702：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:28:08.65ID:wN1u2DPz

両隣のサークルさんに挨拶して本を交換した
両側とも男性のサークルだったのでS子も男性たちも少し気まずそうにしていた
私は相変わらず女オタク全開の喋り方だったので少し親近感を持ってもらえたのか、本面白いっすね、◯◯ちゃん好きなんですか？とか、サークル参加初めてなんですか？とか色々会話ができた 相変わらずちょっと怪しい人みたいな応答してたと思うけど

10時に開場 すごい勢いで人が流れ込んできてスタッフの怒声が響いた
こういうイベントには並んで来たことはあれど開場すぐの光景を見ることはなかったので新鮮だったというか少し怖かった
私と同い年くらいの女のスタッフさんとかもキビキビ動いて「走らないで！！」とか叫んでるし
私には絶対無理だ……ってS子に言ったら、S子はあれ楽しそうって言ってた やっぱ変な子だなって思った
まあ開場すぐに来るようなサークルじゃないから当然なんだけど、しばらくは暇だった
取り置きを頼んできたフォロワーも昼前～昼頃にくる、って人がほとんどだった
純粋にイベントの空気を楽しむことにした

703：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:28:29.15ID:wN1u2DPz

特定のジャンルが集まってるところの面白そうな本/表紙が綺麗な本を全部買う人っているじゃん
ああいう人達が10人くらい来たのもあって、開場から1時間半くらいで15冊売れた
もうちょっと売れないと思ってたから騙されてるのかなって思った
あとS子のフォロワーのS子のファンだって人が結構買いに来た 男女両方、これも15冊くらい みんなS子が美人だったことに驚いていた
私は絵をアップしないようにしていたから告知も最低限にしていたので、私経由で来た人はそんなにいなかった 5冊くらい
当初の予定通り50冊しか持っていかなかったら足りなかったねってS子と笑った

あと一番印象に残ってるのは、最初にサークル参加登録をしてくれたスタッフさんが面白かったからと買いに来てくれたこと そんなことあるのか……とびっくりした
お腹空いてきたなあと思ったらそろそろお昼の時間だった
電波があまり良くない中Twitterを開いたら「そろそろ行きますね！」というリプライやDMがたくさん来ていた もちろんカラオケオフの時いた人からも

704：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:28:51.62ID:wN1u2DPz

S子が「もしなんかあれなら外の空気とか吸ってきても大丈夫だよ」と相変わらず遠回しな感じで心配してきたんだけれど、バレないだろうから平気、って返事した なんかバレない確信があった

「あのーS子さんと1さんですか？」
リアルに肩ビクッてしたと思う
恐る恐る顔を上げると面識のない人だった
カラオケオフのメンバーではないフォロワーだった
「あ、あっそうです……ｗあっスミマセンわざわざｗあっいえｗあのいやー、初めましてｗはいｗ」みたいなことを早口で言った
完全にテンパってて相手もちょっと困ってた
S子が「初めましてー、取り置きしてありますよー」と横から本を用意しながら言ってくれて少し救われた
そのフォロワーはお喋りで色々と話していたけど、S子は結構事務的な感じで対応していた 私は「アッへ……はひ！あっ……はい！あ～～……そっすよねｗ」みたいな感じだったと思う しにたい

705：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:29:09.24ID:wN1u2DPz

それからも何人かと同じような感じで挨拶して本を渡した
S子さんも1さんもすごいかわいくてびっくりしましたって言ってくれる人もいた
S子にだけ言うわけにもいかないから半分お世辞で私の名前もつけたんだろうなとは思うけど、以前からその気遣いすらされなかったと思うから嬉しかった

数人の男の人がまたスペースに来た
「S子ちゃん！久しぶり～」
もう完全に声に聞き覚えがあった
顔を上げられなかった 確実にカラオケオフのメンバーだった
S子は「お久しぶりです、本はこちらにあります、◯冊のご用意でよろしいでしょうか」って完全に事務的な対応
私は顔を上げられずプルプルしてた
その人たちは友達にも渡したいからと言って予定数より多く購入するようでS子は後ろにある在庫を確認するのに忙しく、私が対応するしかない状況だった
表面上は仲良くしていたから無視は完全に変だとわかりながらも、顔を上げてばれて「嘘あいつじゃん」ってなって目の前でバカにされたら耐えられない
「あれ？こちらは1さん？初めまして」って何回か言われてか細い声で「初めまして」って返すのがやっとだった

706：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:29:33.86ID:wN1u2DPz

S子は在庫を出しながら「ちょっと待っててくださいね～」と何度も言ってくれた(おそらく助け舟)が、私が黙ってると違和感があるのに変わりはなかった
明らかに変だ！動かなきゃ！と気持ちだけ謎に先行してガバッと顔を上げた
カラオケオフのメンバーは怪訝そうな顔をして目配せしていた、まあそうだ
「あっあ……いえっ初めまして……スミマセン……あのいや、人見知りで……フヒ」
「ああ全然大丈夫っすよｗすみません大勢で～っつかさすがS子さんのご友人っすね！お綺麗っすね！」
バ レ て な い
勝った、って思った でも私はめちゃくちゃテンパってたから頭と口がリンクしていなかった
「あっいやｗ私会ったことあるｗ前ｗ」
いつの間にか隣にいたS子がこっちを見ながら完全に固まってた
カラオケオフの人たちはもう完全に「あっこいつ(頭が)やばいやつだ」って顔してた しにたい

802：オカメインコ ◆Vv8l04kHFY ＠＼(^o^)／：2016/07/17(日) 02:12:20.28ID:lxw4qH/N

>>706の続きです
今回で終わりまで投稿します スレ埋まっちゃいそうなのであっさり目ですが

「あー前世で的なー？ｗ」とかバカにするノリで言われた
電波とかそっち系かなって思われてたと思う
みんなからやばい目で見られてるって状況に耐えられずに口だけどんどん動いた 脇汗がすごかった
「あっいやーｗ私前のアカウントで？オフ会とか？結構してたんっすｗっすｗあっいやそれであのｗはいｗ会ったことあるかなってｗかな？あっいや会ったことありまっすｗはい！」
え、えー……って感じの雰囲気になってた
S子は想定外の事態に笑顔のまま目を見開いてフリーズしてるし、男連中はもうドン引きしてた
もう自分でも何が言いたくて何がしたいのか全くわからなかった
結局見た目がある程度まともになっても中身の本質が全く変わっていないから、これからもオフ、延いては対人関係で失敗するんだな、恥をかくんだなって悟った

711：名も無き被検体774号+＠＼(^o^)／：2016/07/16(土) 15:55:36.23ID:h/0UfgXW

良いところで切りますねー