【2/5】人生ド底辺だし、とやりたい放題だったクズの俺が父親になった話。喧嘩ばかりの嫁にイラついて家に帰らず女の家で過ごしてた俺に息子が通う保育園から連絡がきたのが始まりで…
561: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 00:56:01.66 ID:+vWUIxCFO
1日保育園でのハルを見れると言うことで楽しみにしてた。
参観日の日、
ハルは俺がいることでもあって少し落ち着きがなかった。
朝の挨拶から始まり、散歩、給食、お昼寝、お遊戯と言う感じで進行していく。
ハルは俺のところに何度も来て。
ハル「かえどー。
かえどー。」
と言って手を引っ張ってきてた。
その度先生が来て連れ戻していく。
佐々木先生「ハルちゃんまだ帰らないよーw
みんなでお歌唄おうねw」
562: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 00:57:18.19 ID:+vWUIxCFO
俺が保育園に来るのは、送り迎えの時だけだから仕方ないことなんだけど。
1日があっという間に終わった。
けど俺は何かモヤモヤしたものが残ったんだ。
まわりが帰宅準備をする中、俺は佐々木先生に声をかけた。
俺「先生ちょっとお話出来ますか?
ハルのことで」
563: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 00:59:49.91 ID:+vWUIxCFO
園児全員が帰宅した後、教室で佐々木先生と話すことになった。
ハルは楽しそうに積み木で遊んでいる。
佐々木先生「すみません。遅くなって。
で、お話ってなんですか?」
俺「あの?その?
ハルなんですが…」
何て聞けばいいのか考えながら、
俺「みんなハルと同い年ですよね?
ハルってまわりの子達と比べて、
ちょっと違うような気がするんす。
見た目とかじゃなくて…」
何て言っていいのか分からない。
564: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 01:00:47.57 ID:+vWUIxCFO
佐々木先生「成長がですか?」
そうだ。それだ。
俺「そ、そうです」
佐々木先生「お母さんから何も聞いてないんですか?」
俺「えっ?はい…」
サリナが知っていたこと。俺は殆ど家に帰ってなかった。
知らないことなんて山ほどある。
俺「聞いてないって言うのは?」
佐々木先生「お母さんがお家からいなくなる前に、
そう言う話ししなかったですか?」
566: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 01:03:22.58 ID:+vWUIxCFO
俺は佐々木先生に、サリナがいなくなるまでの期間、ずっと家に帰ってなかったことを話した。
佐々木先生「そうだったんですね…」
俺「ちょっと引きますよね。
本当すんません」
佐々木先生「謝らなくていいです。
ハルちゃんは、確かにまわりの子より成長は遅いですよ…あっ!」
567: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 01:04:51.49 ID:+vWUIxCFO
佐々木先生は何か思い出したように、手帳を机に出した。
佐々木先生「たしか…
あっ来月の4日に児童精神科の検診がありますよ。
ハルちゃんの。
私も同伴するつもりだったから、その時にきちんと話しましょう。」
568: クズ ◆ZST.gXlq96 2014/07/18(金) 01:09:24.09 ID:+vWUIxCFO
この時のハルは3歳だった。
今までハルが普通で当たり前に成長してると思てったんだよ。
でも、参観日で見た回りの子達は、ある程度言葉を理解し、ある程度会話が出来てた。
オムツも取れ、当たり前のことを当たり前にしてたんだ。
でもハルはそれとは違う。
同じ3歳の子達と比べてあきらかに成長が遅れてた。
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