81: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:44:06.572 ID:HGiqbBZv0

その日から課長補佐になった俺の相棒は部長になった。
部長は何食わぬ顔で課長から仕事を引き継いでおり、以外にも仕事がものすごいできた。
資料作成スピード、思考速度、すべてが同じ人間だとは思えなかった。
ほとんど俺の存在意義がないんじゃないかというくらいの仕事ぶりだった。
俺は毎日挫折感に苛まれながら残りのプロジェクトを進めていった。
そして、何事もなかったかのように係長として最後の、そして課長補佐として最初のプロジェクトを終えた

83: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:47:04.493 ID:HGiqbBZv0

プロジェクト後の飲み会、T先輩がいないのに気が付いた。
「いやー、今回は大変だったな、>>1君」
まるで軽くジョギングして疲れた、その程度の感じが部長からした

84: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:48:31.893 ID:HGiqbBZv0

どうやら今回のプロジェクトで課長、T先輩、ほか2，3人が脱落したらしい。
課長にはお子さんもいるのにどうするんだろう。
俺はそう思って目を落としていると、
どこからともなく、
「>>1さんてドーテイなんですか？」
と聞かれた。

85: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:49:17.508 ID:HGiqbBZv0

いやいや、それはないだろ。
こんだけの人が今回犠牲になったのに、そんなことを飲み会で聞くのかよ
俺は心底呆れ果ててしまった

86: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:50:28.268 ID:HGiqbBZv0

「で、どうなんだ？そろそろ一発やったのか？」
本部長が言った。
「いえ、私はドーテイです」
俺はそう答えた。
すると、いつものようにみんな大学生の飲み会のように笑った

87: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:52:24.416 ID:HGiqbBZv0

家に帰るためタクシーを呼ぼうと待っていると、本部長が俺に、これですっきりして来い、と
三万円手渡してきた。
俺は
「いえ、まだいいです」
と答えた。
本部長は
「まだいい、か」
とげらげら笑っていた。

88: 以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします 2015/05/22(金) 18:53:35.386 ID:HGiqbBZv0

そして、次のプロジェクトで、主任になったばかりの東大卒Kと、3人の部下がやめ、
俺は課長に出世した。半年前の出来事だ。