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【ウマ娘怪文書】ポッケとのトレーニングを終えトレーナー寮に戻るが鍵が出てこない。スマホの通知を見ると鍵を背景に自撮りをしたポッケが楽しそうにピースしている。


1: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:47:43

ポッケとのトレーニングを終えトレーナー寮に戻る。階段をあがって一番奥の自分の部屋の扉の前に立つと内ポケットを探って鍵を取り出そうとするが出てこない。
反対側やズボンのポケット、鞄や財布の中も確認したが鍵は一向に見当たらない。仕方がないからトレーナー室に戻って探してみようと引き返そうとしたところスマホの通知が鳴る。
見てみるとポッケから一枚の写真が送られてきていた。
写真の中では、トレーナー室の俺のデスクの上に置かれた鍵を背景に自撮りをしたポッケが楽しそうにピースしている。
数秒後、もう一度スマホから通知が鳴る。
『これ、あんたのだろ?』
『ああ悪いな。今取りに戻るから置いといてくれ。』
高速でそう打つとスマホをしまい駆け足でトレーナー室に戻ろうとしたが、廊下の階段の前で否が応にも足を止めることになった。
「まぁそう焦んなよ」
俺の部屋の鍵を握りしめたポッケが腕を組んで仁王立ちしていた。




2: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:48:30

「な…なんで…」
「別に今送ったからって今撮ったことになるわけじゃねーだろ?」
ポッケはニヤニヤと笑みを浮かべながら近づいてくる。
「せっかくだからポンコツトレーナーに届けてあげようと思ってな〜」
ポッケは右手で鍵を掴むとプラプラと振ってみせる。ニヤケ顔は更に加速していた。
「あ…ありがとう!これじゃあポッケのこと叱ってられないな〜」
俺はそう言って鍵の下に両手で手皿を作って受け取る体制であることをアピールする。
しかし、ポッケは鍵を一切離そうとはしなかった。




3: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:48:45

「…ポッケ…?」
「だからそう焦るなって」
ポッケは鍵を改めて眺めていた。
「305ねぇ…」
「ポッケ…?まさか…」
言い切る前に悪い予感は的中し、ポッケは俺をくるりとかわすとそのまま後ろの俺の部屋に向かっていた。
「待て待てポッケ!」
明らかに寮の廊下で出しては行けない声量でポッケを追いかけたが既にポッケは鍵穴に差し込んでいた。
「お邪魔しま〜す!」





4: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:49:04

トレーナー寮に住んでいるトレーナーは担当のウマ娘に自分の部屋番号を教えていないトレーナーも多い。
俺もトレーナー室で事足りるので教えていなかった訳だが、最近教えた同僚が今まで隠していた反動で大変なことなったというのを聞いていつか順序を踏んで伝えようとは思っていたが、最悪のバレ方をしてしまった。
「うおーあんたの匂いだー!」
ポッケは扉を開けると開口一番に大声で言う。
「知ってるか〜?匂いの相性がうんたらで遺伝子がいいんだぜ!」
よく分からない理論を振りかざしながらポッケは靴を脱ぎ散らかしズンズンと進んで行った。




5: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:49:32

「待て止まれポッケ!」
「最近トプロがポッケちゃんもトレーナーさんの部屋に行くとすごいですよ!ってしつこいんだよ、何がどんだけすごいのか確かめねぇとな〜?」
「お願い待って!」
「あー?なんだよそんなに慌てて」
どうにかポッケをソファに座らせると、俺はようやく息をついた。脇は汗でぐっしょりだった。
「とりあえず、適当にお茶出すから…それ飲んだら帰れ…」
「えー?なんでだよつまんねー」
「いいからわかったな?」
「あいあい」




6: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:49:51

ポッケはそう言うと目をつぶってソファにだらりともたれた。
「紅茶でいいよな?」
飲む機会を失っていた貰い物の紅茶の茶葉を取り出す。
「んあー?ああ」
ポッケのダルそうな返事が台所まで聞こえてくる。少し待つとポットのお湯が沸いたのでカップに注いだ。
「砂糖は要るか?」
「………」
「ポッケー?」
「………」
「ポッケ!どこ行った!」
すぐさま台所から飛び出すとポッケは姿を消し、見渡すと最悪なことに寝室の扉が開いていた。
慌てて寝室に飛び込むとポッケはベッドの下に潜り込んで何かを探っていた。
「おい…何やってんだ…」
ガサゴソという音ともに揺れるケツに俺は話しかける。
「あんたも男だろ?おもしれーもんねぇかなって」




7: 名無しさん(仮) 2023/09/03(日)17:50:09

今すぐ目の前の薄いケツを引っぱたきたくなる気持ちを俺は抑える。
「今の時代そんなとこに隠す訳ないだろ」
「やっぱダメかー」
ポッケはそう言うと諦めてベッドの下から出てきた。
「面白くねーなー」
ポッケは不満タラタラでベッドに座り込む。
「面白いものなんてないからもう帰れ」
俺はなるべく強い語気で言ったつもりだったが全然ポッケは聞いていないようだ。
「てかよーじゃあ今の時代はどこに隠してんだ?」
「隠してない」
「嘘つくなよー俺とあんたの仲だろ」
その仲だから答えられないんだろというツッコミを押し殺し俺は突き通す。
「隠してない」
「ふーんまぁいいや」
眠そうに欠伸をするポッケと裏腹に俺はどうやってこの部屋からこいつを追い出すか頭でいっぱいだった。




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