ぼっちの母「ひとりちゃん、明日のバレンタインの準備はちゃんとしてるの?」ぼっち「え?」
16: 2023/02/14(火) 22:01:54.658 ID:FUByMMqu0
リョウ「(ふーん、ぼっちがバレンタインのチョコか、市販のやつみたいだけど…、けど私と一緒でチョコとか人に渡すタイプじゃないと思ってたから意外だな)」
リョウ「(…普段、チョコなんて虹夏のやつくらいしか味わって食べてないけど…、ぼっちのもちゃんと味わって食べるかな)」
リョウ「(しかし、あのぼっちが私に…か、ふーん…そっかー…へー、そっか、ぼっち。そうなんだ。そういうことか。私もまあ、ぼっちとは気が合うところもあるな、とか思ってたけど、なんだそうか。なんていうか)」
リョウ「(モテる女はつらいなー…)」
17: 2023/02/14(火) 22:02:12.434 ID:FUByMMqu0
ドリンクカウンター
ぼっち「(いた、店長さんに、PAさんも)」
……
PA「あら、店長どうしたんですか?チョコなんて甘いもの食べてるの、珍しいですね」
星歌「ああ…、今朝、虹夏からもらったんだよ」
PA「ああ、今日はバレンタインデーですもんね。お姉さん想いの妹さんでいいですね」
星歌「別に私、甘いものそんなに好きじゃないし、いらないって言ってんだけどな、まあ毎年くれるからもらってやってるけど」
PA「素直じゃないですねー」
ぼっち「(店長さん、甘いのそんなに好きじゃないんだ…どうしよう、私なんかがチョコなんか渡したら機嫌悪くなったりしないかな…、いや、けどせっかく準備してきたし…勇気をもってちゃんとわたさないと)」
18: 2023/02/14(火) 22:03:02.272 ID:vDtOlENv0
(´・ω・`)ええやん
19: 2023/02/14(火) 22:03:39.506 ID:FUByMMqu0
ぼっち「あ、あの店長さん、その、これ…」
星歌「うん?何それぼっちちゃん」
ぼっち「あ、い、いえ…その、店長さんのちょ、チョコ…、ば、バレンタインデー、なので」
星歌「ああ、チョコね、まあバレンタインデーだからな…、ってはああああ!??」
ぼっち「ひいっ!」
星歌「ぼ、ぼっちちゃんがチョコ!?そ、それ?しかも、わたしに?」
ぼっち「は、はい、あ、あの、けど、あ、甘いのあんまり好きじゃないみたいですし、迷惑なら」星歌「ちょうだい」
PA「(食い気味…)」
20: 2023/02/14(火) 22:03:55.633 ID:FUByMMqu0
星歌「(ぼっちちゃんがチョコ…やっぱり優しいな、ぼっちちゃん。これは美味しくいただこう)」
星歌「(けどぼっちちゃんって、私と一緒でこういうの渡すタイプじゃないとおもってたのに…、ひょっとして慣れないのに普段の感謝を伝えるために一生懸命、お店で選んで…、え?なにそれエッモ…!)」
星歌「…マジかよ、私のためだけに一生懸命さあ…、こんな…尊すぎるだろコレ…まじかよ…」ブツブツ
ぼっち「(び、びっくりしたけど、店長さんにも受けとってもらえてよかった、けど何ブツブツいってるんだろ…?)あ、PAさんもチョコどうぞ」
PA「あら、ありがとうございます、後藤さん気が利きますね」
星歌「尊すぎるだろ…まじかよ…」ブツブツ
21: 2023/02/14(火) 22:04:10.168 ID:FUByMMqu0
その後
ぼっち「(よし、これで全員にチョコをわたすことができた…、よかった)」
ぼっち「(最初は、私なんかのチョコ、受け取ってもらえるか不安だったけど、皆ちゃんと受けとってくれてよかったな。勇気出して渡した甲斐があった。何だかまた一歩成長できた気がして、うれしいな)」
虹夏「よし、それじゃバイトはじめよっかっ!」
喜多「はいっ!今日もがんばりましょうねっ」
リョウ「うん、やろうやろう」
星歌「おう、今日もよろしくなみんな」
ぼっち「(みんなも今日は、心なしか機嫌よさそう。みんなも何かいいことあったのかな?まあ、なんにせよ)」
廣井「うぇーい、こんちはー!」
ぼっち「!!?」
22: 2023/02/14(火) 22:04:25.374 ID:FUByMMqu0
星歌「あーまたうっさいのが来やがった」
廣井「えー?せんぱーい、相変わらず冷たいなー。あ、ぼっちちゃーん、きくりおねーさんだよ、うぇーいっ!」
ぼっち「あ…あ…ああ…!」
廣井「ん?どしたの、ぼっちちゃん?」
ぼっち「(し、し、しまったあ!おねえさんの分のチョコ、買うの忘れてたあ!!)」
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