高校の時の初恋相手が俺のせいで氏んでしまった。氏なせてしまった女に贖罪をさせて欲しい
12: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:01:55.69 ID:wwy4s/vI
というのも、中学3年のとき、
俺はこのままでは駄目だとはっきりと自覚していたからだ。
このままではいけない。やり直したい。友達が欲しい。人と話したい。
誰かに認められたい。みんなの注目を集めたい。
13: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:03:15.99 ID:wwy4s/vI
何だか、一気に、自我が芽生えて、強烈に欲求が次々に産まれてきた。
幸い高校に上がるとき、俺は家庭の事情からくる、
ある呪縛から自由になることを約束されていた。
自分の「したい」が許される状況を前に、様々な未来を夢想しては愉しんだ。
15: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:05:45.33 ID:wwy4s/vI
高校進学は色んな意味で区切りとなった。
俺は、同じ中学から3人しか行かない、新設校を選んで進学をした。
16: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:07:14.70 ID:wwy4s/vI
全てをリセットして新たなスタートを切るべく、
俺の成績からしたら遥かにレベルが落ちる高校を、
俺を知る人間が最も少ないという理由で選んで進学したのだ。
いわゆる高校デビューという奴を目論んでいた。
18: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:09:29.96 ID:wwy4s/vI
高校に上がってからは、人が変わったかのように明るく振る舞った。
すすんで冗談や下ネタトークをしたり、部活を一生懸命やったり、
ケンカは一切せず、誰かを威嚇したり怒ったりしない、
つまりは小中学生の頃と正反対の人間を目指していた。
19: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:10:47.18 ID:wwy4s/vI
今まで笑わなかった時間を取り戻すかのように、たくさん笑って、
いつもニコニコしてるね、と色んな人から言っても貰っていた。
20: 名も無き被検体774号 2017/05/10(水) 02:12:09.07 ID:wwy4s/vI
当然、同じ中学の奴らは、あいつは中学の時、あんな奴じゃなかった、
なんて影口をたたいたが、狂犬だった頃の目で睨みを効かせたら
すぐに何も言わなくなったし、
誰も俺が本当は暗い人間だという事を信じたりはしなかった。