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【オカルト注意】自宅の納戸に仕舞ってあった鏡を覗いたら見知らぬ女の子が映ってたので振り向くも誰もいなかった→どうやらこの女の子は鏡の中にだけいるみたいで…


909: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:14

私の弟にはもうすぐ2才になる息子がいます。 
その子が風呂に入るのをすごく嫌がるそうなんです。 
服を脱がそうとすると座り込み、 
抱き上げて無理矢理風呂場に連れて行っても、入っている間中泣き通し。 

気に病んだ弟が母親に相談したところ、 
「子供なんてそんなもんだ。そのうち収まるさ。」 
と軽くあしらわれてしまいました。 
それでも、4人の子を育て上げた母の言葉の説得力は絶大で、 
子煩悩の弟夫婦も、ひとまず気長に構えることにしたようです。 


さて、そう思い直してみると、
今度は我が子のそんな有様がおもしろくなってきました。
泣きながら小さな手足を振り回し、
スキあらば親にしがみつこうとする仕草が、なんとも愛おしい。
それで、その一部始終をビデオに撮っておこうと思い立ちました。
自他共に認める親バカの弟は、嫁が妊娠した直後にDVカメラを買って以来、
事あるごとに子供の成長を記録してきました。
最近では、撮った映像をパソコンに取り込み、編集加工するのが楽しみになっています。
だからこの時も、映像で記録しておけば、おもしろいエピソードになるだろう、
弟はそんな風に考えたそうです。
早速、嫁にカメラを持たせて、
風呂場のドアから泣き喚く子供の入浴姿を撮影しました。
その晩、子供が眠りについてから、
弟は早速映像をパソコンに落とし、編集作業にとりかかりました。
再生してみると、映像は湯煙で曇りがちで、手振れも多い。
その中から使える部分を取り出して編集する作業に、弟は没頭しました。





910: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:15

「で、その途中、妙なモンに気付いたんだよ。」
そう言って弟は私に動画を見せてくれました。

画面にはワーワーと泣く子供が映っています。
浴槽でも洗い場でも、大騒ぎしながら父親にまとわりついて、
なかなか離れようとしません。
が、どの場面でもその顔は必ずカメラの方を向いているのです。
洗い場では、弟が子供の体をぐるりと廻しながら正面と背中を洗っていますが、
そんな時も、子供は首を無理に捻るようにして顔をカメラの方に向けて泣いている。
あたかも、ある方向から目を背けるように、何かに怯えているような仕草で。
カメラの反対側にはシャワーや鏡があります。
鏡は湯気で曇っていますが、途中一度だけ、シャワーの湯がかかって曇りが取れます。
その直後、子供の泣き顔のアップで鏡は見えなくなるのですが、
一瞬、そこに何かが映っているように見えました。
「ここなんだけど・・・」
弟は、映像を戻して、その部分をスロー再生しました。
鏡には少女が映っていました。
長い髪を両側で結んだ色白の女の子
年格好は小学校の低学年くらいに見えます。
弟も嫁も、こんな子に見覚えはないそうです。
「俺もこれを見つけた時はマジでゾッとしたよ。だけど・・」
その子は鏡の中から弟の子供の方を見てニッコリと笑っていました。
友達と遊んでいる時のような、本当に無邪気な笑顔で。
「・・この子の笑顔を見てると、
 なんだか怖いって気持ちも薄らいできてさ。息子のこと、
 友達だって思ってんじゃないかな・・」
そう言って弟は少し笑いました。





911: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:20

ん?弟は息子の体を洗いながらカメラを回してたの?





912: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:20

でも子供が怖くて泣いてるんだったらなごんでる場合じゃ
ないとは思うけど‥‥‥。
「一緒にこっちにきて遊ぼう」って誘ってるかもしれないしー。




914: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:22

私は幼い頃、一人でいる事の多い子供でした。
実家は田舎の古い家で、周りには歳の近い子供は誰もいませんでした。
弟が一人いたのですが、まだ小さくかったので
一緒に遊ぶという感じではありませんでした。
父も母も祖父も、弟が生まれてから、以前ほど私をかまってくれなくなって、
少し寂しかったのだと思います。
とにかく、その頃の私は一人遊びで日々を送っていました。

私の家は古い田舎造りの家で、小さな部屋がたくさんありました。
南西の隅には納戸があり、古い道具や小物が納められていました。
その納戸に入り込んでは、仕舞ってある品々をオモチャ代わりにして遊ぶのが、
当時の私の楽しみでした。
その鏡を見つけたのが何時のことだったのかは、ハッキリしません。
もともと手鏡だったようなのですが、
私が見つけたときは、枠も柄も無いむき出しの丸い鏡でした。
かなり古そうなものでしたが、サビや曇りが殆ど無く、奇麗に映りました。
そして、これもいつ頃だったのか良く憶えていないのですが、
ある時、その鏡を覗くと私の背後に見知らぬ女の子が映っていました。
驚いて振り返りましたが、もちろん、私の後ろに女の子など居ません。
どうやら、その子は、鏡の中だけにいるようです。
不思議に思いましたが、怖くはありませんでした。
色白で髪の長い女の子でした。
その子は鏡に写る私の肩ごしにこっちを見て、ニッコリと笑いました。

「こんにちは。」





916: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:23

やがて私たちは話を交わすようになりました。
私は彼女の事をナナちゃんと呼んでいました。
両親は、納戸に籠り、鏡に向かって何ごとか喋っている私を見て気味悪く思ったようですが、
鏡を取り上げるような事はしませんでした。
それに、大人達にはナナちゃんは見えないようでした。

ある日、私はナナちゃんに、
「一緒に遊ぶ友達がいなくて寂しい」
というようなことを話しました。
すると、ナナちゃんは、
「こっちへ来て私と遊べばいい」
と言ってくれました。
しかし私が、
「どうやってそっちに行ったらいいの?」
と聞くと、ナナちゃんは困ったような顔になって
「わからない」
と答えました。
そのうちナナちゃんが
「・・・聞いてみる」
と小声で言い足しました。
私は誰に聞くのか知りたかったのですが、何となく聞いてはいけないような気がして黙っていました。





917: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/29 13:23

それから何日か経ったある日、ナナちゃんが嬉しそうに言いました。
「こっちへ来れる方法がわかったの。私と一緒にこっちで遊ぼう。」
私は嬉しくなりましたが、
いつも両親に、「出かける時は祖父か母へ相談しなさい」と言い聞かされていたので、
「お母さんに聞いてくる」
と答えました。
すると、ナナちゃんは、また少し困った顔になって、
「このことは誰にも話してはいけない。話したら大変なことになる、もう会えなくなるかもしれない。」
というような事を言いました。
私は、「それはイヤだ」と思いましたが、言いつけを破るのも怖かったので黙り込んでしまいました。
するとナナちゃんは、
「じゃあ明日はこっちで遊ぼうね?」
と聞いてきました。
私は、
「うん」
と返事をしました。
「約束だよ。」
ナナちゃんは微笑んで小指をこっちに突きだしてきました。
私はその指に合わせるように小指の先で鏡を触りました。
ほんの少しだけ暖かいような気がしました。





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