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【1/2】某宗派の現役の僧侶だけど先日ちょっとビックリした事に遭遇した。「お墓を新しくしたから骨壺を移動させたい」と依頼してきた人に話を聞きに行った時の事なのですが…


171: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:31:36.14 ID:ZbB+G9wW0

戻りました。 

どうすれば良いかを考えている時に

ふと、ブルーシートの中が気になりました。 

作業服の男性が消えたってことは、

もしかしたら、骨が消えているんじゃないか? 

それをTさんに伝えて
シートをめくって頂きました・・・骨はありました。 

じゃあ、作業服の男性と関連はないのか?
また分からなくなってしまいました。

奥様にも促され、一旦リビングに戻ることにしました。

その場で丁寧に合掌をして室内に戻りました。 

Tさんも奥様も先程の偶然を想像以上に勘違いされ、

私の事を漫画の退魔師みたいな風に 

思っている期待感みたいなものがひしひしと伝わって来ました。 

私はそういう事が出来る僧侶ではないこと、

先程のことは単なる偶然であることを正直に言いましたが、 

これまでのストレスもあったのでしょう、

それでもさっき目の前で出来たから的な解釈をされた様でした。 

お茶を頂、改めて整理をしようと提案しました。 

まず、去年の夏か秋に骨がみつかり、

それから不可思議な音や窓の揺れ、先程の男性が現れる様になった。 

しかも、骨は写真に写り、

触れる実体物なのに役場の職員が来た時に限って消えていた。 

「他にはありますか?」 

Tさん
「あの・・・誰もいない場所から人の声が聞こえることもあります」 

「どんな風に、何を言ってるかわかる感じでしょうか?」 

Tさん
「あー、とか、うーん、とかそんな感じの男性の声だよなぁ」 

と奥様に同意を求めました。 

奥様
「ハッキリした人の会話みたいなのは聞いたことないんですけど

 動物の泣き声とも違うんです。 

 主人の言うような人だって思えるような、
 人の声に聞こえる声なんです」 

「で、先程のお庭での件ですが、
 私には作業服を着ている様にみえたんです。 

 様にというか、灰色の作業服がハッキリみえました」 

Tさん
「私がこれまでみてきたのは、

 さっき言った通りいつも汚れたTシャツ着てます、なぁ」




172: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:38:36.03 ID:ZbB+G9wW0

奥様
「そうですね、私も男の人は汚れたTシャツを着ている人です」 

何で見え方に違いがあるんだろう? 

そういえば、この部屋で最初に窓が揺れているのを見たとき、

ガラスの向こうには何も見えなかった、 

これも何か矛盾してる・・・

庭で見たあんな風な掴み方してたらこちらから丸見えのハズなのに・・・ 

しかし、まさか人が揺らしてる感じで揺れていたのが

本当に揺らす様なことしてたとは・・・ 

「この土地って元々はどういう土地だったんですか?」 

Tさん
「私も気になって調べたんですけど、

 記録が残っている分ではもともと耕作地で 

 バブルの時期あたりに宅地に転用したみたいなんです。 

 元の所有者に聞いても書類維持に必要で

 小屋みたいなものは建てた事はあるが、 

 ウチみたいな本格的な建て屋は初めてとのことでした。 

 何か因縁や怨念、事件があったとかは無い感じなんです。」 

「でもこの付近、他に人家が少ないですよね?」




174: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:47:18.97 ID:ZbB+G9wW0

Tさん
「そこが気に入った部分でもあったんで

 これまでは全く気にしてませんでした」 

「近所、っておかしいですが、
 近くに住んでる人達に何か聞いたりはしましたか?」 

何だか僧侶というかもう警察か探偵みたいな感じになってます。 

Tさん
「ええ、変な噂が立つのは困るし、

 こういう田舎だし、私たちはいわゆるよそ者なんで 

 遠まわしにしか聞けてませんが、聞きました。 

 でも何かこういうことの原因になる様な話は
 今まで出てきたことはありません」 

奥様
「もともと、何だかここの人達はあまり、
 親切ではない感じはしてましたけど、 

 住んでこんな事が起きるまでは、

 綺麗な自然と風景をすごく気に入って気にならなかったんです。 

 主人が言った通り、田舎に来たよそ者だから仕方ないけど、

 何か干渉してくるわけではないから 

 こちらからも積極的に交わる様なことはしてませんでしたし・・・ 

 だから近くのお寺と神社から断られたと最初は思ってました」





175: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:53:39.03 ID:ZbB+G9wW0

申し訳ありません、また少し離れます。




180: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:23:31.15 ID:ZbB+G9wW0

戻りました 

「あの、では、私に見えた作業服の男性に
 何か覚えとか、何か心当たりみたいな・・・」 

Tさん
「最初に車の中でお話した通りで、

 私たちには覚えの無い関係ない人間だと思います」 

「私、あの男性のお顔を拝見しようとして最後まで見えなかったんですが

 Tさん、奥さん、顔は見たことありますか?」 

Tさん
「お坊さんも見えなかったですか、

 私たちも男の人というのは確実に分かるのに 

 顔は一度も見えたことないんですよ・・・

 でも作業服ということも一度もないと思いますが」 

奥様「そうですね、いつもTシャツの姿なんですけど」 

お二人の会話に少々気になる箇所があることには気が付いていたのですが、 

今はそれよりも、一刻も早く何か対策をして、治められるものなら治めて、 

移設するなら移設を完了させて、早く帰宅したいと思っていました。 

そう考えて行くうちに、ふと嫌なことを思い付いてしまいました。 

ビビリのくせに、不思議な話、
怖い話、UFO、UMAなどに興味がある私は、 

Tさんたちと私では、男性の服装が同じに見えないこと、

でも、その顔はお互いハッキリ見えない・・・ 

もしかしたら、例のブルーシートの下の穴にある骨に

人骨が含まれているのではないだろうか? 

それで供養を望まれていて、

それを伝えるために不可思議な現象を起こしているのではないだろうか? 

通常の供養みたいなことをすれば、
ひょっとしたら全ておさまるのではないだろうか? 

という風に推理を展開しました。

が、もし推理通り人骨があったとしたら、

事件、警察沙汰になるなぁ、とも思いました。




181: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:32:20.17 ID:ZbB+G9wW0

その素人推理をお二人に話しました。 

Tさん
「もし、お坊さんが仰る様に
 人骨が見付かったら、事件ですよね・・・」 

奥様「え?殺人事件とか、そういうのですか?」 

「いや、そう決まったわけではなくて、
 殺人とかは違うと思いますが、 

 何かそういう弔われていないかたの
 意志みたいな現象に思えたので・・・」 

Tさん
「あれだけ沢山骨があったら確かにわからんかもしれん」 

奥様「え?」 

Tさん
「お坊さん、具体的にどうしたら良いですか?」 

「えーっと、私も確信ないですし、
 どうなるか正直分からないんですが、 

 先ずは、ブルーシートの下から
 出来るだけ全部、掘り起こしてみませんか?」 

奥様「出てきたら、どうするんですか?本当に人の骨が・・・」 

Tさん
「でも、そうしないと何もかわらないから、やるしかないかもしれん」 

私は法衣を着ていたので申し訳なかったのですが、

直接お手伝い出来ませんでしたが、 

ブルーシートの下を掘り起こして、

大きさ、種類別に出てくるものを分ける作業が始まりました。




182: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:52:57.50 ID:ZbB+G9wW0

その間すぐそばで合掌しながら経を唱え続けました。 

お二人は休むことなく1時間くらいは掘り続けたと思います。 

最終的には多分、

畳4枚(4畳)分くらいのスペースにみっちりと敷き詰められました。 

不謹慎な言い方ですが、頭蓋骨が出て来てたら確定だったんですが、

その頭蓋骨らしきものが出て来なかったのと、

人の生死に関わる立場ながらお医者さんでもないので、

どれが人骨なのか、そもそも人骨があるのかどうか、

掘り起こした状態の骨ではさっぱり分かりませんでした。 

そこで、私がお二人に 

「正直この中に人骨があるかどうか分かりません、

 でも、これだけの骨が出てくるというのは

 矢張り普通ではないと思います。

 なので、この骨を全部まとめて今日これから弔って、 

 例えば、敷地の端っこにでも丁寧に埋葬しなおして、

 気に掛けてあげたら如何でしょうか?」 

と提案しました。 

Tさん
「まさか、ここまで出てくるとは思ってなかったし、

 不思議とこれだけのものが出てきても私、 

 ここから引っ越したくないというか、
 引っ越そうという気持ちにはなれないんです。 

 勿論、引っ越すお金もないですし、
 なんか、これだけのものを見てしまったら、

 なんか可哀想になってきてしまって・・・

 牡蠣殻は別にしても動物の骨は仰る通り
 お弔いしないといけない気がします」 

奥様 

「私も不思議なんですが、あれだけ嫌だった気持ちがなんか、

 主人と同じで急に可哀想な感じに 

 可哀想じゃなくて、哀れに思えて来ました」




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