【ウマ娘怪文書】黒のベストとストライプのシャツは、引き締まっていながらその均衡を崩さない最大限に出るところは出ている抜群のプロポーションを最大限に強調している
17: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)00:59:16
きみの身体に触れるたびに、心を感じるたびに、きみがアタシの好きなきみのままでいてくれることがわかって、それがひどく嬉しくなる。アタシが愛した世界を愛して、アタシの知らない世界を見せてくれる、優しいきみのままで。
だから、きみのことを感じるためなら、どんなことでもしてみたいと思う。きみのために血を啜って夜を歩くことさえ、きっと愉しいと思えるくらいに。
きみの血はどんな味がするだろう。甘いだろうか。酸っぱいだろうか。それとも苦いのかな。
たとえそれがどんなものでも、きみがアタシを喜ばせてくれるときと、同じ気持ちになれたらいいな。
それがきみの心の味なら、アタシは絶対に好きになれるから。
18: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)00:59:32
思うさま味わって満足したところで、彼の首から唇を離す。彼があまりに初々しく啼くものだから、二度目のキスは軽く触れるだけにしてあげた。
「ぁは、もうこれでアタシのものだね。心も、身体も、ぜんぶ」
いつも思慮深い彼は、こうするとその反動のようにやけに幼くなる。普段の彼の姿を知っているからこそこういう一面も可愛らしく思えて、意地悪とわかっていても彼を責めるのをやめられない。
「吸血鬼がさ、誰かを好きになったら、どうしたらいいと思う?」
白痴めいてすらいる彼がただ黙って首を横に振るのをいいことに、アタシは彼を自分のものにしてゆく。それがどれだけずるいと言われても、気にもならない。
「お互いに血を吸い合うんだって。そうしたら、お互いがお互いの眷属になれるでしょう?」
19: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)01:00:07
きみのせいだもの。アタシがこんなになっちゃったのは。
「アタシはきみのもので、きみはアタシのもの。
なんかさ、ぴったりじゃん。アタシたちに」
好きなひとを思う存分に愛して、アタシのことしか見えないようにする喜びも、好きなひとのものになって、骨の髄まできみに溺れる幸せも、なにもかもきみが教えちゃったんだよ。
アタシの好きな自由も、きみの愛も、ぜんぶアタシのものにしたい。
きみのせいだよ。こんなにわがままになっちゃったのは。
──だから、責任、取ってよ。
ちゃんとアタシのことも、きみのものにしてほしい。きみがアタシにとって、そうであるのと同じように。
20: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)01:00:21
アタシよりもずっと遠慮がちな、けれど確かな愛情と欲望を感じるくちづけが首に触れると、そこから甘い痺れが広がって、身体を優しくどろどろに融かしてゆく。でもやっぱりもっと激しく、少し乱暴なくらいに愛してほしくて、せがむように頭を撫でると、漸くきみの唇は痛いくらいに吸い付いてくれた。
「ぁ…あ…!
…ふふっ」
こんなときまで優しいのもきみらしくていいと思うけれど、今はもっと、アタシのことを欲しがってくれるきみがいい。
彼とおそろいの赤い花が咲いた首筋を撫でると、まだ甘い痺れが残っているような気がする。一度味わってしまったら、身体を融かしつくしてしまうまでやめられない、心地よい痺れが。
「よかったよ。
…もっと吸って?」
「…いいの?」
「うん。
まだ、全然足りない」
ここにも、ここにも、まだしてもらってないよと、ボタンを開けた胸元と唇を指で指し示す。
恥ずかしそうに頬を赤らめて目を伏せるのは可愛いけれど、もうそれで満足できるほど、アタシは謙虚じゃないんだ。どこを愛してもらうのかは、きみが決めてくれないとだめ。
きみから貰うキスが恋しくて、ここまで来たんだから。
21: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)01:00:42
時間はかかってしまったけれど、きみの唇がそっと近づいてくると、それが嬉しくて仕方なくなる。アタシの一番欲しかったところを、きみが選んでくれたから。
だからアタシも、ありのままに伝えたい。今ならもう、引き返せないから。
「好きだよ」
きみのくれたキスは、ずっと伝えたかった言葉の味がした。
24: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)01:03:34
長えよ!ありがとう!
30: 名無しさん(仮) 2023/11/12(日)01:05:11
あいつシービーの怪文書書くと長くなるのありがたいよな…
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