れていないように感じた。
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