【ウマ娘怪文書】グランドライブ再建計画のための何度目かの学園訪問の日 計画に賛同してくれたスマートファルコンさんから、ライブに協力してくれそうなトレーナーさんを見つけたと連絡を受けて、私としてもぜひお話をと機会を設けた
1: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:25:34
グランドライブ再建計画のための何度目かの学園訪問の日
計画に賛同してくれたスマートファルコンさんから、ライブに協力してくれそうなトレーナーさんを見つけたと連絡を受けて、私としてもぜひお話をと機会を設けた
「はじめまして。お話は彼女から伺ってまして、こちらもぜひお手伝いさせていただければと」
「ありがとうございます。学園のトレーナーさんに協力していただけると心強いです!」
中肉中背で柔和な顔立ちが印象的、傍らには見慣れない生徒が控えており担当持ちのトレーナーということは一目でわかった
「こちらこそよろしくお願いします…あ、申し遅れました。自分は──と言います」
「……」
「どうかしました?」
「あっ、いえ。私イベントプロデューサーをしてるライトハローと言います」
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2: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:25:51
どこか馴染みのある喋り方と、頭の片隅をちり、と刺激する響きに反応が一歩遅れてしまう
まさかね、と思いつつこっちも差し出した名刺に「あっ」とトレーナーさんが声を漏らした
「ライトハロー? あの…もしかして鹿屋の小学校に通ってました?」
「えぇ!? ということは……やっぱり──くん? うそ、トレーナーになってたの!?」
自然と口にしたトレーナーさんの名前が引き金になって記憶がフッと蘇る
父から紹介された同年代の子で、私がトレセン学園に入学するまで仲の良くしていた友達
一緒にワンちゃんの散歩に付き合ったり、何かのスポーツに打ち込んでた姿がおぼろげに浮かび上がって、目の前にいる姿と急速に輪郭を重ねていく
3: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:26:07
「え? もしかしてハローさんたち知り合いなの? すごい偶然だね☆」
にんまりと笑うスマートファルコンさんの声で現実に引き戻される
「まさかこんなところで会うなんてね」
「うん、ビックリしちゃった。──くん成人式来てなかったよね?」
「それはトレーナー試験対策に掛かりきりで……実家帰る暇もなくて」
「じゃあ東京にいたの?」
「いやぁ千葉の方だよ。去年合格してこっちまで引っ越してきてさ」
「連絡くれれば案内したのに。私の方がこっち住んで長いんだから!」
気心の知れた相手と分かった途端にお互い社会人のポーズが崩れていく
あの頃のまま、とはいかないけどぎくしゃくした感覚はなくて、それがなんだか嬉しかった
4: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:26:31
「……あの、トレーナーさん」
──くんの傍にいたウマ娘がか細い声で呟く。赤みがかった栗毛をリボンで束ねたその子は紅い瞳を伏せながら私を一瞥した
「あぁ、こっちは自分が担当してる子で──」
「スティルインラブ……と申します。よろしくお願いしますね? ライトハローさん」
「よろしくお願いしますねスティルインラブさん!」
「スティルさんはメイクデビュー前だけどグランドライブに興味があるんだって! だよね!」
「えぇ、まぁ……」
ちらりと──くんを見やりながらそう答えるスティルインラブさん
含みを持った言い回しにどこか引っかかりを覚えるけど、そろそろ本題に入らなければ
「では、グランドライブ再建計画のお話に移りましょうか」
5: 名無しさん(主) 2024/03/17(日)21:28:14
特別なグランドライブ編の幻覚が過ったから書いたのよね…
きっとこの後なんやかんやあってスティルインラブとライトハローの一騎打ちが始まるのよね…
6: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:28:36
>>3
>「うん、ビックリしちゃった。──くん成人式来てなかったよね?」
「それはトレーナー試験対策に掛かりきりで……実家帰る暇もなくて」
嘘をつくな
7: 名無しさん(仮) 2024/03/17(日)21:28:38
ウワーッ!ウ