【ウマ娘怪文書】守護らねばならない ツインターボはそう心に誓っていた トレーナー狩りが春先頻発するのは当然の摂理だ
1: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:28:08
守護らねばならない
ツインターボはそう心に誓っていた
トレーナー狩りが春先頻発するのは当然の摂理だ
地…闇の勢力の間では中央に有望株が集まる為人材不足に悩んでいる
入学を控えたこのシーズンは闇の勢力も新人を欲しており
その為のこの時期、担当トレーナーが拉致される事件が起きるのだ
過去にもナイスネイチャやイクノのトレーナーも狙われた
となれば次は自分のトレーナーの番だろう
かつてゲート嫌いだった自分にそれを克服させ
勝てなかった自分を鍛え上げ大逃げを叩きこみ
「次代のサイレンススズカ」と呼ばれるまでにした手腕
間違いなく狙われる。守護る。守護ろう。守護らねば
だけどトレーナーの所に行くならメイクしないと
三年間を経て高等部に上がったツインターボは少々色気づいていた
2: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:28:21
目線が上がった、というのは何も図体だけの話ではない
確かに依然と比べるとインナーの下からお尻がはみ出るし
パーカーの前の人形が胸で押し出されたり
気づけばテイオーやネイチャの方が縮んで見えるようにはなった
(まあ、背伸びしてたのはトレーナーの方もだったって訳)
急いで来たので髪が乱れていないかを再度確認し
ポケットからいつものように合鍵を取り出す
トレーナー寮の玄関を開いた先で脱いだ靴下が出迎えてきた
「ほらきた」
溜息をつく。あんだけ言ったのにこれだ
あれだけ頼りになっていたトレーナーだったが
距離が近づいた事で見えてくるものもある
何故トレーニングと生徒の管理ができて自己管理が出来ないのだ!
心中で叫んでも答えは出ない。この間お母さんかお前と言われひっぱたいた
自分よりも大人であったはずの彼は意外と子供でもあったのだ
3: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:28:34
飲みかけのビールを捨て机の資料を整頓する
朝食は…この間持ち込んだ野菜類もあるしサラダとハムエッグを作ろう
それはそれとして、と大きく息を吸い込む
「いつまで寝てんのトレーナー!もう昼過ぎだよ!」
「あたまがいてえ」
「缶ビール500mlで二本も開けるからだよ。片方で力尽きてるし」
陰鬱な目をしたトレーナーに腕を絡めながらターボが呟く
五臓六腑に昼食になった食事としじみ汁をぶちこんでやったので
起き掛けよりマシになったがまだ冴えない顔だ
普段なら、レース前とか、トレーニング中のこの男はもっとかっこいいのに
これではトレーナー狩りにも狙われないではないか
眉間に皺を寄せているとトレーナーの方がじっとこちらを見ていた
「何?」
「いや、なんか今日ちかくね?昔見てえ」
4: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:28:44
「昔だって別にこんな風にベタベタしてなかったでしょ」
「ベタベタしてる自覚はあんだな」
「うっさいうっさい。ほら、いいから早く行こうよ
買い物に付き合ってくれるって約束だったのに寝てるしさ」
「その節は申し訳ない。服の後はターボの行きたい所行こう
ゲーセンか?にんじんハンバーグでも食うか?」
「にんじんハンバーグで喜ぶのは中等部までなの!」
高等部のツインターボはトレーナーと一緒なら何処だっていいのだ
しかし不味い、ともターボは考えていた
このまま一日を満喫する事もやぶさかではないが
成果が上がらないのであれば監視を依頼したネイチャやイクノ
そしてテイオーにも悪い事をしてしまう
それこそ後日ハンバーグでも奢るハ×になるだろうし
久しぶりの直のトレーナーの体温は思ったよりも心拍数を上げている
(早く来い、トレーナー狩り!)
5: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:29:26
だがしかし
休日のデートを邪魔しないだけの情けがトレーナー狩りにもあった
彼等はただ平和に逢瀬を満喫する他無かったのである。
15: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:48:16
>>5
>休日のデートを邪魔しないだけの情けがトレーナー狩りにもあった
そこで非情になれないから地…闇の勢力はいつまでたってもダメなんだよ…
7: 名無しさん(仮) 2024/03/31(日)12:36:14
>>2
>パーカーの前の人形が胸で押し出されたり
盛るな