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【ウマ娘怪文書】最初ゴルシがさ「ガチでやめとけ」つってんの 挑発かと思ってたわけ。でも顔がマジでさ けど意味ねーし や、向こうもそれは分かってたんだろうね 例のアレ。「自分のトレーナーがチョコ貰ってる光景を見れる」 特に見たくも無いソーテーのをウマ娘に併せてシュミ、シミュ?する ドリームトロフィー改に乗るのはあたしの中で決定事項だった


1: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:53:17

最初ゴルシがさ、「ガチでやめとけ」つってんの
挑発かと思ってたわけ。でも顔がマジでさ
イインチョにもチケゾーさんにも言われたわ。けど意味ねーし
や、向こうもそれは分かってたんだろうね
例のアレ。「自分のトレーナーがチョコ貰ってる光景を見れる」
特に見たくも無いソーテーのをウマ娘に併せてシュミ、シミュ?する
ドリームトロフィー改に乗るのはあたしの中で決定事項だった
他の子にしてもそう。やめろしってマジで言ってもきかねーの
自分は大丈夫だと思ってるとか、目的があるからだとか
そんな事言われたら余計止める気にしかならんとか
ジジョーなんてそれぞれっしょ。あたしだってそう
結果的にこりゃガチでダメだわって思ったから
とりま試そうと思ってる知り合いにも注意した
んでゴルシの二の舞。聞く耳ナシでシチーもヘリオスも駄目だった
喜んでるアイツ見たら諦めつくかも位の気でいたんだけどね




2: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:53:30

「ありがとうございました〜♪」
最後のお客さんを見送り頭を下げると店へと引き返す
トレセン学園を卒業して数年
漸く立ち上げる事が出来た自分のネイルサロン
小さいがそれなりに評判も良くどうにか軌道も乗り始めた
「お疲れ様、ジョーダン」
「ん。アンタもお疲れ。てか今日はそっちの方が予約入ってたし?
こっちは片付けやっとくからとりまチルってきなよ」
「そうか?じゃあたまにはお言葉に甘えさせていただいて」
言いながらトレーナーは背伸びをすると店の奥に消えていく
今更恥ずかしがる事でもないがチョコの準備ができねーんだっつの
「ジョーダンをほっとけないから」
そんな理由で良いって言うのにトレーナーはあたしについてきた
実際この店を開く事が出来たのも彼の尽力による所が大きい
教え上手は覚え上手とか言うらしいが自分でもネイルをやりだして






3: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:53:51

今ではトレーナー目当てで予約を入れてくる子もいる程だ
しかも今日はバレンタイン。パない量のチョコ貰ってたわ
ま、アイツが一番アガるのはあたしのチョコなんだけどさ。ウケる
ちょっとした優越感に浸りつつ後片付けを済ませると
喜ぶ顔を想像しながら自分も店の奥へと向かう
部屋の中は暗く、トレーナーの背中と机に山積みになったチョコの箱
TVの画面だけがそれらを照らしている
「トレー…」
「…ここから仕掛けるのか?早いな…いや、伸びる、伸びるな
けどここからスタミナが保つか…?」
声をかけようとしていたあたしの声が小さくなり掻き消える
彼が凝視している画面の中ではレースが行われていて
トレーナーはそれを食い入るように
現役さながらの様子で何やらぶつぶつと呟いていた
ガンッ





4: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:54:09

あたしの足が側にあったテーブルにぶつかり
まるで解き放たれたかのようにトレーナーがこちらに気づく
「っと…ジョーダン?もう片付けは終わったのか?」
「あ、うん。いやこんな暗いまんまで何してんのさー」
「ああ、いや…」
苦笑をするトレーナーの優しそうな顔
ここ数年の更なる付き合いで知っている
これはあたしに気を使う時の顔だ
「ちょっと気になるレースをしててさ。いや…」

君は気にしなくていいよ
そう宥めるようにトレーナーあそのままリモコンを手にとり
ぶつり、と画面が消えて部屋が真っ暗になる




5: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:54:21

「……!」
そしてそこで目が覚めた
これがトロフィーの中であった事を思い出し
胸に沸いて来たムカムカから思わず蹴りを放ちそうになり、留まる
足に何かあってしまったらマジで笑えない
息を整え、どうにか外へと這いずりだし
その場を去ろうとしながら先程の光景を思い出し




6: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:54:34

「……んのっ!」
気づいたらあたしは思い切りトロフィーをぶん殴ってた
そしたらヤバい音立てて思ったより簡単にブチ壊れたそれは
何か大事そうな部品をまき散らしながら床に思い切り倒れ込んで
こっちが荒い息を立てて瞬きをした次の瞬間には元に戻ってた
そういやネイチャちゃんが言ってたわ
一部のトロフィーシリーズには修復機能があるんだって
正確には直している訳じゃなく
別の世界線から「壊れていない可能性」を手繰り寄せてるらしいけど
あたしにはその辺良く分かんなかったし
それがこれ以上殴った所で意味が無いのと
八つ当たりをしても無駄なんだ、って事だけ理解できれば十分だった




7: 名無しさん(仮) 2025/02/06(木)18:54:47

「…サイアク」
そう。最悪だ
あんな光景を見せられるとは思わなかった
嬉しかったのだ
卒業でお別れだと
会えたとしてもたまにしか顔を見れないと思ってたアイツが
自分に寄り添ってくれていた事も
自分のやりたい事があるにも関わらずそうしてくれている事が
そんな状況をあそこにいたあたしはガチで喜んでいた
あたしより頭が良い癖にトレーナーはそういう事をするかもしれない
その可能性があるというのが、嬉しかったのだ
「何が、諦めがつくかも だ」
ふざけんなし。ふざけんな
未練タラタラじゃん…あたし




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