ぼっち「す、好きですっ、おねえさんっ」廣井きくり「んあ?」
8: 2023/06/07(水) 00:37:09.643 ID:yTsosxwo0
ぼっち「……、こないだは…困らせるようなこと言ってしまって…ほんとすみません」
廣井「えー、困ったりしてないよ、むしろそんなふうに思われてうれしいし、けどまあ、なんていうか」
廣井「私もぼっちちゃんの年頃のころは、年上の人にそういう感情抱いたこともあったといえば
あったし…まあ、気持ちはわからなくはないんだけど…」
ぼっち「……」
ぼっち「……だれですか」
廣井「え?」
ぼっち「その、おねーさんが好きだった人って」
廣井「え、いやそれは…」
9: 2023/06/07(水) 00:37:40.839 ID:yTsosxwo0
10年前
楽器店
星歌『さっきベース買ったばっかりで返品って…、いったいなんでまた?』
廣井『あ、あのその…、つ、つい勢いで買ってしまったけど…、けど、私なんかががんばって練習したって
どうせうまくならないだろうし…』
星歌『はあ…、わたし、下北のほうでバンドしててさ』、
廣井『え?』
星歌『担当はギターだけど、まあベースも教えられなくはないけど?』
10: 2023/06/07(水) 00:37:56.333 ID:yTsosxwo0
ライブハウス練習場
星歌『ばーか、へたくそ、そこなんでそんな弦の押さえ方になんだよ』
廣井『先輩、わたしにはやっぱ無理ですよ、やっぱ返品しますからっ』
星歌『だから簡単に諦めんなあほっ』
……
廣井『や、やった。先輩っ、ココのパート通しで弾けるようになりましたよっ』
星歌『ああ、お前才能あるよ、諦めなくてよかっただろっ』
廣井『先輩…』
11: 2023/06/07(水) 00:38:07.404 ID:yTsosxwo0
ライブハウス
星歌『今日は聴きにきてくれてありがとうございますっ、それじゃ最初の曲を…』
『…っ♪…♪』
廣井『(……)』
廣井『(ギター弾いてる先輩…いつみても輝いててかっこいいな…)』
廣井『(私ももっとベースがんばって、それから自分のバンド作ってがんばってみよう)』
廣井『(それで…もっと先輩に認めてもらうんだ…そしたら…)』
廣井『(……そのときは…)』
12: 2023/06/07(水) 00:38:37.954 ID:yTsosxwo0
廣井「おえええええええっ!!」
ぼっち「お、おねえさん、急にどうしたんですかっ」
廣井「い、いやそのっ…、わ、若気の至りが…!く、黒歴史があ!!…き、気持ちわるっ…脳みそ取り出して丸洗いしたいっ!」
廣井「ま、まあ誰とかはおいといて、まあ、確かに…その人にあこがれて頑張った時期もあったかなっ」
廣井「けど、憧れと好きと違うっていうかその…、まあ、ぼっちちゃんの私に対する気持ちも
そういうことじゃないのかなって…まあ、演奏うまい先輩、すげー、的なそういう」
ぼっち「……」
15: 2023/06/07(水) 00:38:54.464 ID:yTsosxwo0
ぼっち「それで…おねえさんが好きだった人は今どこに」
廣井「んー?あー気が付いたらその人はバンドやめちゃってて…いまは…さ、さあ…どこ行ったかねー?
…って好きっていうんじゃなくて、あくまで憧れだったってだけで」
ぼっち「おねえさんはやめませんよね、バンド」
廣井「え?」
ぼっち「おねえさんはその人に振り向いてほしくてベースの演奏やバンド活動がんばったんですよね。
わたしも…今よりもっと頑張って、おねえさんくらい演奏もうまくなって、結束バンドもSICKHUCKくらい有名になったら…そのときは」
ぼっち「わたしのこと…ちゃんとみてくれますか?」
16: 2023/06/07(水) 00:39:33.925 ID:LDCPx4BO0
はよレズエッチしろ