【2/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
470: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:43:06.24 ID:x6B3BH20O
今日は少しで申し訳ないが書きます
続き
携帯のバイブで仕事を途中で抜け出していたのを思い出した。
しまった。
やはり社長からだ。
俺「すいません。
連絡せずサボっちゃいました。」
クビになることは間違いない。社会人失格だよな。
472: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:46:58.44 ID:x6B3BH20O
社長「おい俺!
心配したぞ。
何やってたんだ?」
俺は社長に今日の出来事を全て話した。
社長に今すぐ会社に来るよう言われた。
会社にはもう社長以外誰もいない。
当然なんだが。
ソファーに恐い顔で座る社長。
473: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:48:59.80 ID:x6B3BH20O
俺「本当にすいません。
申し訳ありませんでした」
怒られても仕方ない状況。
謝るしかない。
せっかく雇ってもらったのに、いい加減な自分を呪った。
社長「おい俺?
飯食ったか?」
俺「いやまだ。」
社長「よし。
なら飯行くぞ」
何も言ってこなかったが、
この状況と社長の太い声がマッチして妙に凄みを感じた。
そして俺とハルは社長に連れられ定食屋に入った。
475: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:50:36.76 ID:x6B3BH20O
最近は不景気だとか、奥さんがうるさくてかなわないって話を社長は淡々としてきた。
まるで何もなかったように、
仕事をサボった事には何もふれてこなかった。
その時は変に緊張したよ。
俺「すいません。
やっぱり俺クビですよね?」
社長「ん?
バカか。
クビにはしねーよ。
さっさと食って行くぞ。」
俺「はい…」
クビにならないと聞いて少し安心した。
ハルにご飯を食べさせて店を出た。
476: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:52:47.40 ID:x6B3BH20O
みんなありがとうな。感謝。
続き
社長に車に乗るよう言われたので車に乗った。
社長は何も話さない。
車内は無音で、シーシーと社長が口に入れた爪楊枝の音だけが聞こえた。
ハルはウトウトしている。
俺「あの…どこ行くんすか?」
口を開かない社長に、黙ってついていくことにした。
477: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:53:56.42 ID:x6B3BH20O
車が来たことないアパートの前に停まると、付いて来るように言われた。
そのアパートの一室を開けると、
社長「ここ使え」
と社長が言ったんだ。
俺「どう言うことっすか?」
社長「ここわ俺が嫁と喧嘩した時に使う別宅だ。
お前に貸してやる。」
478: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/17(木) 00:55:22.52 ID:x6B3BH20O
最初は社長の言葉を理解出来ず、いまいち状況が掴めなかった。
でもそう言うことなんだ。
俺は社長の親切に思わず泣いてしまった。
俺「クッ…
本当にいいんすか…?」
社長「あーいいよ。
家具も使っていい。
その代わり家賃はもらうぞ。」
この記事を評価して戻る