男「ボクはキミのものって言った?」幼馴染「56すぞ」 (26)(完)
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:14:45.23:yMtRPvT0O (1/26)
幼馴染「ただいまー」
男「ここ俺の家なんだけど……」
幼馴染「キミのものはボクのもの。ボクのものはボクのもの」
男「ボクはキミのものって言った?」
幼馴染「56すぞ」
男「バイオレンスッ!!」
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2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:16:49.91:yMtRPvT0O (2/26)
◇ ◇ ◇
学校にて――
女友「そういえば、なんで女ちゃんって頭いいのに、なんでこんな最底辺でゴミの掃き溜めみたいなところに来たの?」
幼馴染「女友はもうちょっと愛校心を持とうか。ただ家から近かったからだよ。ボクは体力ない4ね」
女友「唐突な罵倒っ!?」
幼馴染「女友がニヤニヤするからだ」
女友「きっと心の中では男がいればこんな最底辺でゴミの掃き溜めでもボクにとっては……。みたいなこと考えてるんだろうなーって」
幼馴染「言ってろ」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:18:08.11:yMtRPvT0O (3/26)
◇ ◇ ◇
放課後 男の家にて――
幼馴染「そういえばキミ。テストはどうだったんだい?」
男「あれ、校内掲示って見てないの?」
幼馴染「ボクはいつでも一位だからね」
男「その自信を分けてくれ。で、俺は十三位と」
幼馴染「十三位!? キミが!?」
男「さすがの俺も傷ついちゃうんですがそれは」
幼馴染「いやいやいや。カンニングは良くないよ?」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:19:02.23:yMtRPvT0O (4/26)
男「真っ先に出てくる可能性がそれかよっ! ちゃんと頑張ったんだって! 女にも手伝ってもらってたじゃん!」
幼馴染「まさか、あのキミがねえ……。『男子三日会わざれば刮目して見よ』ってことだね」
男「いや、ほぼ毎日会ってるじゃん」
幼馴染「なんでまた勉強に目覚めたんだい?」
男「んー? 女と同じ大学に行けたらいいなって。それに、女は近かったから今の高校にしたって言うけどさ、やっぱり俺から見たら合わせてくれたって感じだし」
幼馴染「……言ってろ///」
男「はいはい」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:19:43.46:yMtRPvT0O (5/26)
ある日 下校時にて――
女「ミロのヴィーナスやサモトラケのニケー然り、欠けているものはどうしてこんなにも美しいのか。どうです? そうは思いませんか?」
幼馴染&男「「(なんかヤッバイ人に絡まれたぁーッ!!)」」
女「例えばそれは落丁本」
幼馴染「(ただの不良品では?)」
女「例えばそれは不当間隔のメトロノーム」
男「(メトロノームの意味なくね?)」
女「見たところ、お二人は五体満足のようでが、どうです? 切っていかれませんか?」
幼馴染&男「「(怖い怖い怖い怖い怖い……)」」gkbr
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:20:37.43:yMtRPvT0O (6/26)
男「え、えーっと……。あなたの言うことも一理ありますけd」
女「では!」
男「(食い気味ぃ)一理ありますけど、欠点のない人間なんていないんで無理に作ろうとしなくてもいいんじゃないかなぁ~って」
女「それもそうですね。私(わたくし)としたことが、失礼いたしました」
幼馴染&男「「(話の分かる方の異常者だ……)」」
女「それでは私はこれで」
幼馴染「あ、ありがと……」
男「惚れた?」
幼馴染「言ってろ。……それを言わなきゃ完璧だったのに///(ボソッ)」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/03/31(金) 20:21:18.85:yMtRPvT0O (7/26)
◇ ◇ ◇
ある日 男の家にて――
幼馴染「キミはボクに着てほしい服とかあるのかい?」
男「え、バニーf」
幼馴染「56すぞ」
男「ヴァイオレンスッ!! んー、じゃあフリル」
女「趣味じゃない」
男「その理論だと結局パーカーになる気が……はっ! パーカーが趣味なら猫耳パーカーも許されるのでは!?」
幼馴染「却下」
男「一回、お店で見てみるのもいいんじゃないか? 来週あたり一緒に行かない?」
幼馴染「それもそうだね。ふふっ」
男「(目に見えてご機嫌になるな……)」