ぼっち「す、好きですっ、おねえさんっ」廣井きくり「んあ?」
1: 2023/06/07(水) 00:35:11.706 ID:yTsosxwo0
ある日
STARRY
廣井「お、おつかれー」
星歌「何がおつかれだよ、しね」
廣井「いや相変わらずひどいなー先輩は。はは」
虹夏「今日は一体何の用ですかー?」
廣井「あーお姉さんに似て冷たいなー?あ、えーっと、別に用があるってほどじゃないんだけど」
廣井「今日ってぼっちちゃんって、いる?」
星歌「はあ?あー、今日確かバイト入ってたはずだからそのうち来るんじゃない?」
廣井「ふーん、そっ、そっかー」
星歌「なんだおまえ?なんか今日様子おかしくないか?ひょっとしてぼっちちゃんと何かあった?」
廣井「え!?い、いや別にそんなことない…んだけど、あはは」
2: 2023/06/07(水) 00:35:26.615 ID:yTsosxwo0
……
昨日
廣井「え?好きって…私の事?、…あーうん!わたしもぼっちちゃんのこと好きだよーあはは」
ぼっち「……」
ぼっち「あ、あの…そういうんじゃ、ないんですけど」
廣井「…え?」
ぼっち「そ、そ、その…そういうんじゃなくて…、おねえさんには先輩バンドマンとして…いろいろ助けてもらって…その…
ライブとかすごくお、お姉さん…カッコいいから…その…」
ぼっち「す、すきになったんです…、おねーさんのこと」
廣井「…え、ええっと…」
3: 2023/06/07(水) 00:35:40.701 ID:yTsosxwo0
廣井「え、あの、ぼっちちゃん。じょ、冗談、だよね?その」
ぼっち「……、違います、けど」
廣井「へ、へえ…そう」
廣井「け、けどあ、あの…わたしその、30手前で酒飲みでこんなだし、ぼっちちゃんはまだ10代でまだ前途ある若者であって
あのもう一度よく考えてもらって…ええとその」
ぼっち「ぐす…」
廣井「え…」
ぼっち「あ、ご、ごめんなさい…、は、はは…そ、そですよね。わ、わたしなんかが、おねえさんに相手にされるわけ…ないですよね」
ぼっち「わ、わたしなんかが…、告白…す、するなんて…おこがましかったですよね、ご、ごごめんなさいっ」
廣井「あ、い、いやぼっちちゃん。わたしそういうつもりでいったわけじゃあ…」
ぼっち「ご、ごめんなさい、わ、わたし、そ、その…、し、失礼しますっ」
廣井「あ、あの、ぼ、ぼっちちゃん!?」
4: 2023/06/07(水) 00:35:53.883 ID:yTsosxwo0
回想終わり
廣井「……」
星歌「やっぱりお前おかしいだろ、ウチに来てなんでそんな静かに座ってんだよ」
廣井「あ、い、いやまあ…なんというか、そういう日あるといいますか…その…あ、あの…」
PA「廣井さん、確かに今日は様子がおかしいですね」
虹夏「なんか大人くしてもにょもにょして…なんか静かにしてると、ちょっとだけ、ぼっちちゃんに似てるかも」
廣井「!??は、はああ!?そ、そんなことないしっ!いや全然いつものわたしっしょ!?」
星歌「いや急に大声出すなようっせーな」
5: 2023/06/07(水) 00:36:24.569 ID:yTsosxwo0
喜多「こんにちはー」
星歌「おう、おつかれ?あれ、ぼっちちゃんは?一緒じゃなかったの?」
喜多「ああ…今日学校休んでるみたいで、心配してロインで連絡したら具合悪いみたいで。
今日のバイトも休みたいって」
虹夏「ええ、そうなんだ、心配だな」
星歌「まじか、大丈夫かよ…って何お前、顔青くなってんだ」
PA「ホントですね、いつもはお酒で真っ赤なのに。めずらしいですね」
廣井「そ、そ、そうかなー、あはははははは」
6: 2023/06/07(水) 00:36:39.965 ID:yTsosxwo0
廣井「ね、ねえ喜多ちゃん。ちょっと教えてほしいことがあるんだけど」
喜多「はい?」
………
琵琶島神社
ぼっち「……」
ぼっち「(…はじめて学校をさぼってしまった…それにバイトもずる休みしてしまった…ああ、しにたい)」
ぼっち「(みんなに申し訳ない…けど、今はもう何もやる気出ない…それに…)」
ぼっち「(おねえさんにあったら気まずいし…、ああ私のバカ、なんで勢いにまかせて…あんなこと…)」
廣井「あーいたぼっちちゃん」
ぼっち「!!?」
7: 2023/06/07(水) 00:36:53.747 ID:yTsosxwo0
ぼっち「お、おおおねえさん、な、なんでここにっ」
廣井「うん?ぼっちちゃんのこと気になって、みんなにぼっちちゃんの住んでるトコ教えてもらって行くとこだったんだ。
けどこんなところでズル休みしてたなんて、ぼっちちゃんもロックしてるねー」
ぼっち「し、しし失礼します」
廣井「あ、ほら逃げない逃げない」