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【ウマ娘怪文書】私は、ミホノブルボンと一緒に彼女の実家にやってきていた。ブルボンは、もう18歳。既にレースを引退しており、トレセン学園を卒業する日も近い


1: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:23:14

私は、ミホノブルボンと一緒に彼女の実家にやってきていた。
ブルボンは、もう18歳。既にレースを引退しており、トレセン学園を卒業する日も近い。
私は、ブルボンと歩んだ道筋を彼女のご両親に報告に来たのだ。
一通り報告を終えると、私はブルボンの父に誘われて近くの小料理屋に足を運んだ。
気の利いた小料理に舌を包み、酒も回った頃だった。ブルボン父が、ボトルキープしていたバーボンを取り出し奢ってくれたのだ。
それを見て、私は以前ブルボンから聞いたことをふと思い出した。

「そう言えば、私にバーボンを送りたいと...。前にブルボンから聞きました」
「!!そうですか...」






2: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:23:31

少しの間、ブルボン父は黙りこむと一口だけバーボンを口に流し込み、事の詳細を話し始めた。

「大切なBourbonです...」

小説ならBourbonと表記すべきくらい流暢な言い方が気になるが、間を挟まず話を続けさせた。

「もう、18年寝かせています」

18年となると、ブルボンと同じ歳だ。ブルボンが産まれた時に買って、寝かせておいたのだろう。いつか、娘と交わす酒として。
しかし、そんな大事なものは戴く事はできない。




3: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:23:56

「それは、娘さんと飲むべきでは?」
「いえ、これは、あなたに用意していたものなのです」
「私に?」

どういうことか、さっぱり理解できなかった。予知能力でも持っているのか、それとも飲み過ぎてしまったか。

「それは、どういう...」
「娘に、大切な人が出来たら送ろうと思っていたものです」
「だから、私に」





4: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:24:08

なら、尚更貰うことはできない。もっと、ブルボンに相応しい生涯のパートナーに送るべきだ。

「あなたの言おうとしていることは、分かります」
「なら...」
「でも、元とはいえ私もトレーナーなんですよ。妻は、私の担当でした」

そうか。そうだった。
ブルボン父は、元トレーナーで幼少の頃から三冠ウマ娘を目指していたブルボンにトレーニングを付けていたのだ。

「あなたは、娘を三冠へと導きブルボンの夢を叶えてくれた。ウマ娘にとってすれば、そんなトレーナーがとっても大切なんですよ」

私は、先輩からまた一つ教わる事となった。私は、まだまだ未熟者だ。
しかし、そう言われてしまえば断ることはできない。




5: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:24:20

「分かりました。お受け取りします」
「!!ああ!ありがとうござまいます!!今日は、素晴らしい日だ!」

先輩は、寡黙なイメ―ジが覆るほど見たことがなくらい明るい笑顔を見せた。
まるで、娘の結婚報告を聞いたようだ。

「さっそく、妻に用意させます。Bourbonも待っていますよ」
「でも、一人で楽しむのはあれなので...、よろしければ先輩も」
「いえいえ、あなたがBourbonを楽しんでください。私が楽しんでいいものではない」
「...そこまで言うなら」




6: 名無しさん(仮) 2023/06/19(月)23:24:34

私達は、会計をすませるとブルボン家に戻っていった。
帰り道、どんな銘柄なのか聞いてみたが、「あなたも良く知っている銘柄ですよ」と言われてはぐらかされた。
家に帰ると布団が一つ、枕が二つ。そして、布団の上にはおめかしをしたブルボンが。

「ごゆっくり...」

───ああ、Bourbonってそういう。




7: 実行終了 2023/06/19(月)23:25:04

何番煎じか知りませんがこの後は想像におまかせします
うまぴょいうまぴょい




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