佐久間まゆ「凛ちゃんと仲良くなる方法を教えてほしい…?」 (19)(完)
1: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:28:12.01:pR3AmcZ+0 (1/18)
※ご注意です※
キャラ崩壊気味です
全員ぽんこつです
---ある日、事務所にて
ガチャッ
まゆ「おはようございます」
未央「見つけたぞ! 対象確保ーっ!」
卯月「か、かくほーっ!」
まゆ「えっ? えっ? な、なんですかぁ!?」
未央「いけしまむー! まゆゆを捕えるのだ!」
卯月「はいっ!」
まゆ「ちょ、ちょ、ちょっと、卯月ちゃん!」
卯月「まゆちゃん確保ーっ!」ギュー!
未央「でかしたしまむー! 容疑者確保!」
まゆ「え、ちょっと、話が全く見えませんよぉ…?」
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http://ss.vip2ch.com/jmp/1707042491
2: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:32:55.70:pR3AmcZ+0 (2/18)
卯月「」ムギュー
まゆ「えーと、何でまゆは卯月ちゃんに抱きつかれているのでしょう…?」
未央「佐久間まゆくん、我々はきみに大事な用があるのだよ」
卯月「」ムギュギュー
まゆ「用……? えと、どういった御用で……」
卯月「」ムギュギュギュギュー
未央「さ、しまむー。ほら言って言って!」
卯月「もごもごもごご!」ムギュー!
まゆ「全然わからないんですが……」
未央「しまむー、一旦離れよ?」
卯月「あぁっ、すみません!」パッ
未央「おほん、まゆゆに聞きたいことがあってね」
まゆ「私に?」
卯月「えっと、私達に、凛ちゃんと仲良くなる方法を教えてください!」
まゆ「…はい?」
3: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:34:18.34:pR3AmcZ+0 (3/18)
まゆ「りんちゃんって、あの渋谷凛ちゃんですか?」
卯月「その渋谷凛ちゃんです!」
まゆ「クールで、趣味嗜好が真っ蒼で、最近はハナコちゃんに着せる服も蒼くなってきて、文字通りハナコちゃんに青い顔をさせたというあの凛ちゃんですか?」
卯月「クールで、真っ蒼で、ハナコちゃんに青い顔をさせたあの凛ちゃんです!」
卯月「って、えぇっ!? 凛ちゃんそんなことしてたんですか!?」
まゆ「冗談ですよぉ」
卯月「なんだ、よかった……」
未央「ハナコの次は私らだろうからね。まだ猶予があってよかったよ」
まゆ「しかしまた何でまゆに?」
まゆ「凛ちゃんはお友達に優劣をつける子ではないですが、お二人共凛ちゃんとは特に仲が良いじゃないですか」
卯月「いえ、まゆちゃんには勝てません」
未央「まゆゆ、しぶりんと一番仲良いもん」
まゆ「えぇ……絶対ありえませんよぉ」
4: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:35:06.40:pR3AmcZ+0 (4/18)
まゆ「というか、凛ちゃんとまゆ、あんまり仲良くないですよ。喧嘩ばっかりしますし」
卯月「そう、それです!」
まゆ「?」
卯月「私、凛ちゃんと喧嘩したことないんです!」
まゆ「は、はぁ……それはいいことなのでは?」
卯月「そ、そうなんですけど、でもそうじゃないんです」
未央「喧嘩するほど仲がいい、って言うじゃん?」
卯月「もちろん、私達は凛ちゃんととっても仲良しだと思ってます」
未央「でもしぶりんってさ、私達の前だとなんというか、カッコつけたがるんだよね」
卯月「もっと、いつもまゆちゃんと喋っているときみたいに、くだけて接してほしいんです!」
卯月「この前だって…」ホワンホワンホワン
5: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:36:11.59:pR3AmcZ+0 (5/18)
---前の週、事務所にて
凛「ちょっとまゆ」
まゆ「はい、なんですかぁ凛ちゃん」
凛「なんですかぁ? じゃないよ。冷蔵庫に隠してた私のとっておきのチョコレート、ふたつも無くなってるんだけど」
まゆ「知らないですよぉ。まゆ食べてないですし」
凛「しらを切るつもり?」
まゆ「ほんとに知らないもん。自分で食べたのを忘れちゃったんじゃないですかぁ?」
凛「ウソだね。知ってるんだよ、まゆが乃々と一緒にこっそり食べたこと」
まゆ「はっ、何を言うかと思えば! 妄言もほどほどにしてほしいですよぉ。どこにそんな証拠があるっていうんですか」
凛「ふん、これを聞いてもそんなことが言える?」スマホポチッ
まゆ「? スマホの録音?」
凛『乃々』
乃々『ひい! り、りんさん……こんにちはですけど……』
まゆ「こ、これは……!」
6: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:37:20.73:pR3AmcZ+0 (6/18)
凛『乃々、美味しかった? 私のチョコレート』
乃々『へぇっ!? あ、あの、もりくぼ、りんさんのだいじなチョコレートを食べるだなんて……そんなことしてないんですけど……』
凛『乃々、正直に言えば怒ったりしないから言ってごらん。誰にそそのかされたの?』
乃々『あ、あの、だから、食べてないです……けど……』
凛『乃々、私さみしいな。乃々が私に嘘つくなんて。言ってくれればチョコなんて分けてあげるのに』
乃々『ひ、ひぃ……』
凛『さ、素直に話した方が楽になるよ? お話してから一緒にチョコ食べよ?』
凛『ね。さあ。誰なの? ねえ、乃々。乃々。乃々」
乃々『ひぃぃぃ……! 鬼舞辻無惨みたいに名前を連呼するのやめてほしいんですけど……! ごめんなさいぃぃぃ……まゆさんですぅぅぅ……』
凛『やっぱりまゆか、ありがと乃々。乃々がバラしたことはまゆには内緒にしておくからね。これも食べていいよ』
乃々『あぅぅ……もりくぼは無力です……まゆさん……すみません……』モシャモシャ
凛「……」スマホポチッ
凛「これが真実だよ」
まゆ「ぐぬぬ……」
7: ◆Z9rYxRK0vI:2024/02/04(日) 19:38:11.15:pR3AmcZ+0 (7/18)
凛「これでも言い逃れできると思うの、まゆ」
まゆ「ひ、酷い人ですねぇ。乃々ちゃんがバラしたことは内緒にしておくって言っておいて、平気でバラしてるじゃないですかぁ」
凛「私の秘蔵チョコレートを食べた罪人には慈悲はないんだよ」
まゆ「なんて冷たい人なんでしょう! おに! あくま! ブルーブラッド!」
凛「話をすり替えないの。それに私に流れる血は赤いよ。さあ、どう落とし前付けてくれるの」
まゆ「へん! もう食べちゃったものはどうしようもないですぅー! どんなアイドルでも元に戻すことはできないんですぅー!」
凛「へぇ。素直に謝ったら許してあげようと思ってたけど、そういう態度取るんだね」
凛「なら……こっちにも考えがあるよ!」スッ
まゆ「なっ! そ、それはまゆがこの前帰省したときに買ってきた仙台名物『笹かま』!」
まゆ「なぜここに……寮の冷蔵庫にしまっておいたはず……!」
凛「ふっ、優秀な協力者が、己の保身と引き換えに寮から保冷バッグで持ってきてくれてね」
まゆ「の、乃々ちゃんッ……裏切りましたねぇ……!」
凛「じゃ、いただきまーす」パクパクパク
まゆ「あーーーー! 一気に三個も!」