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【ウマ娘怪文書】「何この大量のニンニク」金欠のナリタトップロードのトレーナー。ここ最近自炊三昧だが、そんな彼でもニンニクで腹いっぱいになれと言われても困るわけで…


1: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:04:16

「何この大量のニンニク」
今日も今日とて金欠のナリタトップロードのトレーナー。おかげでここ最近自炊三昧だが、そんな彼でも使う食材の種類や量は自由に決めたい。ましてや、ニンニクで腹いっぱいになれと言われても困るわけで…
「作りすぎちゃって…トレーナーさん金欠だって言ってたし食材いっぱい持って行ったら消費してくれるかなって…」
申し訳なさそうに笑う愛バとそんな彼女の前に堆く積まれたニンニク、ニンニク、ニンニク。余りに余ったこれを消費してほしいという直々のお願いであった。
「いや、何で消費し切れないのにこんなに作ったの」
「面目無いです…」
今現在、トレセン学園はいくつかの畑を有しており、にんじんやじゃがいも、苺に唐辛子、そしてニンニクを栽培しているのだが、生徒達が消費する量にも野菜の種類によって差があるらしく、ニンニクが大量に余ってしまう形となった。
「ニンニクは嫌いじゃないけどこの量はちょっと…」
「食いしん坊のトレーナーさんなら喜んで消費してくれると思ったんですけど」




2: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:05:06

「食いしん坊でも仕事とかの関係上エチケットには気を遣うの。君達の前でニンニクの匂い漂わせてるわけにはいかないでしょ」
「むむ…」
「それに、一応普通のヒトだからさ。君達みたいに大量のニンニクを食べたら胃腸が死んじゃう」
「ヒトは脆いですね」
「そもそもな、君達が作ってその結果余らせたんだから責任は君達にある。幾らかのお裾分けなら俺だって喜んで受け取るさ。でもな、消費を完全に人任せにするのは間違ってると俺は思うぞ。消費する目的として命を育てて来たんだから最後まで君達が向き合うべきであって……」
「あれを見てください」
何やらお説教モードに入りそうなトレーナーを遮って、トップロードが指さした先には体育座りで蹲るファインモーションがいた。
「あれってアイルランドの…?どうしてあんなところに独りでポツンと」
「ニンニクを消費しようとMt.ニンニク盛りラーメンをドカ食いしたんです。その直後運悪くたまたまファインちゃんのトレーナーさんが通りがかって、思わず顔をしかめちゃったみたいで…」
「成程、乙女心が粉々になったってわけか…」






3: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:05:29

「『臭い女の子は嫌いなんでしょ!近付かないで!』とへそを曲げちゃった結果ああやって誰もいないところに一人ポツンと…」
よく見ると申し訳なさそうに近寄ろうとしては『来ないで!』と追い払われている彼女のトレーナーもいた。
「だから、トレーナーさん。年頃の乙女達に恥をかかせない為にもどうにか消費してくれませんか?」
「俺なら恥かいてもいいってか?…と言いたいところだが王女様のあんな哀愁の漂う姿を見せられるとな…」
「今漂うとか言わないであげてください。じゃあせめてあの二人がどうにか仲直りする方法だけでも」
「それなら思い付いたぞ」
「え?」





4: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:06:14

−ニンニクボクスティ(アイルランドのじゃがいもパンケーキ)−
材料:じゃがいも、ニンニク、小麦粉、卵、バター【ケチャップ、ウスターソース、ニンニク、バター(ソース)

?じゃがいもは複数用意し、半分は茹で、潰し、もう半分はすり下ろす。
?茹でたじゃがいも、すり下ろしたじゃがいも、小麦粉、卵、さらにすり下ろしたニンニクを加えてよく混ぜる。
?熱したフライパンにバターを敷き、作った生地を投入。片面3から4分程度弱火で焼いていく。
?焼いたものを一旦避難させ、同じフライパンにバターを敷き、ニンニクを軽く炒める。フツフツと湧いてきたら極弱火にしてケチャップ、ウスターソースを投入。熱しながら軽く混ぜ合わせる。
?完成したソースをボクスティにかけて完成。

※ニンニクの香りが飛ばないようにボクスティ、ソース共に火加減には注意。
※ソースはあくまで一例。お好きな味付けを探求するも良し。よりアイルランドに近付けるならブラウンソースを使ってみるのも良し。




5: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:06:38

「お困りのようだね」
愛バに近寄れず、かと言って放置するわけにもいかずオロオロするファインモーションのトレーナーに忍び寄る影。トップロードのトレーナーである。
「愛バと仲直りしたいだろう?これを差し入れて一緒に食べるといい」
「これは…?」
「彼女の母国の料理だ。それも、ニンニクをうんと効かせた特別仕様の。俺の言ってる意味、分かるか?」
「……!分かった、ありがとう!」
ファインのトレーナーはボクスティを受け取ると愛バの元へと駆けて行った。数分後、そこにはニンニクの匂いを漂わせながら熱く抱擁を交わすウマ娘とトレーナーの姿があった。




7: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:07:01

「いやぁ、一件落着だな」
「まだです!」
立ち去ろうとするトレーナーにトップロードが待ったをかけた。
「まだファインちゃんがトレーナーさんと仲直りして、今度本場のボクスティ食べさせてあげるね❤って約束取り付けただけです!」
「でもなぁ…匂いを出さずにニンニクの大量消費と言っても…」
チラとファインモーションとそのトレーナーの方を見やる。互いにニンニクの匂いを漂わせながらも熱く抱擁を交わす程の絆。本来ウマ娘とトレーナーの仲はニンニクの匂い程度でどうこうと左右されるものではないのではないか。
「よし、じゃあトップロード。俺も大量にニンニク食べるから、君も…」
「嫌です」

後日、比較的匂いの出ない梅酢漬けを大量に作りトレセン学園内の各所に置いたところ、何とか消費し切ったとさ。




8: 名無しさん(仮) 2024/07/16(火)23:08:36

豊食祭でスタミナ踏んでんじゃねえぞ!




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