ランジュ「蒙古タンメン中本に行ってみたいわ!」 栞子「ランジュは初めてですね」 (14)(完)
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 19:49:37.26:9EEUcMjc0 (1/14)
ランジュ「前にせつ菜が『燃え上がるような辛さの中に、優しい味噌の味を感じる素晴らしい一品でした! そう、まさに……』って語ってたから、行ってみたいと思ってたのよ!」
栞子「そうですか。ですがランジュ、一つ約束してください」
ランジュ「ラ?」
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2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 19:54:17.24:9EEUcMjc0 (2/14)
栞子「まず、ランジュは中本の利用が初めてな上に、どれほど辛さへの耐性があるかわかりません」
ランジュ「そうね。アタシも自分から辛さの限界に挑んだことはないわ」
栞子「なので。決してランクの高いものを食べようとしないでください、最悪生命の危機に陥ります」
ランジュ「そんなに危険なものなの!?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 19:56:42.45:9EEUcMjc0 (3/14)
栞子「はい。以前私が来た時、かすみさんが無茶をした結果二日ほど胃腸を壊しました。お残しをしなかったことは立派ですが、これはよろしくないです」
ランジュ「なんだかんだ頑丈なかすみがそうなるなんて、とんでもないものなのね……」
栞子「ですが、自分の耐性にあったものを頼めば美味しく食べられ、尚且つ程よい刺激にもなります」
ランジュ「そうなのね。なら、栞子の『適性を見抜く目』が頼りになるわね! いっそ、注文も栞子にお任せするわ!」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 19:57:35.74:9EEUcMjc0 (4/14)
栞子「注文もおまかせですか。ではランジュ、こちらを」スッ
ランジュ「? 何かしら? 赤い玉?」
栞子「食べてみてください」
ランジュ「わかったわ」パクッ
栞子「どうですか?」
ランジュ「うっ……これ辛いじゃない。いったい何をしたの?」
栞子「辛さ耐性を図るための辛さ玉です。璃奈さんに頼んで作っていただきました」
ランジュ「……これでアタシの辛さへの耐性、っていうのがわかったの?」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 19:58:59.71:9EEUcMjc0 (5/14)
栞子「はい。ランジュの辛さへの耐性は5~6と見てよいでしょう。即ち、今のランジュに適するメニューは……」スマホポチポチ
ランジュ「適するメニューは……?」クビカシゲー
栞子「この五目蒙古タンメンです」スッ
ランジュ「きゃぁ、色々乗ってて美味しそうね! それにランジュのカーディガンみたいに真っ赤よ!」
栞子「そうですね。それではランジュ。こちらをどうぞ」スッ
ランジュ「何かしら」
栞子「飲むヨーグルトです。これを飲んでおけば、胃腸を守れます」
ランジュ「きゃぁ、食べた後のことも考えておくなんて流石だわ! 栞子!」ギューッ
栞子「一応ここ外ですよ、離れてください」グイッ
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 20:02:14.54:9EEUcMjc0 (6/14)
ランジュ「それで、アタシはこれを頼んで食べればいいのかしら?」
栞子「はい。今のランジュの辛さへの耐性はこちらに適性があります。こちらが一番美味しく食べられます」
ランジュ「わかったわ! じゃあ、栞子は何を食べるの?」
栞子「私はこれです」スマホポチポチ、スッ
ランジュ「ラ? これはなんていう名前なの?」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/05/25(木) 20:03:07.96:9EEUcMjc0 (7/14)
ランジュ「ラ? これはなんていう名前なの?」
栞子「北極の火山、と言います。平日限定メニューで、通常メニューの最高ランクである北極ラーメンを二回りほど超える辛さです」
ランジュ「きゃぁ! 栞子、そんなに辛いものも食べられるの!?」
栞子「今の私の辛さへの耐性で美味しく食べるなら、こちらに適性があります」
ランジュ「凄いわね!!!」
栞子「声が大きいです、せつ菜さんが感染ってますよ」
ランジュ「恕我直言(ごめん)!」
栞子「はい。それでは行きますよ」ザッザッ
ランジュ「享受(たのしみ)~!」タタタ