38: 名無しさん 2023/08/01(火) 07:16:54.55 ID:Og0Sz
東京拘置所内で必要な投薬が中止され適切な自〇防止、救命措置が遅れたために息子・水野憲一さん(当時四十五歳)が〇亡したとして、東京都立川市の寿美子さん(74)が、国の責任を問い、約一億四千三百万円の損害賠償を求めていた裁判の判決で、東京地裁の瀬木比呂志裁判長は三十一日、「安全確保義務を怠った」として、約三千万円の支払いを命じました。
瀬木裁判長は「十年以上続いたうつ状態の治療薬の投与を突然打ち切られ、精神的に不安定になった男性が自〇に至った」と認定。「短時間の診察で、特段の説明もせず中止した医師には過失がある」と指摘しました。
さらに「房内からぞうきんを撤去し忘れた上、異常を発見した後も、人工呼吸などの救命措置を怠っており、安全確保義務に違反した」とのべました。
憲一さんは仕事中の交通事故をめぐり、一審で懲役七年の判決を受け、「過失」を主張して東京高裁に控訴していました。
控訴審を前に八王子拘置支所から東京拘置所に移監されましたが、医師は睡眠薬以外の抗うつ剤などの投薬を中止。憲一さんは、身心ともに調子を崩し、同拘置所は自〇の危険性からシーツなどを引きあげましたが、ぞうきんを残しました。
二〇〇二年六月三十日未明、独房内で意識のない憲一さんが発見されましたが、職員は放置し、〇亡。同拘置所は、憲一さんはぞうきん(四十二センチ×二十九センチ)を飲み込んで自〇したと主張してきました。
拘置所の過失認められた 母親
「息子は拘置所の過失で〇されたようなものですが、それを裁判所が認めてくれたのがうれしい」―原告の水野寿美子さんは、国に賠償を命じる判決を受けて同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見しました。一言ひとこと、かみしめるような口調で話しました。
原告代理人の小林克信弁護士らは、(1)長年服薬していた必要な投薬の一方的な打ち切り(2)自〇防止のためにぞうきんを撤去する義務(3)救命措置を何もせず十一分間、放置した緊急医療体制のずさんさ―の三点での、拘置所の責任が認められたと指摘、「拘置所での医療や収容者の人権、処遇のあり方について明確に違法性が判断された」と判決を評価しました。
寿美子さんは「精神障害をもつ息子のことが認められた。今後、障害や病気をもつ人が拘束されたとき、どういう対応がされるのか。拘置所の対応に期待しています」と処遇・対応の改善を要望しました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-02-01/14_01.html