後味の悪い話『医療事故の被害者』
19: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 11:15:09.13 ID:Vw/fEj2E0
先日発売されたゲーム「デジモンストーリー サイバースルゥース」。
簡単にゲームを紹介すると、主人公(探偵助手)は現実世界とサイバー世界を行き来して、依頼を解決するというもの。
依頼の一つに「生き人形、死に人間」と言うものがあり後味が悪かった。
スーパーリアルドール購入者が次々と姿を消している。
購入者を装い営業マンに接触すると、ある一つの条件を飲む事で、生きたリアルドールと一生一緒に暮らせるサービスが受けられるという。
しかも、全ての世話はドールがしてくれる。
ある一つの条件とは、一生部屋から出ないと言うこと。
更に、健康体であれば言うことはないとの事。
どうやら行方不明者はこのサービスを受けているらしい。
とある行方不明者の手掛かりとなるURLを手に入れた主人公は早速サイバー世界へジャンプする。
そこには、サイバー世界を現実世界と勘違いした男がドール達と過ごしていた。
男に事情を説明するも聞く耳を持たない為、仕方なく帰還する。
探偵事務所に帰り事情を報告。そこでの所長の一言。
「若い人間の(健康な)体を欲しがる場所はいくらでもある。今頃、世界中に流通されているのだろう。。。」
場面は男に変わり「あの探偵助手の言っていたことは本当だろうか」とログアウトを試みる男
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システムエラー:ログアウト先がありません
20: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:17:14.08 ID:eDbDpczK0
一生外に出ないと契約して本人も特に不自由してないんだから今更出られないと気付いても
特別困る事もなくいいんじゃないか
その健康な体が何に使われるのか知らないが
21: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:22:55.57 ID:wmGzSrJk0
一生っつうけどサイバー世界って死ねるのか?
22: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 18:04:36.17 ID:e3sbpGusO
逆に考えるんだ
肉体の枷を脱ぎ捨て電子生命体に進化したんだよ
24: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 18:27:29.32 ID:8KM+BCwv0
補足するとサイバー世界へログインする際は、
精神意識をアバターに送り込むので、サイバー世界と言っても視覚や感覚的には現実世界と変わらない。
サイバー世界で死があるのか知らんけど、
今までの依頼はきちんと結末があるものだったからプレイした分、余計に怖さがましたのかも。
同じような感じで
貴志祐介の小説「十三番目の人格 ISOLA」のように幽体離脱中に肉体が死んで、精神=魂が肉体に戻れなくなったのを思い出した。
25: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 20:10:14.60 ID:tm/33yULO
TVアニメのデジモン何作目かが、事故で意識不明になっている少年の
精神だけがサイバー空間で冒険するという話だったな
これは最後、サイバー空間から戻って目覚めて、めでたしめでたしだったけど
39: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/04/06(月) 20:42:40.35 ID:TgepZeiw0
「弥勒乱入」陳舜臣
昔々の中国、随は煬帝の頃
暴君の皇帝は民衆を苦しめていた
皇帝は好色で各地で美女狩りを行い、多くの女を後宮に集めた
Aという男の美しい妹も美女狩りで後宮に入っていた
単純なAは妹が皇帝の寵愛を受けるかもしれないと喜んでいた
その妹が死んだという
知らせを持って来たのは、Aと親しいBという男だ
Bは妹の遺品だというハンカチを見せ、こう語った
…皇帝は軍隊と後宮の宮女を大勢連れて旅行に出かけ、その帰りに大吹雪で遭難した
皇帝は大きなテントを張らせたが、自分のお気に入りしか中に入れてやらなかった
吹雪の表に放置された兵士と宮女たちは大半が凍死した
死者の中にAの妹もいた…
Aはひどく悲しんで妹を吹雪の中に追い出した皇帝をうらんだ
Bは世直し反乱グループを組織していると明かし、Aを誘った
打倒暴君の気持ちになっていたAは自分の子分を連れて仲間に入った
反乱グループは当時流行っていた「弥勒信仰」を利用して皇帝の城の門内に侵入する
だが衛兵と戦って勝てるわけもなく、城門に火を放って暴君を罵倒しながら皆殺しにされた
この事件の噂は国中に広まり、後に次々と起こった反乱のきっかけとなったという
乱世の中で酒色に逃避していた皇帝はついに殺された
皇帝が死んだので後宮の女性達は解放された
その中に、Aの妹もいた
なんと妹は生きていた!
それどころかあの大吹雪の旅行にも連れ出されず、ずっと後宮にいたのだ