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【2/2】某宗派の現役の僧侶だけど先日ちょっとビックリした事に遭遇した。「お墓を新しくしたから骨壺を移動させたい」と依頼してきた人に話を聞きに行った時の事なのですが…


211: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:07:27.60 ID:d9p+g/Hi0

そう言った瞬間、私は「わっ」と声を上げてしまいました。 

Tさんも、奥様も「どうしました!」と大きな声を出しました。 

「すいません、携帯が急に鳴った

(サイレントバイブが急に反応した)んで驚いてしまって、l 

すいません、本当にビビリなんです」 

Tさんも奥様も笑って下さいました。 

ただ場を和ませようとしたわけでなく、急にメールが届き始めたのです。 

「留守電着信」がどんどん届きます、同じく通常のメールも・・・ 

何でTさんのお宅で届かなかった?普通に不思議に思い 

「あの、Tさんのお宅の範囲って携帯圏外じゃないですよね?」 

とお聞きすると 

Tさん「え?そんな訳ないでしょ(笑)

じゃあどうやって私がお坊さんに電話出来るんですか(笑)」 

「ははは、そうですよね、すいません」 

留守電を車中で聞くのも何なので、
メールを見ると家族からでした。 

だいたいの時間しか言って来なかったので、

普通の仏事にしては時間が掛かりすぎていて 

しかも電話も繋がらないので、心配しての内容でした。 

某県の最果てに近い場所まで来てるので時間が掛かった、
今帰ってます。 と返信しました。

余計な心配はさせたくないので
不可思議な件は話すつもりはありませんでした。 

とにかく、細かなところで変なことが起きる日でした。 

無事に帰宅し、

Tさんご夫妻はとても丁寧にお礼を何度も言って下さり帰られました。 

帰り際に「もしまた何かあれば連絡下さい」とは言いましたが

何も起こって欲しくはありませんでした。 

その日は勿論ぐったりで風呂の中で寝てしまうくらいの疲れ具合でした。




213: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:22:47.76 ID:d9p+g/Hi0

さっき書き忘れましたが、

帰宅後は、真っ先にご本尊に普段以上にお礼を伝えました。 

風呂あがり後は、夕食もとらずに寝てしまいました。 

翌日、疲れを引き摺りながらお勤めを果たしている中、

どうしてもスッキリしないので、 

そもそもTさんご夫妻はどういう方達なのか、

聞けてない話があってそれがあの起因になってたりしないか?

Dさんに聞いてみることにしました。 

Dさんとは、もう3年以上お会いしてなかったんですが、

そんな私を何故推薦したのかも直接聞いてみたかったのもありました。 

携帯番号にかけましたが、

呼び出しはするけども電話口には出てくれません。 

数時間後にかけましたが同じ状態、翌日も同じ。

流石におかしいなと思って、 

翌々日に電話して出てもらえなかったら、
会社に電話しようと思いました。 

その日も何度か、トライしたら
昼過ぎのタイミングの電話に反応がありました。 

「もしもし、Dさん?○○です、ご無沙汰してます」 

「はぁ?あの違いますよ」と女性の声での返答。 

「え?Dさんの携帯ではありませんか?」 

「いえ、違います」 

「大変失礼しました」

掛け間違えたかな?再度掛けてみました。 

するとやっぱりさっきの女性・・・ん?何で? 

「私2年前からこの番号なんで前の方番号変えたんじゃないですか?」 

なるほど・・・そういうことか(笑) 

先日の件が影響して

何でも不可思議な事に結びつける自分が恥ずかしくなりました。 

女性にお詫びを言って、Dさんから以前頂いた名刺を探しました。 

そして代表番号に電話をし、

「○○と申しますがDさんをお願いします」と伝えると、 

「Dですか?あの、失礼ですがどちらの○○さまでしょうか?」 

と何か不信感を持った声で尋ねられました。




214: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:40:27.19 ID:d9p+g/Hi0

「あの数年前の□□でご一緒にお仕事させて頂いた○○なんですが・・・」 

「あぁ、あの時の」と声色が急に普通に戻りました。 

「私家内です、ご無沙汰しております」 

「あ、奥様でしたか、ご無沙汰しております。

で、Dさんをお願いしたいのですが」 

「あの・・・申し訳ありません、
 Dは3年程前に亡くなったんですよ」 

「!」 

「もしもし?」 

「あ、すいません、お亡くなりになられたんですか?

知らずに大変失礼しました申し訳ありません」 

「あ、いえ、お知らせ届いてなかったですかね?」 

Dさんは3年前に心不全で亡くなっていました。 

ぞっとしました。 

じゃあTさんはいつ私を推薦されたのか? 

何が何だかますます混乱しはじめました。 

なので、Tさんに電話し、

いつDさんから私を紹介されたのか
お聞きしようと思いすぐに電話しました。





215: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:41:20.94 ID:d9p+g/Hi0

「もしもしTさん、坊主です」 

Tさん
「あ、先日は本当にありがとうございました。

 あれから家の空気がスッカリ変わって本当に助かりました。 

 あれからおかしなことは一切おきてないです、

 それどころか、もう、あれなんですよ、匂いがね、 

 お坊さんが焚いてくれた白檀の匂いが残ってる感じで、 

 家の中が元通り明るくなって家内も物凄く感謝してるんですよ」 

「あ、それは、良かったですね、お役に立てて幸いです。

 でも他の人に私のことは言わないで下さいね。 

 本当に解決する様な能力とかないので」 

Tさん
「勿論、あの日もお約束しましたし、

 ウチだってそうそうこんなことあったなんて言えませんから 

 安心して下さい、お約束は守りますし、

 お坊さんはウチを助けてくださったかたなんですよ感謝ばかりです」 

「あの、ちょっとお聞きしたいことがありまして、宜しいでしょうか?」 

Tさん
「はい、なんでしょう?」 

「あの・・・Dさんからいつ私を紹介されたんでしょうか?」 

Tさん「・・・。」 

「もしもし」 

Tさん「はい」 

「あの、Dさんからいつ頃、
 どういう風に私の事をお聞きになったんでしょうか?」 

Tさん「お坊さん・・・」 

「はい」 

Tさん
「もう全部解決したんですから、終わりにしましょうよ」 

「え?」 

Tさん
「お坊さんはウチを助けて下さった。

 それで良いじゃないですか、もう終わりにしましょう」 

「え?・・・」 

Tさん「では、失礼します」




216: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:41:34.69 ID:wvovjabC0

>>214 

えっ…




217: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:42:49.10 ID:sZ3Pn+6e0

何それ…




219: 本当にあった怖い名無し 2016/06/16(木) 20:56:48.83 ID:d9p+g/Hi0

「あの・・・」 

電話は切られてしまいました。 

なんで?これ、なに? 

ますます混乱する中、

この話を書き始めた6/14に外出から帰宅すると家族から 

「昼間、仏事のお尋ねの電話があったわよ、

あなた指名で、Dさんからの紹介なんですって」 

と言われ、今日までその混乱が収まっていません。 

もう2日経ちましたが、

そのお問合せの件に私はまだ電話出来ていません。 

家族からも早く連絡しないと失礼だから、と毎日言われていますが、

怖くて出来ません。 

で、携帯で写した写真3枚、確かに保存されていたのですが、 

最後のカラスの屋根の家、以外の2枚は、

真っ黒な状態にしかなっていませんでした。 

PCに移してフォトショップでコントラストあげてみたりもしましたが、 

真っ黒な状態から変化はありません。 

証拠がなにもないので、最初に書いた通り僧侶の立場もあり、

身近な人間に話す事が出来ないんです。 

ここまで不思議で変な出来事に遭遇したのは初めてです。

創作でないので、オチなどもないのですが、

読んで頂いた皆さんで何か感想みたいなものを頂けたら幸いと思い、

駄文ですが書いてみました。 

長々申し訳ありませんでした。 

読んでいただいたかた、ありがとうございました。 

何かご意見、頂けましたら幸いです。 合掌




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