【学マス】美鈴「わたしは傲慢なのでしょうか」 (21)(完)
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:48:46.15:ebjyzD290 (8/21)
美鈴「…」
美鈴「独占欲…強いんですか?わたし」
p「自覚がないとしたら驚きなんですが…」
美鈴「…まりちゃんとのことをおっしゃってますか?」
p「それはもちろんそうですし、ファンの心を独り占めにしたいのでは?」
美鈴「それは…でも、みんな同じではないでしょうか?」
p「それもそうなんですが…秦谷さんは、程度が」
美鈴「程度が?」
p「…ええと、重たいです。非常に」
美鈴「まあ…その意気だとおっしゃったのは、プロデューサーではありませんか」
p「もちろん、そのままでいてください。あなたがステージにかける大事な感情だ」
美鈴「悪い感情もすべて、ファンの方々へ、包み隠さずに」
p「それをステージ外で包み隠さないのが問題であって」
美鈴「さっきから、一言が多くないですか?」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:49:46.92:ebjyzD290 (9/21)
美鈴「包み隠してると、思いますけど」
p「それなら藤田さんと喧嘩しないでください」
美鈴「…」
p「はあ…もし、月村さんにプロデューサーがついていたら、きっと大変だったでしょうね」
美鈴「それは…どうしてですか?」
p「あなたが月村さんにしたいことをしてるから」
美鈴「…それは少し、違うのですが。もしまりちゃんのことをちゃんと導ける方であれば、3人でまた集まる可能性にもなるでしょう」
p「………………SyngUp!の3人をプロデュース?」
美鈴「ふふ。胃があっという間に痛んでしまいますね」
p「想像しただけで…辛くなりました」
美鈴「まあ…一人だけで、十分?」
p「ええ。俺は、あなただけがいい」
美鈴「プロデューサー」
p「それが俺の限界です」
美鈴「まあ…ひどい」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:50:33.62:ebjyzD290 (10/21)
p「でも、月村さんとの関係が改善されたのはよかったですね」
美鈴「はい。プロデューサーのおかげです」
p「俺は大したことをしてませんが…あなたには、理解者は多いほうがいい」
美鈴「…」
p「仲直りできて、なによりです」
美鈴「まりちゃんと…あなたがいて。毎日が充実しています」
p「あなたが快適な道を歩けるよう、約束しましたからね」
美鈴「あなたが隣にいてくれて、本当によかった」
p「…」
美鈴「…」
p「それで、どうして今日は俺の部屋の前に?」
美鈴「まあ…」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:51:55.10:ebjyzD290 (11/21)
p「月村さんはどうしたんですか?」
美鈴「まりちゃんは、わたしを置いて自主レッスンに」
p「誘われたのに逃げてきたんでしょう」
美鈴「誤解してほしくはないのですが、まりちゃんの二の次、ということではないんですよ?」
p「なんの話ですか?」
美鈴「ただ、またトレーナーの方々と飲みにいったと耳に入れてしまって」
p「俺は飲んでません。話の内容も主に秦谷さんのことです。いや、どこから漏れたんですか!?」
美鈴「中に入れていただけますか?」
p「なぜ?」
美鈴「釈明を」
p「なにを!?」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:53:00.64:ebjyzD290 (12/21)
美鈴「………………中に入れられない理由でも?」
p「あるに決まってるでしょう。ご自分のことをなんだと?」
美鈴「あなたの担当アイドルです。麗しいご婦人たちとの楽しい飲み会の中でも、わたしの顔が忘れられていないといいのですが」
p「…で、ですから」
美鈴「大人の魅力はわたしのレッスンのヒントになりましたか?」
p「…ええと」
美鈴「中で、お話をいたしましょう」
p「…彼女たちがSNSで更新したのを見たんですね?」
美鈴「昨夜は、お楽しみだったご様子で」
p(………………怖)
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:54:11.91:ebjyzD290 (13/21)
p「…どうですか?何もないでしょう。昨夜は二次会に行く彼女たちを見送って帰ったんです」
美鈴「…」
p「さあ、気が済んだらはやくここから…」
美鈴「少し散らかってますね」
p「…来客を予定していなかったもので。お見苦しいところを」
美鈴「ふうん…」
p「…」
美鈴「せっかくですから、軽く片付けをいたしましょうか」
p「…それで気が済むのでしたら、ぜひ」
美鈴「ふふ、ありがとうございます」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2025/05/24(土) 22:55:09.47:ebjyzD290 (14/21)
p「…普段はもう少し、整理しているんです」
美鈴「まりちゃんと比べれば、綺麗好きな方です」
p「比較対象の程度がわからないですね」
美鈴「わたしのグッズをたくさん、置いていただいているんですね。どれも大事に扱われています」
p「…」
美鈴「資料がたくさん散らばっています。これは、わたしのために?」
p「はい…」
美鈴「…だめですよ、プロデューサー。ほどほどに頑張らないと」
p「ほどほどですよ…トレーナーの機嫌を取るのもほどほどに頑張ったんです」
美鈴「………………まあ。疲れたらすぐに、わたしへご連絡くださいね。かけつけますので」
p「…その予定はないかと」
美鈴「…ここでご飯を作って、お風呂をご用意して、子守唄を歌って差し上げて。そうしていれば、あなたが誘われることはなくなりますか?」
p「学園の席ごとなくなります…」
美鈴「なら別の学園に移籍しましょうか、三人で」
p「月村さんを巻き込まないでください」