【ウマ娘怪文書】時は朝方。トレーナー寮にて。「こっそり……こっそり……忍び足……」とあるウマ娘が、音を立てないように歩いている。そうして、そのウマ娘――アストンマーチャンは自分のトレーナーの部屋の扉の前にたどり着く
1: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:01:37 0
時は朝方。トレーナー寮にて。
「こっそり……こっそり……忍び足……」
とあるウマ娘が、音を立てないように歩いている。
(トレーナーさんの部屋は……たしか……)
そうして、そのウマ娘――アストンマーチャンは自分のトレーナーの部屋の扉の前にたどり着く。しかし、その鍵は施錠させられていて侵入することは出来ない……筈だったが、しかし――。
「……ふっふっふー凄腕のスパイであるこのマーちゃんに、開けられぬ鍵はないのです……!」
――カチャ。鍵が開く音が鳴る。
「ふふーん……♪ これでトレーナーさんのお部屋におじゃましちゃえますね……♪」
そうして、アストンマーチャンはトレーナーの部屋の扉をそっと開いていく。
(凄腕スパイのマーちゃん、トレーナーさんのお部屋に侵入成功です♪)
まだトレーナーは寝ているようなので、アストンマーチャンはできるだけ静かに侵入する。
2: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:02:44 0
(……トレーナーさん、寝ていますね……♪)
彼女はトレーナーのベッドに辿り着き、眠るトレーナーの寝顔を愛おしそうに眺めている。
……ふと、あたりを見渡すと……部屋の中にはアストンマーチャンのグッズや着ぐるみが溢れていた。
(……えへへ、やっぱりトレーナーさんはマーちゃんの虜ですね……♪ 良いことなのです、えへん)
(……あれ、でも……マーちゃんが最初にトレーナーさんにあげたマーちゃん人形が見当たりません……どこかに大事にしまっているのでしょうか……?)
そうして、アストンマーチャンは少し寂しそうに辺りを見渡す。すると……。
(……あれ……トレーナーさんの毛布のとこ、なにか膨らみがあるような……?)
その膨らみは、ちょうど胸の位置くらいだろうか。
気になって、彼女は寝てるトレーナーのところに気配を殺しながら近づき、そーーっと……毛布をめくる。
そこにあったのは――。
(マーちゃん人形……ここにあったのですね……♪♡)
トレーナーは、最初にもらった特別なマーちゃん人形を、ぎゅっと胸に抱きしめ眠っていた。
(えへへ……トレーナーさん……♪ ありがとうございます……♡)
3: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:03:43 0
アストンマーチャンは嬉しそうに微笑む。
(…………あっ、天才マーちゃん、良いこと思いついちゃいました……♡♪)
そういって、彼女はマーちゃん人形を抱えるトレーナーの腕をそっとどかして……。
(マーちゃん人形は机のところに避難させてあげましょう……♪)
そうして、トレーナーの空になった腕の中にそっと近づいて……横になって……布団に潜り込んで……。仰向けのトレーナーにアストンマーチャンはちょうどトレーナーの胸のとこに顔をうずめながらピッタリとトレーナーの上で横になって……そうして――。
「……はい、トレーナーさん……♪ ……本物のマーちゃんが来ましたよ……♡ ……その、抱きしめてください……♪♡」
そっと、彼女がトレーナーにささやくと、それが無意識に聴こえたのか、トレーナーはぎゅっと本物のアストンマーチャンを抱きしめた。
「…………♡」
そうして、そのままトレーナーは眠り続ける。アストンマーチャンは彼に抱きしめられて、胸に顔をうずめて、幸せそうにトレーナーを堪能していた。
トレーナーが起きるまで、ずっと、ずっと――。
4: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:04:49 0
――――――
……朝、目を覚ますと……身体に重みを感じる。……そういえば、今日はマーちゃんの人形を抱いて寝たんだったな……。
…………いや、マーチャン人形にしては重みが違う。もっと、大きくて……柔らかくて……良い匂いで……。
その身体の重みの正体を知ろうと毛布をめくる。
「……あっ、トレーナーさん……♪♡ おはようです……♡」
「…………!? ……ま、マーちゃん人形が……本物のマーちゃんになった……!?」
「えへへ……♡ 寝起きドッキリ大成功なのです……♪」
寝起きで頭が回らない。いったいぜんたいどうしてマーちゃんがベッドの中にいるのか? 疑問が脳内をぐるぐるして困惑している、と……。
5: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:05:26 0
「ふふ、トレーナーさん……♡ ぎゅ〜……♡」
「っぁ……」
突然、マーちゃんから抱きしめられる。彼女の重みや柔らかさが、匂いが、全部やってきて……。
「ぎゅ、ぎゅぅ……」
「…………♡♡」
訳も分からないまま、抱きしめ返してしまった。
「えへへ……トレーナーさん……このままずっと、ぎゅ〜ってしましょうね……♡」
「あ、ああ……」
こうして俺は、訳も分からないまま。マーちゃんと遅刻ギリギリになるまで抱きしめ合うのであった。
6: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:05:52 0
おわり
マーちゃん抱き枕なのです
16: 名無しさん(仮) 2025/04/22(火)07:32:07 0
>>6
こんな事言うとマートレはこんなの作るよ