トップページに戻る

【ウマ娘怪文書】「シービーからもらったんだ。良かったらトレーナー室においてもらえねえかな」そう言いながら担当であるカツラギエースが見せてきたのは一枚のハンモックだった


1: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)15:19:58

「シービーからもらったんだ。良かったらトレーナー室においてもらえねえかな」
そう言いながら担当であるカツラギエースが見せてきたのは一枚のハンモックだった。
なんでもシービー宅では夜寝る時は常にハンモックらしい。
それを見たエースが何の気なしに「寝心地が気になる」と口にしたところ、一枚持って帰らされたのだと言う。
「いいよ。俺も使ってみてもいいかな?」
「おう!置かせてもらうのに使わせないんじゃトレーナーさんに悪いからな」
といった具合にトントン拍子で事は進み、小一時間にはトレーナー室の隅にハンモックがぶら下がっていた。
「イエーイ!作業完了だ!」
ハイタッチののち肩を組み、二人で達成感を噛み締めた。
これは何かを名遂げた際の毎度のルーティーンである。楽しい。




3: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)15:21:52

「よし!まずはトレーナーさんが寝てみてくれ」
「いいのか?それじゃお言葉に甘えて」
俺が了承すると、エースがひょいと俺の胴を掴んでハンモックの高さまで持ち上げてくれた。
そのまま這い上がってハンモックに寝転がる――と、両脇の布が少し沈んで、肌触りのいい感触に包み込まれた。
全体が自分の重みでゆらゆらと揺れる感覚は未知のものだったが、これはこれで面白いと言える。
「どうだ!?トレーナーさん、気持ちいいか?」
「おー。ナイスだ。ここで寝たくなるのもわかる」
「よし!じゃああたしも…」そう言うなりエースはハンモックに上がろうとしてきた。
「待った待った!今降りるから」
驚いでその場を退こうとしたが、何ぶん初めてのハンモックで勝手がわからない。




4: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)15:24:11

「なんだよ。そのままでいいじゃん。寂しいじゃんかよー」
布に巻かれてモタモタしていると、隣に来たエースに腕を掴まれてしまった。
俺はあくまで抵抗しようとしたが、じきにあきらめた。
「まあ…いいか…」
なんだか不味いような気がしたが、たかが添い寝である。
日ごろやっている肩組みのようなものかもしれない。
「トレーナーさん、これ気持ちいいなー」
「ホントだなーエース」
なんだか聞かれたらまずい会話を大きな声でしているような気がしたが、それも大して気にならない。
だいたい日ごろから思っていたが、エースには小学生の男子児童じみたところがある。
だから本人的にはこれもなんとも思ってないのだろう。





7: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)15:26:49

……先ほどから思考がまとまっていない気がする。
安心したせいか、それともよほど疲れがたまっていたのか。徐々に眠気が襲ってきているらしい。
「…しかしパーマーもよくこんなこと思いつくよなあ」
そんなエースの声を聴いた気がしたが、恐らくこれは気のせいだろう。
かたわらにいるエースの体温を感じながら、俺の意識はまどろみの中に沈んでいくのだった。




8: sage 2023/07/15(土)15:27:34

終わり

エースいいよね




23: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)16:06:47

>>7
>「…しかしパーマーもよくこんなこと思いつくよなあ」
何も考えてないように見えて計算高く聡いエースいいよね
攻略されたい




9: 名無しさん(仮) 2023/07/15(土)15:29:07

羨ましくて瞬獄殺できそうです




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

怪文書 | ウマ娘 | ウマ | | シービー | トレーナー | 担当 | カツラギエース | ハンモック |