嫁「最近体力が落ちたみたい」俺「健康診断に行け」→町医者「うちでは無理…大学病院に紹介状を書いとく」→最悪の診断結果だった。
615: 607 2015/11/29(日) 15:29:44.17
主治医の話では、手術時間はだいたい4~5時間とのことだった。
午前10時に手術室に入ったから、午後3時のは終わるはずだった。
ところが、4時になっても5時を過ぎても嫁は帰ってこない。
俺は病室で独り待ち続けたが、5時半になった頃には病室と手術室を行ったり来たりを繰り返した。
そんな俺を見かねた看護師が、「手術が終わり次第お知らせします」と言った。
どうやら病院内をウロウロするのが迷惑なようだった。
616: 607 2015/11/29(日) 15:33:55.96
午後6時を少し過ぎた頃、看護師が俺を呼びに来た。
手術は無事に終了して、今は麻酔から覚めるまでの処置をしているとのことだった。
そして、主治医から手術内容とその結果の説明を受けた。
標本台に乗せてある切り取った患部を見せられたが、白い腸に付着した大きな癌細胞を見て、
俺はおもわず言葉を失った。
主治医の話では、患部は無事に取り除くことができ、周りのリンパもほぼ郭清できたそうだ。
ただ、リンパに一つだけ転移が見られたので、今後は回復を待ってから6ヶ月の抗ガン剤治療が必要らしい。
「抗ガン剤」と聞いて、俺の脳裏に痩せて窶れた義父の姿が浮かんでしまった。
617: 607 2015/11/29(日) 15:38:05.32
その後、病室で嫁を待ち続けていると、しばらくしてストレッチャーに乗せられた嫁が病室に帰って来た。
麻酔が切れたせいなのか、出血のせいなのか、真っ白な顔色の嫁はガタガタ震えていた。
看護師の手でベットに移された嫁の第一声は、「心配かけてゴメンなさい」だった。
ーーーーなんでこんな時まで謝るんだよ。
息も絶え絶えになる嫁の手を握った俺は、「大丈夫だ。何も心配ないから」と慰めた。
しばらくすると、寒気も治まったのか軽い寝息をたてながら眠ったようだった。
ここは完全看護のため付き添いは認められていないので、後のことを看護師にお願いして、
その日は自宅に帰った。
しかし、俺はその夜、少しも眠れなかった。
618: 名無しさん@お腹いっぱい。 2015/11/29(日) 15:49:57.41
大腸癌は遺伝性が高いから子供も早めに癌保険入っておいて、きをつけないとね。
リンチ症候群とか知ってる?
620: 607 2015/11/29(日) 17:18:04.89
>>618
リンチ症候群って言葉は寡聞にして知りませんでしたが、
義父のこともあるので遺伝性のものかは検査しました。
いちおう遺伝性のものではありませんでした。
619: 名無しさん@お腹いっぱい。 2015/11/29(日) 16:09:36.50
おいこらハッピーエンドしか認めんぞ
泣かすなよ?頼むから助かって今も元気だとかにしてくれ
620: 607 2015/11/29(日) 17:18:04.89
>>618
今すぐにオチを言っても良いけど、それじゃぁつまらないでしょ?