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せつ菜「歩夢さんと愛さんとしずくさんが息をしていません!」 侑「なんだって!?」 (17)(完)


8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:36:13.24:OI4kkOqn0 (8/17)

>>7
方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→×

彼方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→〇




9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:37:56.92:OI4kkOqn0 (9/17)

エマ「とりあえず、私が食べみて安全性を確認してみるね! 最年長だから、この役目は引き受けるよ!」

彼方(どう見ても食べたいだけだよね~……けど、ここでソレを言うのは野暮だから黙っておくぜ~)

エマ「んっ……んー……ん?」モグモグ、カシゲッ

侑「何か入ってたの!?」

エマ「ボーノー!」

璃奈「美味しかったみたい……璃奈ちゃんボード『やれやれ』」

せつ菜「そうなると、ケーキが直接の原因というわけではなさそうですね……」

ミア「じゃあ、一体何が理由だって言うんだ……?」

せつ菜「やはり、璃奈さんの言う通り体の内部の何かが三人に共通していたとしか考えられませんね……」

璃奈「愛さんもしずくちゃんも健康には気を使ってるし、歩夢さんも料理上手で栄養面もよく考える人だから、そんなに変なことはないと思うけど……」





10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:40:25.83:OI4kkOqn0 (10/17)

彼方「んー……血液型、とかかなぁ? 」

ランジュ「それよ! きっとそうだわ! アタシ、漫画で読んだことあるわ! 血液型で効果のある必殺技があったわ!」

ミア「そういえば、三人ともA型だったか?」

エマ「私はO型だねぇ」

せつ菜「もしかすると、A型にだけ反応する特殊な何かが入っていたのでしょうか!?」

彼方「でも、なんでピンポイントであの三人にだけ届いたのかな~……」

ランジュ「んー……毒物とかじゃなくて、A型の三人だからこそ受けるようなショックがあった……とかかしら?」

ミア「……! ナイスだ、ランジュ。今の一言のおかげで閃いたぞ」






11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:42:19.87:OI4kkOqn0 (11/17)

侑「ええっ、ミアちゃん、何かわかったの!?」

ランジュ「今のランジュの一言でわかっちゃったの!?」

ミア「あぁ。よく見ると、このcake……倒れている上に、エマが食べる前は特にどこも欠けていなかったのに、Strawberryだけない。つまり、最初の一口がStrawberryだったってことさ」

エマ「そういえば、食べるときにちょっと違和感があったねぇ」

せつ菜「??? それが、三人が倒れる理由と関係があるんですか?」

ミア「……あるさ。A型って血液型の生き物は、cakeを倒れた状態……更に、最初の一口をいちごにすると、死ぬ!」

ランジュ「ラッ!? そ、そうなの!?」

ミア「あぁ……他にも、curryriceを混ぜきったり、orangeの皮を剝く時、皮をつなげて剥かなかったりしても死ぬ」

せつ菜「そこまでですか!?」





12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:44:12.82:OI4kkOqn0 (12/17)

ミア「この間、歩夢の前でcurryriceを食べるときに混ぜきったら『信じられない、狂ってる』って目で見られたんだよ。しずくは笑顔に見えたけれど、額には青筋が立っていたし、愛はキレる三秒前だった」

ランジュ「怖いわ……A型ってそんなに厳しいの……?」

エマ「もしかして、卵かけご飯も混ぜきっちゃったらダメなのかなぁ……」

璃奈「いや、むしろソレとかペヤング焼きそばのソースは混ぜきらないと怒られる」

侑「A型って面倒くさいね……」

ミア「一応、そのA型は君の幼馴染だぞ。ベイビーちゃん」

せつ菜「で、ですが、これで三人が倒れた理由がわかったんですね!」

ミア「あぁ……つまり、あとはケーキを倒したりイチゴを一口目に食べさせた奴を探せばいい」




13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:47:49.03:OI4kkOqn0 (13/17)

エマ「でも、そんな人いるの? いたとしても、どうやって私たちに知られずに帰ったの?」

ミア「いるさ。そして、ボクたちに知られず帰ったんじゃない。ずっとここにいるんだ」

せつ菜「いるんですか!? こ、ここに!?」

ミア「いるんだよ、ここに……なっ、ベイビーちゃん」スッ

侑「えっ。わ、私?」

ランジュ「ミア!? 侑があの三人にやったって言うの!? そんなのありえないわ! だって侑はこの同好会の皆が大好きじゃない! そんな酷いことをするはずがないわ!」

ミア「ありえるさ。大好きだからこそ、ね」

璃奈「大好きだからこそ……その理由と手順は確かに浮かんでくるけれど、本当に実行したとは思い難い……」

ミア「ベイビーちゃんは知らなかった。A型の死ぬ理由を。だから、この事故を起こしてしまった」

せつ菜「で、ですがどうやって……! 私が最初に倒れている三人を発見したんですよ! 侑さんは──」

侑「……もういいよ、せつ菜ちゃん」





14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/29(月) 21:49:31.75:OI4kkOqn0 (14/17)

せつ菜「侑……さん……?」

侑「そうだよ……私が三人をこんな目に遭わせちゃったんだ……私が、やったんだ……!」

璃奈「どうして……」

侑「これ……」スッ

ランジュ「……これは、リエラのMV……皆でケーキを食べてるところね、仲が良さそうだわ」

彼方「いちごリレー……って奴だねぇ」

エマ「エモエモで尊みが深いね~……」

せつ菜「……侑さん、まさか」

侑「……うん。たまたま、だったんだ……たまたま、先に四人で部室にそろってて、愛さんが『菓子作り同好会から差し入れで貰っちゃった~!』って、ショートケーキを出してくれてたんだ……それで、私が『せっかくだから、いちごリレーしようよ!』って、歩夢としずくちゃんと愛ちゃんとやったんだ。
大好きな皆と、大好きなシチュエーションを楽しんでみたかったから……」

ミア「ベイビーちゃんの笑顔を見るために、三人とも必死に耐えてたんだろうな」

ランジュ「けれど、限界を迎えて倒れちゃったのね……」

侑「倒れた直後に、丁度皆がやってくる頃だった。だから、私はまるで皆の列にいたかのように隅っこに来て、まるで初めて見たかのように振舞ったんだ……」





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