23: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:25:52.10 ID:tC3JxGB30

その様子を、ココアはただ呆然と見つめていることしかできなかった。
拙者が連行された後、ラビットハウスには無数の嫌がらせの電話やメールが殺到した。
「人殺し！」「犯罪者を匿うな！」「ラビットハウスは潰れろ！」
電話の向こうからは、罵詈雑言が浴びせられた。
チノは、震える手で電話を切ることしかできなかった。
ココアは、自分のせいでラビットハウスがこんなことになってしまったのだと思い、罪悪感に苛まれた。
（私がここにいなければ…こんなことにはならなかったのに…）
ココアは、自分の存在がラビットハウスにとって災厄でしかないと感じ、絶望の淵に立たされた。

30: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:28:22.10 ID:mGr9vGsX0

>>23
草

24: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:26:20.83 ID:lBxvFQCy0

海とあなたの物語みたいなノリ

26: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:26:52.82 ID:T3fKRMGX0

ワイさんと拙者は別人ってちゃんと教えてやれよ

28: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:27:06.04 ID:tC3JxGB30

その夜、ココアはチノに別れを告げ、ラビットハウスを飛び出した。
「チノちゃん、ごめんね…私がここにいると、迷惑をかけてしまうから…」
「ココアさん…！どこへ行くんですか！？待ってください！」
チノは必死にココアを止めようとしたが、ココアは振り返ることなく、夜の街へと消えていった。
一人ぼっちになったチノは、ラビットハウスで途方に暮れていた。
（一体、どうすればいいの…？）
チノは、これまでに感じたことのない孤独と絶望に打ちひしがれていた。
数日後、ココアはネットカフェで生活していた。
学校にも行けず、友達もいないココアにとって、ネットカフェが唯一の居場所だった。
ココアは、SNSを開き、自分の名前を検索した。
そこには、ココアに対する誹謗中傷の言葉が溢れかえっていた。
「ラビットハウスの炎上ニートを庇ってたクソ女」「犯罪者の仲間」「さっさと死ね」

29: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:28:18.05 ID:tC3JxGB30

ココアは、言葉の暴力に心を深く傷つけられた。
（もう、生きていたくない…）
ココアは、死を覚悟した。
その時、ココアのスマホに一通のメッセージが届いた。
送信者：名無しさん
件名：お前を見ているぞ
メッセージを開くと、そこにはココアの現在地を特定した情報と、脅迫文が書かれていた。
「お前の居場所はバレている。逃げても無駄だ。覚悟しろ」
ココアは、恐怖に震え上がった。
（誰…？誰がこんなことを…？）
ココアは、自分の身に危険が迫っていることを悟り、ネットカフェを飛び出した。
夜の街を彷徨い歩くココア。しかし、どこへ行っても、誰かに見られているような気がして、落ち着くことができなかった。
（もう、誰も信じられない…）
ココアは、完全に心を閉ざしてしまった。
その時、ココアの目の前に一台の車が止まった。

31: それでも動く名無し 2025/02/10(月) 18:29:06.51 ID:tC3JxGB30

中から現れたのは、見覚えのある男だった。
「ココアさん、乗ってください」
男は、優しい笑顔でココアに語りかけた。
「…あなたは…」
ココアは、警戒しながら男を見つめた。
「私は、あなたを助けたいんです」
男は、真剣な表情でそう言った。
ココアは、男の言葉を信じるべきかどうか迷った。しかし、他に頼る人もいないココアは、藁にも縋る思いで、男の車に乗り込んだ。
ココアを乗せた車は、暗闇の中へと走り去っていった。

第三話はここまでとなります。炎上が再燃し、ココアは絶望の淵へと突き落とされました。果たして、ココアは男の言葉を信じていいのでしょうか？そして、拙者の運命は…？次話では、物語がさらに予測不能な展開を見せるかもしれません。お楽しみに。