佐久間まゆ「ヤンデレ…ってなんですかぁ?」 (26)(完)
15: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:12:52.81:uoOxkINb0 (15/25)
コンコン、ガチャッ
まゆ「おはようございます」
P「おー、おはよう。まゆ」
まゆ「おはようございます。プロデューサーさん。はいこれ、今日のお弁当です」
P「おお、いつもありがとな。これが楽しみなんだ」
まゆ「うふ、味の感想、聞かせてくださいね?」
P「もちろん! ありがとな」
まゆ「喜んで貰えて良かったです♪ では、レッスンに行ってきますね」
P「ああ。本当なら見に行ってやりたいんだが…今日はちょっと忙しくてな。行けないけど、許してな」
まゆ「えっ? そうなんですか……」
まゆ「それは、めっちゃやみますよぉ」
P「えっ」
乃々「えっ」
輝子「えっ」
凛「」ブッ
16: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:15:26.21:uoOxkINb0 (16/25)
P「えーっと、ま、まゆ…?」
まゆ「プロデューサーさんもお忙しいですから、仕方ないですよね」
P「あ、ああ…」
まゆ「ちなみに、明日のレッスンはどうでしょうか…?」
P「明日は…ああ、明日はライブの打合せで終日出ずっぱりだな…すまん」
まゆ「そうですかぁ……それはめっちゃ、めーっちゃやみます…」
P「ご、ごめんな……」
まゆ「では、めっちゃやんでるまゆ、レッスンに行ってきますよぉ…」
P「お、おう……」
ガチャッ バタン
乃々「行っちゃいましたけど……」
輝子「な、なんか、今日のまゆさん…様子がおかしかったな…」
乃々「おかしいというか、何というか……」
P「まゆがザコメンタルになってしまった…」
凛「~~~~ッ!!」バンバン
乃々(りんさんが息を殺して床を叩きながら爆笑してるんですけど…)
輝子(よくわからないけど、諸悪の根源っぽいな……)
17: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:17:41.18:uoOxkINb0 (17/25)
---りあむ宅
プルルルル プルルルル
りあむ「電話だ…やな予感するよお…」」
りあむ「うわやっぱりPサマじゃん…。はい、もしもs」
P『りあむ、まゆに何吹き込んだ?』
りあむ「特定が早い! よ!」
P『お前以外にいるかぁ! お前が自分のザコメンタルエキスをまゆの静脈に注射したんだろ!?』
りあむ「は、発想が狂ってる! ぼくはただ、まゆちゃんがりあむちゃんみたいになりたいって言うから! 『ほんならめっちゃやむと良いよ』って言っただけで!」
P『言うはずがないだろうそんなことを! 俺のアイドルが!』
りあむ「ガチだって! 言われたんだって! ぼくは無実だよお!」
P『俺のアイドルを侮辱するな!!』
りあむ「今まさに自分のアイドルを侮辱してますけど!?」
18: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:18:25.86:uoOxkINb0 (18/25)
---少し後
ガチャッ
P「来たぞ」
りあむ「うわほんと来た、まゆちゃんの事になると過保護だよねPサマ」
P「で、どういういきさつなんだ」
りあむ「だから、ぼくも急に言われただけで、なんで急にそんな事言い出したのかとかは知らないんだよお」
P「うーん、となると、昨日誰かに何か言われたとかかな…」
りあむ「直接まゆちゃんに聞けば良いんじゃない? そろそろレッスンも終わった頃でしょ」
P「それもそうだな」
りあむ「そうと決まったら帰った帰った! ぼくは今日オフなんだ! 一日何もせずに惰眠を貪ってやるんだから」
P「いや、今聞く」プルルルル
りあむ「えっ」
P「もしもし? まゆ?」
まゆ『はい、お疲れ様ですプロデューサーさん』
りあむ「なんでウチで……早く帰ってくれよぉ……」
19: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:19:03.02:uoOxkINb0 (19/25)
まゆ『お電話してくれるなんて珍しいですね♪ 何かご用ですか?』
P「あー、まゆ、昨日りあむと話したか?」
まゆ『えっ!? そ、それは、そのー…』
P「ほら、今朝急にやむやむ言ってたじゃないか。変なののマネなんかするもんじゃないぞ」
りあむ「Pサマ今ぼくのこと変なのっつった? お? 戦争か?」
P「何か悩みでもあるなら、相談してほしくてさ」
まゆ『プロデューサーさん……』
まゆ『実は……』
20: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:20:32.47:uoOxkINb0 (20/25)
P「なるほど、ファンの人からかくかくしかじかで」
まゆ『さくさくまゆまゆだと…』
P「まあ一つだけ確かな事は、りあむはザコメンタルだけどヤンデレではないから、りあむをマネしてもヤンデレにはなれないな」
まゆ『ええっ!? そうなんですか…』
P「俺は昔のまゆがヤンデレっぽかったとは思わないけど…どうして昔の自分みたいになりたかったんだ?」
まゆ『だって、昔のまゆを見てプロデューサーさんはまゆをスカウトしてくれたから…』
まゆ『プロデューサーさんも、今のまゆより昔のまゆの方が好きですか…?』
P「いや? 今のまゆの方が好きだ」
まゆ『ふぇっ!?』
P「まず結論から言うが、まゆは変わったんじゃない」
P「より素晴らしいアイドルに成長していっているだけだ」
P「だから、昔の自分になる必要も、ヤンデレになる必要も、ザコメンタルのマネをする必要も一切無い」
まゆ『そ、そうなんでしょうか…』
りあむ(さっきからPサマ、ぼくの事ザコメン呼ばわりしてない? やむぞ?)
P「ただ、本当に悩み事があったり、やむ! って言いたくなったときは、すぐに相談してくれよな
P「他の何よりも優先して、まゆの悩みを解決するから」
まゆ『プロデューサーさん……ありがとうございます』
21: ◆Z9rYxRK0vI:2023/04/09(日) 14:21:16.52:uoOxkINb0 (21/25)
りあむ(なんかよく分からんけど、Pサマがいい感じにまとめてたしこれで解決だな!)
P「じゃあ、俺はこれから事務所に戻るから。まゆも気をつけて帰ってきてな」
まゆ『はい♪ ……って、あら? 今、事務所でお仕事中ではないんですかぁ?』
P「え? 今?」
りあむ「あ、待って、Pサマ待って。やなよかんする」
P「今、りあむんちいるけど」
まゆ『………………はい?』
P「あやべ」
りあむ「言うなってば!! バカ!!」
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