不可解な体験、謎な話 『ドラえもんの未来』
115 :& ◆i.GDT3f.:02/08/20 02:07
会いたいと思う気持ちがそうさせたのか、2週間ほど前に“あの日”の夢を見た。
あの日と同じ、きよみちゃんのおうちの台所。
キッチンテーブルいっぱいに画用紙と色鉛筆。
私が自分の家から持ってきたコロコロコミックが二冊置いてある。
(当時コロコロコミックは結構高価だったので、私ときよみちゃんはかわりばんこに買って、ふたりで回し読みをしていた)
116 :ぶるぶる:02/08/20 02:08
台所からは6畳ほどの居間が見え、
きよみちゃんのお母さんが、緑色の座椅子に座ってテレビを観ている後ろ姿が見えます。
本当に何もかもが、私がこの夢を見るまで忘れていたことまでが、はっきりと目の前にありました。
きよみちゃんがケーキの絵を画用紙に描いて、色を塗り、
私はその横でハサミを持って、きよみちゃんが描くケーキを見つめています。
117 :& ◆i.GDT3f.:02/08/20 02:09
私は夢の中で、『これは夢だ』と自覚していました。
きよみちゃんが、ふと手をやすめて私を見ます。
そのとき、私は彼女に言いました。
「きよみちゃん。今日の私も、32才!」
きよみちゃんはびっくりした顔をしたと思うと、私を見つめて言いました。
「忘れなかったんだ。ぶるぶるちゃん…」
きよみちゃんは半分泣き笑いような表情です。
118 :ぶるぶる:02/08/20 02:09
私も泣きそうになるのをこらえながら言いました。
「ドラえもんの未来じゃなかったねー!」
そして、ふたりで泣きながらも大笑いしました。
そして…私は目が覚めました。32才の私の体で。
私は泣いていました。
ただの夢だったと思う。
でも私は、時空を超えて、あの時のきよみちゃんに会いに行ったのだと思いたい。
きよみちゃんがそうしてくれたように。
119 :& ◆i.GDT3f.:02/08/20 02:12
こうやって文章にすると作り話くさくなるね。
ちなみにこの話、誰にも話したこと無いよ。するつもりも無い。
126 :ぶるぶる:02/08/20 02:41
不思議なのは、32才になるまで彼女のことをすっかり忘れていたということ。
だって、一緒だった期間は多分2,3年だけだし。
私の見た夢は、多分きっと私の気持ちが見させたものだと思う。
だけど、あの日のきよみちゃんは、本当に2002年の私って言ったよ。
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