ぼっちの母「ひとりちゃん、明日のバレンタインの準備はちゃんとしてるの?」ぼっち「え?」
9: 2023/02/14(火) 21:59:09.667 ID:FUByMMqu0St.V
喜多「ちょ、チョコ…?これ、ひとりちゃんが…、わたしに…?」
ぼっち「え…?あ、はい…、私も、喜多ちゃんには普段お世話になってるから…、その…あ、あの、何か変…でしたか?」
喜多「あ、ううん、そんなことないわ。ありがと、ひとりちゃん。私もありがたくいただくねっ」
喜多「…さ、それじゃいつも通り、練習はじめましょっか」
ぼっち「あ、はい(よかった、ちょっと変な顔された気がしたけど…、普通に笑顔で受け取ってもらえた)」ホッ
10: 2023/02/14(火) 21:59:31.103 ID:FUByMMqu0St.V
練習中
喜多「(………)」ジャーン
喜多「(えええええええええ~~~!!!ひ、ひとりちゃんが、チョコ!?う、うそっ!?うそっ)」
喜多「(ひとりちゃんってバレンタインデーとか全然興味なさそうだし!チョコ、もらえるなんて夢にも思ってなかったのに!?ちゃ、ちゃんと準備してきてくれたんだ、わ、わたしのためにっ!?)」
喜多「(市販のやつっぽいけど、ひとりちゃんそもそも料理なんてしなさそうだし、手作りじゃなくたって全然…、あれ、どうしよう、なんか、私、ものすごくうれしいっ!!)」
ぼっち「…(よかった。うまくチョコ渡すことできて。ちょっと緊張したけど、今日はバレンタインデーだし、喜多ちゃんみたいに普通に渡せばいいんだ。心配して損した)」
ぼっち「(よし、この調子で、今日のバイトの時、他の皆にもチョコ渡していこうっ!)」
喜多「……っ、……っ」ジャーン!ジャーン!ジャーン
ぼっち「(あれ、それはそうと喜多ちゃん、今日演奏が心なしか激しいような…)」
11: 2023/02/14(火) 21:59:46.105 ID:FUByMMqu0St.V
放課後 下北沢駅周辺
ぼっち「(あれ、あの後ろ姿は…)に、虹夏ちゃんっ」
虹夏「あれ、ぼっちちゃん。おつかれーこれからSTARRY行くよね?一緒いこっか」
ぼっち「は、はい」
12: 2023/02/14(火) 22:00:46.389 ID:FUByMMqu0
虹夏「あ、そうだぼっちちゃん。はいバレンタインデーのチョコ、いつもありがとね、これからもよろしく」
ぼっち「あっ、ありがとうございます」
ぼっち「(虹夏ちゃんもやっぱり準備してるんだ。やっぱり友達同士ってこれが普通なんだな、今まで友達いなかったからわからなかったけど)」
ぼっち「い、良い匂いがしますね、お、おいしそうです」
虹夏「そうでしょー?いやーそういう反応うれしいなー、リョウとかおねーちゃんに渡しても反応薄いし、ぼっちちゃんみたいな反応がうれしいよ、あ、あとふたりちゃんとぼっちちゃんのおとーさんおかーさんの分もあるから皆で食べてよ」
ぼっち「(私の家族の分まで!?さすが虹夏ちゃんだな女子力すごい…勉強になる…)」
ぼっち「あ、あの虹夏ちゃん、わたしもその、チョコ、どうぞ」
虹夏「え…?」
13: 2023/02/14(火) 22:01:04.036 ID:FUByMMqu0
虹夏「え?何?これ、くれるの?ぼっちちゃんが…私に…?」
ぼっち「え、あ、はい…普段お世話になってるので…」
虹夏「………、あ、ありがとー、うれしいよ、おいしくいただくねっ」
ぼっち「え、ええ…どうぞ、うへへ」
ぼっち「(虹夏ちゃんにもうまく渡せた…、よかった。けどなんか、一瞬間があったような?気にせいかな)」
虹夏「…」
虹夏「(まさかぼっちちゃんからチョコもらうなんて予想外だったな。ぼっちちゃんこういうの苦手そうなのに…市販のやつっぽいけど、がんばって選んでくれたのかな。あれ、そう思うと、なんか、結構うれしいかも…)」
虹夏「(……、ひょっとして私だけに、だったりして…?いや、そんなわけないかー…いや、けど…いや、ないかー…?んん…、けどもしそうなら、なおさらうれしいというか…ん?あれ、なんで私、こんなこと思ってんだろ??うーん)」
14: 2023/02/14(火) 22:01:21.224 ID:FUByMMqu0
STARRY 練習場
ぼっち「(あ、リョウさんもう来てる。リョウさんにもチョコ渡さないと…ってあれ?)」
リョウ「……」ムシャムシャ
ぼっち「りょ、リョウさんその大量のチョコは」
リョウ「ああ、クラスの子とか、よく知らない子とか、、何かいろんな人にもらったんだよ、ぼっちも食べる?適当に空けて食べていいよ」
ぼっち「え、いや…それは…リョウさんがもらったものですし、さすがに…まずいというか」
ぼっち「(リョウさんすごい。いろんな人からチョコもらってるんだ。けどこんなに沢山もらってるなら、私が用意した分、渡したらかえって迷惑かな…?、けど、リョウさんにも普段の感謝の気持ちを伝えたいし…よし)」
ぼっち「あの、リョウさん、これ…」
リョウ「え?」
15: 2023/02/14(火) 22:01:44.565 ID:FUByMMqu0
リョウ「え?なにこれ…、チョコ…?ぼっちが用意したの?私に…?」
ぼっち「あ、はい…その、普段の感謝の気持ちで…、あ、けど、もうたくさんもらってて迷惑なら持って帰ろうかと…」
リョウ「いや…もらう。もらうよ。ありがと」
ぼっち「あ、いえ…(よかった、リョウさんにも受け取ってもらえた、この調子で他の人にもわたそう)」
リョウ「……」