【ウマ娘怪文書】トゥインクルシリーズはレースだけでなくウイニングライブなどの興行的側面も持っている トレセン学園のファン感謝祭もその一環で、一風変わったレースがファン垂涎のイベントだ
1: 1/3 2024/09/23(月)02:17:44
トゥインクルシリーズはレースだけでなくウイニングライブなどの興行的側面も持っている
トレセン学園のファン感謝祭もその一環で、一風変わったレースがファン垂涎のイベントだ
この日、ドッグダンスバトル大会で優勝したダイイチルビーはトレーナー競技の観戦に来ていた
『レースも終盤に突入!借りものカードを手にしていきます!』
「ここからが勝負ですよ、サフィー」
「ワン!」
借りもの競走芝2400m。東京レース場を模した練習用コースで行われる特別競走だ
最大の特徴は終盤地点の借りものカードで、主に最終コーナーの観客席から借りてくることになる
個人競技と思われがちだが実際はここに控えている担当ウマ娘との団体戦と言えるだろう
『素敵な勝負服のウマ娘……しまった、今日もスぺは水着だった』
『真面目で可愛いウマ娘?ここにはリッキーしかいないってのに……』
『彼女にしたいウマ娘!?くそっスイープじゃ失格になってしまう!』
基本的には担当ウマ娘の走力を借りて最終直線を駆け抜けるのがセオリーだ
借りものも概ね好意的な条件で担当ウマ娘を引き当てやすい設計となっており、気ぶりたいファンには非常に好評な催しである
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そしてダイイチルビーが見守る中、彼女のトレーナーも先頭集団から遅れて観客席に駆け付けた
「ルビー!一緒に来てくれ!」
「お待ちしておりました。ですが、私でよろしいのですか?」
「もちろん、この通りだ!」
彼が見せたのは少々汚れてしまった借りものカード。そこには『大好きなウマ娘』と書かれていた
「……今一度確認いたしますが、本当に私で宜しいのですね?」
「君以外考えられない。頼む」
「かしこまりました。一族の誇りに懸けて、貴方に勝利を」
恭しく膝折礼をするや否や、ダイイチルビーはトレーナーの手を取りゴールに向かって疾走
人一人抱えているとは思えないほどのスピードで先行するウマ娘を差し切り、会場を盛り上げた
「はぁ……はぁ……まさかあんな後方から本当に勝てるなんて」
「当然の結果かと存じます。非公式とはいえ、この勝利は世に知れ渡ることでしょう」
「あっ、そうか。カードの中身とかも公表されちゃうけど良かったのかな?」
「気が進まないお気持ちも分かりますが勝者の義務です。謹んでお受けいたしましょう」
否定的な言葉とは裏腹にダイイチルビーの耳はウキウキと立ち上がり、尻尾を足に絡ませていたという
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感謝祭終了後、全ての競技の結果が公式メディアによって発表された
借りもの競争は順位のほか借りものカードの内容、借りて来た人や物の内容までもが公開
優勝したダイイチルビー担当トレーナーの借り物カードは汚れを拭いたところ『犬好きなウマ娘』であったことが判明し、一夜にしてダイイチルビーの犬好きが全国に知れ渡るのであった
>ダイイチルビーのトレーナーのやる気が上がった
>サフィーのやる気が上がった
>ダイイチルビーのやる気が下がった
10: 名無しさん(仮) 2024/09/23(月)02:30:44
>>1
>この日、ドッグダンスバトル大会で優勝したダイイチルビーはトレーナー競技の観戦に来ていた
初手から理解の外に行かないでくれ
25: 名無しさん(仮) 2024/09/23(月)02:54:34
>>3
言葉にされると嬉しいもんな…
>犬好きな
うん…
4: 名無しさん(仮) 2024/09/23(月)02:24:46
見まちがいってあるよね…