嫁にいつも辛口のカレーを作ってもらっていた。しかしある日…俺「あれ、今日はなんで甘ロなの?」嫁「そうだねごめん」嫁に異変を感じて病院に連れて行くと…
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:40:24.24 ID:+sIfKzqSO
俺は父に育てられて大きくなった。物心つくまえに母とは離婚していたから母の愛情は知らない
寂しいと思うこともあったが、父の精一杯の努力もあり不満はなかった
頑固な父で、鉄拳制裁が当たり前だった。だけど俺を正しい方向に導いてくれたことは感謝している
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:42:25.66 ID:+sIfKzqSO
父子家庭であることの影響などは全くないまま、高校を卒業して地元の会社に就職した
社会は自分が想像したいたよりもずっと厳しく、右往左往する毎日だった
あっという間に日々は過ぎて俺は20歳の誕生日を迎えた
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:45:01.01 ID:+sIfKzqSO
そのころには仕事にも慣れはじめ、なんとか余裕を持てるようになっていた
誕生日の夜は父とはじめて酒を酌み交わした
口では「ようやく半人前だな」などと言うものの、いつもより少しだけ口元の緩んでいた父を覚えている
それから1年後、父は会社で倒れてあっけなく死んだ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:47:03.79 ID:+sIfKzqSO
父は3人兄弟の長男だった。葬儀後しばらくしてから叔父2人が訪ねてきた
「いや○○ちゃんも辛かったろう。あんな頑固な兄貴と2人で暮らしてきて」
叔父は寂しそうに笑っていた。明るく努めようとしているようだった
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:49:05.63 ID:+sIfKzqSO
父の死は大きなショックだったが、人の心とは強いもので、いつしか俺も日常に戻っていった
父の死から2年が過ぎた。仕事にも慣れた
そのころから結婚を意識するようになった。いま考えると淋しかったのかも知れない
そんなある日、彼女に出会った
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:50:21.49 ID:znViJEML0
>>7
主役登場だな。
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/18(日) 13:51:13.48 ID:+sIfKzqSO
その出会いは偶然だった。たまたま立ち寄ったスーパーのレジ打ちをしていたのが彼女だ
決して誰もが羨む美人というわけではなかったが、なにか惹かれるものがあった
それから意識してそのスーパーへと買い物に行った。完全に惚れていた