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後味の悪い話『ふたりのジョンの話』


387:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 01:38:55.10 ID:atwg3NLE0

じゃあ自分も投下

既出だったらすみません

長いです



この前ドラマ「リーガルハイ」の再放送を観たら、凄く後味の悪い回があったので。

所々間違いがあるかも





新米弁護士の黛は、一件の訴訟を請け負っていた。

それは大学生の恋人を殺したという疑いを掛けられた男の弁護。

男は無実であったが、刑事の脅しに耐えられなくなり、
つい「自分がやった」と言ってしまった、自分を信じて助けて欲しい。

そう涙ながらに語る男の姿に心を動かされ、熱血で正義感の強い黛は絶対に助ける、と約束する。



しかし黛は新米弁護士。

実戦経験はない。

更に容疑者である男は既に自白してしまっており、また、男は自分に都合が悪くなると裁判中に発狂して暴れる癖があるので裁判官からのイメージも悪い。

裁判は男にかなり不利な方向へと向かっており、これを覆すのは黛には難しかった。




388:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 01:41:20.40 ID:atwg3NLE0

何としてでも勝って無実の男を自由にしてやりたい黛は、勝つためには手段を選ばない、悪徳弁護士と呼ばれる古美門の事務所に力を貸して欲しいと頼みに行く。



しかし、古美門は大金でしか動かない。

どうしても手伝って欲しければ、三千万持ってこいと黛を事務所から追い返す。

正義感の強い黛はそんな古美門の態度に腹を立てながらも、男の為に借金をして古美門に依頼する。



古美門という強力な味方を得た黛は、次々に男に有利になるように仕向けていく。

まず男の彼女が殺された日のアリバイを実証するために、
公園でコーヒーを売っているおじさんに証言を依頼。

男は彼女が殺された日、ここでコーヒーを買い、公園に一日中居たと言っていたのだ。

コーヒー売りのおじさんは初め

「誰かが買いに来たことは覚えているが、顔までは覚えていない」

と言っていたが、古美門の

「無実の人間を救ったとなれば、別れた奥さんも帰ってくるかもよ?」

という言葉に唆されて証言することを決意する。



次に、男に自白をさせた刑事が不利になるよう、
古美門の手下にわざと罪を犯させ、刑事の取り調べを受けさせる。

そして取り調べを受けた手下はTVのインタビューで

「あの刑事の取り調べはまるで恫喝のようだった。あんな取り調べをされたら、無実の人間でも罪を認めてしまうはず」

と刑事の印象が悪くなるように視聴者を誘導する。

最後に、人権団体を焚き付けて裁判への注目を集めさせた。




389:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 01:43:00.42 ID:atwg3NLE0

そして迎えた第二回公判。



男が日頃からバイト先の後輩や彼女に「殺してやる!」と暴言を吐いていたことを検事から指摘されるも、口の上手い古美門にまんまと返り討ちにされてしまう。

(「愛情の裏返しでは?」)



古美門のあの手この手の手段を選ばない作戦のお陰で、公判は男に有利に終わるはずだった。

だが、ここで「あの日にあの公園でコーヒーを買ったのは私だ」という女の子が出てきてしまう。

美大に通っているその女の子はブログを付けるのが日課であり、その日も公園でコーヒーを買い、そのまま公園に何時間も滞在していたことをブログに書いていた。

もしこの女の子の言うことが本当なら、彼女が殺害された日に公園に居たという男のアリバイは崩れてしまう。



動揺した男はまたしても暴れてしまい、その日の裁判はここで中断。

その後男と面会した黛は、男の証言は実は嘘だったのではないか?と疑うが、男は泣いてこれを否定する。





390:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 01:44:18.16 ID:atwg3NLE0

男の涙を見た黛は、男の為に最後まで戦うことを再び決意する。

黛の覚悟と古美門の作戦のお陰で、次の公判ではブログ女子のブログの日付が誤っていたこと・刑事が自白欲しさに恫喝紛いの取り調べをしていたことを証言することができた。



更に古美門は刑事を挑発し、「あいつがやったんだ!俺は長年刑事をやっている!目を見れば分かる!」と実は証拠なんてなく、ただの「刑事のカン」で刑事が男を犯人だと決めつけていた事を暴露させた。

刑事のこの発言が決定打となり、男は見事無罪となる。




391:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 01:46:46.77 ID:atwg3NLE0

裁判も無事に終わり、黛は男と裁判所を後にする。

男は泣きながら何度も黛に頭を下げ、感謝の言葉を伝える。

そんな男を見て、黛は(自分は間違ってなかったんだ。信じて良かった)と思った。



男と黛が笑顔で話していると、そこに先程の刑事の姿が見えた。

刑事の事を睨む黛。

刑事は気まずそうにその場を後にする。



そんな刑事の後ろ姿を見て、男はボソリと

「気に食わねぇ…。あいつも殺してやろうか」

と呟いた。

その姿は、泣きながら黛に頭を下げていた先程の男とはまるで別人であった。

固まった黛を見て、男は「なんてね、ジョーダン、ジョーダン!」と笑って誤魔化そうとするが、黛は固まったまま動けない。

気まずい雰囲気を察知してか、男は再度黛にお礼を言うとそそくさと帰ってしまった。



残された黛はもしかして…という考えを拭いきれない。





もしかして、刑事の勘というものは本当は当たっていたのではないか

もしかして、あの日の男にアリバイがあるなんて嘘だったのではないか

もしかして、女子の書いたブログの日付は正しかったのではないか

もしかして、彼女が殺害された日にコーヒーを買ったのはブログ女子の方で、男はその時刻に彼女を殺していたのではないか

もしかして、自分に見せた涙は全て助かりたいが為の演技だったのではないか

もしかして、自分は犯罪者を助けてしまったのではないか…





なんかこういうことが想像できるようなラストで、後味悪かったです。

でもリーガルハイ面白いのでオススメ。再放送も二期も今やってるのでぜひ

間違ってる部分があったらすみません…。

長文失礼しました。




408:本当にあった怖い名無し:2013/10/27(日) 16:14:26.26 ID:j855sTPP0

>>387
被害者は彼女じゃなくてバイト先の上司な
その上司が大学生に度々怒鳴るから、一度だけ「殺してやろうか」と呟いたのを
同僚が聞いてたという証言があって(本人も認めた)、それが殺意の有無になるかが焦点だった
だから最後の発言もモヤモヤするのであり伏線になる
ブログの日付も「まとめて日記書いてるから間違えることもあるだろ?」という可能性の話




397:1:2013/10/27(日) 04:37:31.02 ID:pu1JOOMN0

落語「長崎の赤飯」



落語にも泣ける話や人情話などいろいろあるが、これはよくわからん



江戸の大きな商家の男(以下父)が、そろそろ孫の顔も見たい歳だなと、勘当した息子の事を思い出す。

勘当したとはいえ、直接で無くとも様子を聞くくらいしたらどうなんだと愚痴る。

が、妻は父には黙っていたが自分は手紙を受け取っているという。

当時は相当怒っていたので父の方から言い出すまで黙っていようと考えていたのだ。

父が病気だと知らされれば神社に日参していたほどで父のことは心配していたそうだ。



息子は今は長崎で結婚し、そろそろ子供が産まれそうだという。

そんな離れたところでは心細い息子に戻ってきて欲しい、どうすればいいかと番頭に相談する。

番頭は「父親が病気で危篤だ、すぐに帰って来てくれないか」と手紙を出す。

息子の方は嫁や両親に相談していては出立が一日二日でも遅れ、死に目に会えないのではと考え、書き置きを残してすぐに江戸へ。



江戸に付いた息子は父が病気でもなんでもなくて安心するが、そうなると長崎の妻が気になり、出産間近なので帰らせてくれと父に頼む。

番頭は、「長崎で妻に会い子供も産まれればもう江戸には戻らないだろう、こうなったら江戸で結婚させればいい、

美人を探してくればそれを嫌がる男はいないだろう、それで子供でも出来てしまえばもう長崎のことは忘れるだろう」

と提案する。探してみると町方取締り与力の娘が見つかり、父も大いに気に入る。

こちらで結婚しないと長崎には行かせないと父に言われ息子も渋々承諾し、急いで結婚の支度がされる。



長崎に残された妻が書き置きを見つけ乳母に相談すると、それはもう戻ってこないだろう、自分で迎えに行かない限りどうしようもない。

父母に相談しても止められるに決まっているから乳母と二人で出発する。

当時の旅は危険きわまりなく乳母ともはぐれ、若い女は狙われると汚らしい乞食姿で江戸へ向かう。




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