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【悲報】女子寮に掃除屋のバイトで行った結果。。。


11: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:29:41.34 ID:TVzygEbm0

誰も見てないオカンw

余談だがたまは某有名空手家に「君もっと身長あればK1いけるんだけどなあ」と言われたほどの逸材で
全身ガチムチなので痛みを与えるには喉・眼球・金玉・肛門と鍛えられない場所を狙うしかないのだ。
言われても分からない奴には痛みで分からせる。そうだろたかみな。




12: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:31:29.46 ID:TVzygEbm0

だが、たまが騒ぐのも分からないわけでもない。
俺たちが現在居る玄関前からでも異様さがビシバシ感じ取れる。
先ず見渡す限りのゴミゴミゴミ・・・しかも軽い異臭も放っている。
玄関ポーチには、ジャンプやらマガジンやらが奇跡的なバランスでうず高く積まれており、
ガウディから賞賛を浴びそうなちょっとしたオブジェと化してる。
なんだか滅入ってきたが、綺麗にしなければ帰れないのだからやるしかない。





13: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:32:09.63 ID:C+D3P2LjO

読んでるよ





18: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:42:47.25 ID:TVzygEbm0

>>13ありがと


先ず目に付くのは、至る所にあるカップラーメンとコンビニ弁当の
空容器と割り箸で出来た針山地獄。

シンク内は詰まっているのか、得体のしれない液体と食べ物であっただろうと
思われる物質で出来た血の池地獄。

鍋の中は熱々で元気だった頃のおでんの面影が若干垣間見れる釜茹で地獄。

そして自由すぎる小蝿達の航空ショーと目にくる匂い。

どうしてこうなった・・今現在、目に見えるだけの範囲でこの汚さ・・
冷蔵庫や戸棚なぞ開けようものなら更なる地獄が待っている事だろう。




14: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:33:32.34 ID:TVzygEbm0

俺はみんなに仕事の振り分けをした。

「んじゃやるか~まず俺とたまは厨房をやっつける」
「ういっす!」
「ナツと他2名は各部屋からゴミ出しと廊下のゴミ出し。部屋にあるゴミ袋とベランダにあるのが捨てて良い物だってことだからよろしく」
「うい~」
「んじゃキンさんは便所ねw」
「またホントに便所ばかりよ~
便所イヤよホント毎年毎」
「で風呂場は自分の持ち場終わった順っつーことでね。んじゃやるか~」
キンさんがまだなにか言いたそうにしてるが無視した。

この戦いに勝つ為には、最低でも一人はウンコさんと触れ合って頂かなければならないのだ。
がんばれキンさん負けるなキンさん。





15: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:36:24.89 ID:TVzygEbm0

「おはようございます!清掃の者です」
返事がない。まだ寝てるのか?
「おはようございます~!」
俺が島崎俊郎だったならばバズーカをぶっ放してるところだが、
俺は島崎でも俊郎でもアダモちゃんでもないので諦めた。
「まあいっか。始めんべさ~」

さて、激戦地であるトイレに単騎特攻をかけるキンさんを見送り、
俺とたまは厨房に歩を進めた。

厨房に近付くにつれて異臭レベルがガシガシ上がってく。
もし俺の嗅覚が犬程あったならば、歩を進める度に意識が遠のき、泡を吹き、
痙攣しながらぶっ倒れ、三途の川に華麗なるダイブを決めていただろう。




16: 名も無き被検体774号+ 2012/03/08(木) 17:39:19.58 ID:TVzygEbm0

「なんすかこの匂い」
たまが今にも泣きそうな声で問い掛けてきた。
「なんだろな不思議な匂いだなw普通に生きてたら絶対に嗅がない匂いだよなw」
と笑いつつ返したが俺もギブ寸前だったが、
やらねばならぬのだと己に喝を入れ、厨房に降り立った。

そこは、まさにゴミの花咲く地獄。
赤鬼の顔が青くなり、青鬼が労働環境の改善を訴える程の地獄。




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