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【胸糞注意】高校時代に所謂チーマーだった俺は同類の連中と一緒にAという小太りの奴をイジメてた。しかし不思議な事に不登校にならないAにイラついてイジメがエスカレートした結果…


862: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:20:23 ID:Hmt

俺は高校時代はそれなりにワルで、所謂チーマーだった。
少し後に流行ったドラゴンアッシュの歌よろしく
悪い奴等は大体友達な感じ。
学校でも外でも同類の連中と息巻いてたり、
多分人生の中で一番調子に乗ってたと思う。

自分で言うのもなんだけど
地頭自体は悪くなかったし親も貧乏では無かった為、
高校はそこそこの所に通っていた。
そこにAという
小太りのアニメオタクな美大志望のクラスメイトがいた。
Aは大人し目で口数も少なく、
運動神経も悪い上に当然顔もよろしくなかった。
そんないかにも「イジメて下さい」と言わんばかりの
獲物を目の前に、当時の俺達が大人しい訳が無かった。

初めは小突いたり金を借りるという名の
カツアゲから始まり、格ゲーを真似た技の練習相手や

女子の前で裸にしたり、
トイレの便器に顔を突っ込ませたり、万引きをさせたり
教室に侵入してきた虫を捕まえさせて食べさせたり……

自慢じゃないけど、学園ドラマでやってた様な
イジメは一通りAに対しやってきたと思う。




863: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:28:52 ID:Hmt

だが不思議な事にAは不登校になることはなく
学校に一生懸命通っていた。
後から聞いた話だが、
それなりの学校に通っている
期待の息子像(両親や妹から)を裏切りたくなかったらしく
イジメられている事実を隠しながら
我慢して通い続けていた様だった。
だけど当時の俺達は馬鹿で、
そんなAにますます苛立ち、イジメはエスカレートしていった……

ある日Aの事、
普段はいかないAの部活の美術室に乱入した俺達は、
Aが描いていた一枚の絵を見つけた。
どんな絵だったかはよく覚えてないけど、
恐らく風景画か何かだったと思う。
俺達はさっそくその絵にイタズラをしようとした所、
いつもは大人しくイジメられていたAが必死になって止めてきた。

とりあえずAの腹と顔に
KOFの主人公の技を入れて黙らせた所、
近くにいた別の部員が
「その絵はAがコンクールに出展する為に必死で描いてきた絵だ、
 お願いだからそれを壊すのだけは止めてくれ!」
と抗議してきた。

とりあえずそいつも当時流行っていた
KOFの技をキメて黙らせたんだけど
それでも必死にどうかそれだけは、
それだけには手を出さないで下さいとお願いするA。
その姿を見て俺は思いついた、
「おい、A、その絵、お前が破れよ」

当然拒否するA、すかさず俺達は
「来年入学予定のお前の妹がどうなってもいいの~?」
といやらしく聞いてみた。
なおも渋るAを蹴りまくったり、
他の部員のキャンバスにカンフーキックを始めた俺達を前に、
とうとうAは屈し、自ら絵をカッターで切りつけ、メチャクチャにした。




864: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:33:19 ID:Hmt

そこで話が終わっていれば、
ただの学生生活の1エピソードだったと思う。
でも話は終わらなかった…その翌週、Aが自宅で首をつり、
自殺したというニュースが先生から伝えられた。
焦って美術部員を締め上げ話を聞いた所、
Aはコンクールに異常なぐらい熱心に情熱を傾けていたようで
その絵を自らメチャクチャにしてしまった事に対し、
非常に後悔をしていたらしい…

さすがに俺達も少し後悔したが、
そこは当時調子に乗りまくりイケイケだった俺達。
すぐにその事を忘れて元のチーマーライフに戻っていった。

不思議とイジメの件で俺達の責任が問われる事は無かった。
恐らく学校側(先生らや他の生徒)は知っていたと思うんだが…
多分責任問題になりたくなくて
必死に隠蔽したんだと思う、
後から俺達の親も問題の収集に奔走していたと聞いたので、
お礼に高い酒を買ったりしてあげた。

俺の親父と10万円ぐらいするワインを
一晩で空けて語り合った夜は、
今でも俺の大事な思い出の一つだ。





865: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:35:36 ID:Qs4

>>864
あっはい、そういうのいいんで




866: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:35:52 ID:Hmt

その後、大学に進学、
卒業した俺は、とある証券会社に就職した。
チーマーやワルは卒業した俺は、
ただの証券マンとして普通に働いていたんだけど
ある日訪問した客の苗字や顔に、どうにも覚えがあった…

客の相手をしながら
必死に記憶を掘り返して…思い当たった。
そう、客はAの父親だった。
俺は知らず知らずの内に、Aの親を顧客としていたのだった…




867: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:39:45 ID:Hmt

Aの親は俺の顔に見覚えが無いようだった。
当然だ、だって葬式で一回ぐらいあった
限りの元クラスメイトの顔なんて覚えてる訳がない。
しかも雰囲気だって全然違うし。

Aの親はそこそこの地主で自営業も経営している、
所謂上客だった。
A親みたいな客からいかに金を引き出せるか…
それが俺達証券マンの仕事だった。

俺は思い切って、当時流行っていたとある銘柄を勧めた。
「絶対儲かりますよ」
「絶対値上がりますよ」
「今が買い時です、この時を逃すともうチャンス無いですよ!」
あまりの俺の熱心さに若干引き気味のA親だったが、
俺の根気に負けたのか、その銘柄を買ってくれた。




868: 名無しさん@おーぷん 2016/07/13(水)02:44:31 ID:Hmt

その銘柄が上がってくれれば…
俺も罪滅ぼしが出来て、まだ幸せだったかもしれない。
でも現実は残酷だった…数ヶ月後、
投資に失敗した会社は急激に経営が悪化し、
俺が勧めた株は紙くずと化した…
その損を取り戻そうと、A親は俺にすがってきた。

俺も罪滅ぼしに必死になって、
リスクはあるがリターンも多い銘柄を勧めまくった。
その結果…Aの親は勝負に負け、
リスクだけを背負って、株式市場から退場していった…
借金でA親は土地と会社を手放す羽目になった。

最後にあった時の、
A父親とA母親の恨みがましい顔は今でも忘れない。
「お前のせいでこうなった!一体どうしてくれる!」
俺は土下座して必死に謝ったが、
かといってA両親が失った財産が戻る訳もない。

結局A父親は自己破産し、A両親は離婚。
あまりのショックと心労で、
A母はAの後を追ったと、後日同僚から聞かされた…




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