【2/2】営業事務として入った会社に社長の知り合いの娘が新しく入社してきた。この人が原因でストレスのスの字も感じなかった職場が滅茶苦茶になった話。
132:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:22:59.73 ID:3e8lTqdb0
次の日からアントンは営業男が
事務所にいる日は、私たちと食べるようになった。
もちろんどっかで買ってきたお弁当やパン。
ベテランさんが「ほんとよく食べるなぁ」というと
「うん。私食べるの好きやねん」って
キモイ笑顔にデカイ声で答えてた。
133:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:23:29.90 ID:3e8lTqdb0
アントンは結局、
ベテランさん達にも営業男の事を相談してた。
クリステルをあれだけいじめといて、よく相談出来るなと思った。
しかも、アントンは私にとんでもないミッションを言ってきた。
その日のアントンの食べた量を営業男にそれとなく報告しろという。
135:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:24:06.09 ID:3e8lTqdb0
誰もアントンの食べた量なんか聞きたくない。
ましてや、本当は何の関わりもない営業男に聞かせるのは酷すぎる。
しょうがないので、適当に「了解しました」と返事した。
すると、何故か営業男から突然
「最近、アントンと一緒に食ってんの?アイツ何食べてんの?」
と聞いてきた。
137:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:24:54.89 ID:3e8lTqdb0
いきなりの展開にビックリしたが、
これ幸いとアントンのミッション通り
アントンの昼食摂取量を報告した。
もちろん本当に大食いだったので、営業男も驚いてた。
「マジで?アイツ何になるつもりやねんwww食いすぎやろwww」
こんな反応アントンに報告出来ないので、
唯一のAKOメンバー友近さんの指示を仰ぐことにした。
138:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:25:27.46 ID:3e8lTqdb0
友近さんを給湯室に呼んだ。
これまでの経緯を話すと、
「ちょっと嬉しそうな顔してたって言ってたら?」と危険な事をいう。
それでアントンが本気になったらどうするのかと聞くと、
「アントンはあぁ見えても、
ほんまに好きな相手には奥手やから大丈夫や」との事。
心配しながらも、アントンに報告した。
139:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:25:58.66 ID:3e8lTqdb0
アントンは「ムヒョッ」ってキモイ笑い方した。
「ム」の時にいつも以上に顎が出てた。
でも、本当に営業男を好きになった頃から、
アントンは暴れなくなった。
恋の力って凄いって思った。
140:名も無き被検体774号+ 2012/09/08(土) 11:27:12.63 ID:3e8lTqdb0
AKOのおかげもあり、平穏な日々を過ごしていった。
ベテランさんとクリステルには、
いい加減にしろと言われていたけどAKOは解散しなかった。
最初は嫌だったが、アントンミッションを友近さんが答えを出してくれ、
私はそれを実行するだけだので、結構楽だった。
が、事件は起きた。