1 どどん ★ :2025/05/21(水) 15:56:53.98 ID:m4lPwBTO9
メルカリは21日、不正利用者の排除と正しく利用するユーザーの救済を柱とする新たな安心安全方針を発表し、これに基づく3つの取り組みを公開した。AIによる不正監視の強化や偽ブランド対策を担う「メルカリ鑑定センター」の設立、トラブル時の「全額補償サポートプログラム」導入などを順次開始する。
背景には、国内の詐欺被害額が2024年に約3,075億円、認知件数が約2倍に増加したという社会的課題がある。月間2,300万人が利用するメルカリは、サービス提供者としての責任を重くみており、従来の未然防止策に加えてさらなる強化が必要と判断した。
対策は不正利用者の「徹底的な排除」と正しい利用者の「徹底的な救済」の2点をあげる。
不正利用者の排除に向けては、AIが利用者の評価やキャンセル履歴、違反行為などの取引行動を学習し、不正のリスクをスコア化。高リスクと判定されたアカウントに対しては、アカウント制限に加え、刑事告訴や民事訴訟といった法的措置も視野にいれる。このスコアはメルカリ社内での判断材料として用い、一般ユーザーには非公開とする。
偽ブランド品対策としては、「メルカリ鑑定センター」を9月に稼働予定。鑑定に不備があった場合は商品をメルカリが買取る。商品カテゴリによっては、鑑定義務化も視野にいれるほか、センターは自社運営で、専門知識を持つ鑑定士が対応にあたる。鑑定対象の商品は今後検討で「ブランド服など、鑑定を義務化したほうが安心できると感じる商品を対象にする」(迫氏)としている。
トラブル発生時の対応としては、7月に「全額補償サポートプログラム」を開始する。補償対象は別途ガイドラインを公開予定で、ガイドラインに準じた形で補償を行なう。利用者が詐欺などの被害、そのほかのトラブルに遭った際、購入代金や販売利益を上限なくメルカリが全額補償する。記者会見では補償対象となるユーザーに「本人確認済み」であることが挙げられた。
メルカリはこれらの取り組みを継続的に推進し、不正利用の状況や各取り組みの効果を定量的に可視化した「透明性レポート」を8月から定期的に公開する。透明性レポートを通じて、具体的な取り組みの効果や定量的な安心・安全の強化状況を公開し、外部機関との連携も強化していくとしている。
会見では、実際に返品となった商品が展示されていた。OSが入っていないMacや、カラーコピーできないプリンター、特定の音だけ大音量で響く電子ピアノなどケースはさまざま。
Impress Watch
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdf04d92fec2c529f78c1b73122def2c472ff7af