【4/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
542: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:04:29.27 ID:ktYFwS2/O
俺「ハル?
聞いてるのか?
何でゆきちゃんを押したりしたんだ?」
ハル「ぼくわるくないの」
俺「わるくないじゃ分からないだろ。
ゆきちゃんに謝りなさい。
どんな理由があっても人に痛いことしちゃだめだって、あれほど言ってるだろ?」
544: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:07:43.68 ID:ktYFwS2/O
ハル「ぼくわるくないの!
わるくないの!」
ハルは目に大粒の涙を浮かべた。
俺「ハルごめんなさいは?
ちゃんとゆきちゃんに謝れ!」
俺はハルを強く叱りつけた。
545: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:08:41.24 ID:ktYFwS2/O
ハル「ギッギギギィー。
うわぁぁぁぁーん」
大声で泣き叫ぶハル。
砂場の滑り台から滑り降りてきたあつし君が、ゆきちゃんに歩み寄って立たせた。
あつし「ゆき泣くな。
痛くないだろ?」
ゆき「シクシク…
シクシク…」
俺「ゆきちゃんごめんな。
怪我しなかった?」
俺はゆきちゃんのスカートについた砂を払い、ハンカチを渡す。
547: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:14:36.00 ID:ktYFwS2/O
ハル「うあーーー。ゆきちゃんのバカーーー」
ハルが泣きながら足をジタバタさせる。
俺「いい加減にしろ」
俺はハルの頬を平手で打った。
バシッと強い音がした。
ハル「パ、パパなんて大嫌い。
パパなんてもうしらない、、、くぁwせdrftgyふじこlp」
驚いた表情から一変。怒りの表情で目を真っ赤にし俺を見るハル。
548: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:16:22.51 ID:ktYFwS2/O
そしてハルは走って公園から姿を消した。
あつし「おじちゃん。
ハル悪くないよ。
ゆきがハルのおもちゃ壊した。」
ゆき「ごめんなしゃい…」
ゆきちゃんの足下には、スコップで凹んだバスのおもちゃが無惨な姿で転がっていた。
549: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:17:22.21 ID:ktYFwS2/O
俺「いいんだよ。
ゆきちゃんもあっちゃんも本当にごめんな。
ハルとまた遊んであげてな。」
そう言ってバスのおもちゃを拾って、ハルを追い掛けた。
550: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/08/24(日) 01:18:29.22 ID:ktYFwS2/O
何をやってるんだ俺は。
最低だ。
あれだけ痛いことするなって、ハルに教えてきた俺が手を挙げるなんて。
家に帰ると、ハルは勉強机に座りふさぎ込んでた。
俺「ハル。
痛かったか?
パパ叩いたりしてごめんな」
ハルの背中越しに語り掛ける俺。
ハルはシクシク背中を揺らす。
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